特集。台湾で食べることができる牛肉麺の味とその種類を徹底解説。中編、紅焼牛肉麺を分類化、ラーメンになぞらえて。

はじめに


特集記事中編は、これまで台湾飯でご紹介してきた紅焼牛肉麺の記事を引用してそれぞれを日本のラーメンの味になぞらえてより具体的に牛肉麺の味を分類して解説しようと思います。

かなり具体的に書くつもりではありますが、味の分類については私の感覚を優先するため人によっては違うと思われる方もいらっしゃるとは思いますがご容赦ください。


牛肉麺の味の種類

前編記事のおさらいになりますが、台湾で食べることができる牛肉麺の味は大きく分けて、「紅焼牛肉麺」と「清敦牛肉麺」の二種類になります。

今回台湾飯ではその種類をさらに細分化して具体的に分類していきます。

なお今後この記事は皆様のご意見や独自の判断で勝手に追加編集する可能性がありますことを先にお知らせしておきます。

皆様の忌憚なき意見をお待ちしております。

また麺に関しては完全にノータッチでいきますのであしからず。

お肉に関しては少し触れるかもしれません。

個人的にはすくなくとも台北で食べられる有名牛肉麺のお店を全て網羅できるように頑張りたいと思いますので末永くお付き合いくださいね。


台湾飯版牛肉麺分類(暫定版)

紅焼牛肉麺

醤油系紅焼牛肉麺(醤油ラーメン)


醤油ベースで味付けされたあっさりした味が特徴の紅焼牛肉麺。

日本でいうところの醤油ラーメンに近い味わいだと思います。

豆板醤等の辛みがすくなくかつ脂っこさが強くないため牛肉麺を初めて食べる方にはおススメの味です。

個人的には関西の肉うどんにも通じる味わいだと感じていますがどうでしょうか。


味噌系紅焼牛肉麺(味噌ラーメン)


スープに味噌の香りが立ち込める台湾ではあまりみかけない紅焼牛肉麺。

日本でいうところの味噌ラーメンに近い味わいだと思います。

味噌の味が落ち着いていて辛みが少ないのが特徴です。


家系紅焼牛肉麺(家系ラーメン)


醤油ベースの味付けですが、スープに牛の油が浮いたこってりとした味が特徴の紅焼牛肉麺。

日本のラーメンでいえば家系ラーメンがこれにあたります。

豆板醤の辛さもしっかりとしていて辛さとうまみを同時に楽しむことができ、またがっつりこってりとした食べ応えですので濃い味付けが好きな人には最適な牛肉麺だといえます。

ただお店によっては薬膳の香りが強いところがあるので苦手な方は特に注意が必要です。


豚骨系紅焼牛肉麺(豚骨醤油ラーメン)


濃厚な牛の香りが色濃く残るスープが特徴の紅焼牛肉麺。

日本でいうところの豚骨醤油ラーメンがこれにあたります。

スープを飲むと後味にほんのりとした甘さがのこるのも豚骨系にした理由です。

もちろん豚骨は使っていませんのであしからず。


薬膳系紅焼牛肉麺(台湾風ラーメン)


薬膳の香りを前面に押し出した紅焼牛肉麺。

味付けも相当辛く麻辣火鍋に近い味わいがあります。

好きな人にはどっぷりはまる台湾らしい味付けだといえます。


その他紅焼牛肉麺(醤油系創作ラーメン)


その他の味付けの紅焼牛肉麺です。


それぞれの味を代表するお店を具体的に紹介

醤油系紅焼牛肉麺(醤油ラーメン)

建宏牛肉麵富宏牛肉麺

醤油系紅焼牛肉麺はおそらく台北で一番人気のある味です。

スープの味があっさりしているため、お店側がテーブルに調味料を用意していることが多いのが特徴的です。

写真にある二店舗も辛い牛脂をお好みで入れることができます。

記事の前編で紹介した、「劉山東牛肉麺」や、女性に人気の「林東芳牛肉麺」もこちらに分類されます。

お好みで辛い味付けにも濃い味付けにもできますから、牛肉麺を初めて食べるかたにとってはもっともミスマッチが少ない選択になると思います。

なお数は多くありませんが、「林家藥燉原汁牛肉麺大王」のようにあっさり醤油味ではありますが、薬膳の風味が少し強めのお店があるので薬膳嫌いのかたは注意してくださいね。

そのほかの台湾飯でご紹介したことがある醤油系のお店は、「老王記桃源街牛肉麺店」、「良品牛肉麺館」があります。

現状台湾飯がもっともおススメする醤油系紅焼牛肉麺は、「劉山東牛肉麺」です。


味噌系紅焼牛肉麺(味噌ラーメン)

潮州街林記牛肉麺

2020年6月現在私が台北で確認した唯一の味噌味の牛肉麺がこちらです。

もちろん日本の味噌ラーメンとは全く違った味わいで、味噌味は全面に押し出してこず後味でそれがわかるぐらいのわずかな風味なんですが、それでもこれは味噌ラーメンに分類したくなるような牛肉麺です。

唯一無二の味なので興味のある方は是非お試しください。


家系紅焼牛肉麺(家系ラーメン)

永康牛肉麺

家系紅焼牛肉麺は台湾の牛肉麺の味付けの中でも一番濃い味だといえます。

その代表的なお店が永康街にある「永康牛肉麺」です。

うまみとほどよい辛みが融合したその味は食べるものを魅了し、食べ終わった後の満足感は相当高いと思われます。

ただやはりその味の濃さから人を選ぶのは間違いなく、八角等の中華調味料の香りもしっかりしますので気になる方はご注意ください。

そのほかの台湾飯でご紹介したことがある家系のお店は、「吳家牛肉麺店」、「粟家牛肉麺」、「済南牛肉麺」、「玖伍牛肉麺」(紅焼牛肉麺)、「清真中國牛肉麺館」(紅焼牛肉麺)があります。


豚骨系紅焼牛肉麺(豚骨醤油ラーメン)

廖家牛肉麺

私にとっての台北牛肉麺ランキング不動の一位であるこちらのお店。

においたつ牛のエキスが特徴的なこの牛肉麺はまさに豚骨ラーメンと呼ぶにふさわしい濃厚さと後にくる甘さを兼ね備えています。

お肉の味付けも抜群でこのお肉だけでご飯三杯はいける自信がありますw


薬膳系紅焼牛肉麺(台湾風ラーメン)

韓記老虎麺食館

写真から見た目に辛さがダイレクトに伝わる色合いをした牛肉麺です。

薬膳の風味がゆたかでこれぞ台湾のラーメンといった醍醐味を味わえます。

トッピングに鴨の血ゼリーが入っていて初見のかたは驚かれるとはおもいますが、プルプルしていて生臭さはありませんので勇気を出して口にしてみてください。

そのほかの台湾飯でご紹介したことがある薬膳系紅焼牛肉麺のお店は、「玖伍牛肉麺」(麻辣牛肉麺)があります。


その他紅焼牛肉麺(醤油系創作ラーメン)

合歡刀削麺館

牛骨とたくさんのトマトからとったスープでいただく牛肉麺です。

このトマトが入ったスープの牛肉麺の麺には刀削麺がつかわれるのが一般的です。

牛のうまみと少しピリっとした辛み、そしてトマトから出る酸味と甘みが調和していて食べるものを魅了します。

台北ではその数は多くはないもののトマト牛肉麺という牛肉麺の眷属としてしっかりと台湾の方に認知されています。

そのほかの台湾飯でご紹介したことがあるその他紅焼牛肉麺のお店は、「93蕃茄牛肉麺」があります。

「四平街番茄牛肉麺」はまだ台湾飯では紹介していませんが、個人的には現状この分野では一番おススメのお店になります。


まとめ

中編はこれでおしまいです。

紅焼牛肉麺の種類の多さに少なからず驚いた方もいらっしゃるとは思いますが、これでも完全に分類化はされたとは言えないと感じています。

その不完全な部分に関しては今後じょじょに加筆修正していくつもりです。

さて今回の特集も次の後編が最後になります。

最後はあっさり味の清敦牛肉麺を具体的に分類化していきますのでこちらもお楽しみにお待ちくださいね。