牛肉麺はこってりしているものという常識をこわした、あっさりしているがうまみも充分にでているスープでいただく牛肉麺の名店、老王記桃源街牛肉麺店。

台湾飯でもずいぶんたくさんご紹介してきた牛肉麺のレストランですが、そのなかにあって今回の牛肉麺は紅焼なのにやけに味があっさりしています。日本のラーメンで言えば間違いなく醤油ラーメンである今回の牛肉麺は、これまで食べてきた牛肉麺のどれとも異なった味わいを楽しめます。みなさんも是非この独創的な味をお試しください。


評価

  • 味 7点
  • 予算 220台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代

どんなお店?


お店の入り口

創業60年以上の老舗牛肉麺のお店。

創業以来同じ味を守り続け、地元のかたに愛されている名店です。

実際私がこちらにうかがったときもご年配のかたの比率がやや高かったように思います。

お店のすぐ隣には厨房があるのですが、確認したところ写真撮影は絶対だめとのことです。

なにか特別な方法で牛肉麺のスープを作っていてまたその味を守り続けていることがうかがえます。


そんな牛肉麺の名店ですが、こちらのお店は台湾では珍しく看板等をつかって店舗を引き立てることをしていません。

ですので観光客のかたには少しわかりにくいかと思い、今回は周辺のお写真をもとにこちらのお店の場所を明確にしたいと思います。



まず最寄の駅はMRT西門町駅で、三番出口から外に出てください。

目の前に見えるのはNESPRESSOという商業施設で小さな百貨店みたいなものです。

こちらを通り過ぎて上の写真の桃源街と書かれた交差点を左折してください。(先ほどの場所から二つ目の交差点です)



するとこのような場所にでてきます。

ここで注意点なのですが、上記の写真の左手にたくさんの看板を掲げている牛肉麺のレストランは店名を「桃源街正宗山東牛肉麺」といい、今回台湾飯でご紹介するお店とまったく関係がない別のお店です。

日本のかたのブログにも書いていましたが、ここに間違って入ってしまう人がいるみたいなので気をつけてくださいね。

蛇足ですがこの写真の路を奥に行くと以前紹介したとても大きなワンタンが食べられるお店があります。


おかわり台湾飯。こんな大きなワンタンは見たことがない。ワンタンスープだけでお腹がいっぱいになる桃源街の名店、趙記菜肉餛飩大王。



何人かの人が混同してしまった看板がやたら多い牛肉麺のお店の向かい側をみると、上の写真のような建物が見えます。

これが今回ご紹介する牛肉麺のレストランの建物です。

こちらの窓ガラスをよくみると今回ご紹介するお店の名前が書いてあります。

それでもここはお店の入り口ではありません。

続いてこの建物に向かって左側の路地に入っていってください。



この写真がその路地のお写真ですが、すごく狭いです。

ただ入ってすぐ右手に今回のレストランの入り口がありますのでおくまで行く必要はありません。

もし間違って奥まで行ってしまっても実はこの路地にも隠れた名店がありますので、そちらでお食事をしても満足できると思います。


おかわり台湾飯。こんな路地裏にここまであっさりした美味しい麺料理が食べられるなんてと誰もが驚き感動する名店、龍記搶鍋麺。



先ほどの路地に入る時上を見上げるとここにも店名が入ったカバーシートが見えます。

こちらのレストランで一番大きな看板がこれです。

何度もいいますがこれは台湾では本当に珍しいことです。

皆様にとってこのシートに書かれた店名が一番の目印になりますのでお近くまで来たときはこの赤いシートをお探しくださいね。



店内の様子

店内は広くはありませんが、お客さんが増えると二階を開放しますので席は充分あります。

店内も牛肉麺といてはごく標準的な綺麗さでとくには気になるところもありませんでした。


メニュー


メニュー

一番左が光で白飛びしていますね。

ここには、泡菜とかかれています。

ようするにキムチですね。


注文の仕方は口頭のみで、注文表はありません。

お会計は食後に行います。


牛肉麺


牛肉麺(220元)

だいたいどの牛肉麺のお店でもサイズは選べますが、こちらのお店ではサイズは選べません。

ただこちらのお店のサイズは一般的なものと比べると中といったところで、女性のかたにとっては少し量が多く感じるかもしれません。

お肉もごろごろ入っていてお徳感があります。



まず一口スープを飲むとすぐにこちらのお店の素晴らしさがわかりました。

すごくあっさりしているのですが牛から出るうまみがすごいんです。

醤油で味付けされたスープは豆板醤も少なめに入っているため辛味が強くなく落ち着いてスープのうまみを堪能できます。

中華調味料の香りも強くなく、まさに日本の醤油ラーメンといったところです。

このスープのあっさりさはこのお店から近くの劉山東牛肉麺に通じるものがありますが、個人的にはあちらのほうがスープにもう少しこくがあるような気がしてより美味しく感じました。(豆豉をスープにいれたら絶品なんですよね)

そのため迷いましたが今回のお店の味の評価は7点としました。(劉山東牛肉麺は8点です)


牛肉は赤身の部分が多く入った部位を使っているためこちらもあっさりといただけます。

ひとつひとつ大きさも充分あるため食べ応えも抜群で、これぞ本当の牛肉麺の牛肉だと主張しているかのようです。

味つけも醤油ベースのあっさりしたタレに漬け込まれていて、中華調味料の香りも強くないです。

このお店の牛肉麺は、五香粉などの中華調味料が苦手なかたが挑戦してみてもいいかもしれない牛肉麺ですね。



こちらの麺は台湾では標準的と言え、かんすいが入っていない少しぼそぼそした麺です。

太さは中太やや細麺で乾燥うどんの太さだといえばわかりやすいかもしれませんね。



調味料と高菜

牛肉麺でおなじみの高菜。

どのお店にもあります。

調味料も充実していますが誰も使っていませんでした。

それだけこちらのお店のスープは完璧に近いといえます。


まとめ

あっさりした味つけのスープが完全に私好みの牛肉麺。

紅焼牛肉麺でここまであっさりしているのは台北でもそこまで多くありません。

牛肉麺嫌いかたでももしかしていけるかもしれない可能性を秘めています。

場所がわかりにくいため今回は少し大げさに道順の説明をしましたが、最近のグーグル先生の精度の高さは素晴らしいものがありますので先生をたよりにしてもらったほうがわかりやすいかも知れませんね。

まあいずれにせよそこにたどり着けば皆様に素敵な体験が約束されますので台北に来た際はこちらのレストランでお食事をしてみてくださいね。


老王記桃源街牛肉麺店お店情報

営業時間
月曜日-金曜日 11:00-14:30/17:00-19:00
土曜日 11:00-14:30

定休日
日曜日

最寄のMRT駅
西門 BL11 G12
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT西門駅3番出口から徒歩4分

住所
台北市中正區桃源街15號