甲子餐飲

豚の角煮と白いご飯が再び最強タッグを組みました。さあもう多くは語りません。食べて食べて食べまくりましょう。

白いご飯の上にのっているのは、トロトロの豚肉と副菜たち。一つとしてまずいものがないその組み合わせは、最強といっても過言ではありません。お腹がすいた紳士、淑女のみなさま、台湾のどんぶり飯をこころゆくまでご堪能ください。


評価

  • 味 8点
  • 予算 115台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代

どんなレストラン?


レストランの外観

このお店を本当にレストランといっていいかと迷うぐらいの見た目です。

看板もなく人が並んでいなかったら間違いなく素通りしてしまうでしょう。

ただ、台湾ではこういったお店にダイヤの原石が隠れているものです。

ただ見た目が汚いとスルーしてしまっては本当においしいものには巡りあえません。



調理場

屋台形式の調理場です。

後ろに屋根つきの調理スペースがあるため、かろうじてレストランのカテゴリーに含めますがこれがなかったら普通の屋台です。

ガスもプロパンガスで調理場にはガス管をひいていないのでしょう。


台湾にはこういった形式のお店がたくさんあって、じつはこのお店の裏には艋舺清水巖という廟があります。

廟には人が集まりますから、当然その参拝客のための飲食店が軒を連ねます。

そしてそのお店たちは互いに切磋琢磨しあって自分たちの味を極めるのです。

ですから、廟の周りのレストランで老舗のお店はかなりレベルの高いとこが多いのです。


台湾あるある(その23)

廟の周りのレストランは狙い目

安くて美味しいお店が隠れています


お食事スペース

お食事スペースは天下の公道です。

お店のかたが用意した扇風機を笑ってしまったのは私だけではないはず。。


お料理


焢肉飯(70元)

ごはんの上に、豚の角煮ときゅうりの漬物等の副菜をのせた台湾のお手軽な丼飯。

ルーローファンは日本人の間でも有名になってきましたが、焢肉飯はそこまでまだ知名度がないはず。

ただルーローファンのお店にはだいたいこの焢肉飯もしくは焢肉が置いているので、気になった方はチャレンジしてみてください。

またこちらのお店はルーローファンもあります。


メニュー漢字解説(その23)
 
焢肉(コンロウファン)台湾語読み

意味 煮込み豚ばら肉


注文してからすぐにきた豚の角煮どんぶり。

まずお肉を一口噛むと、甘辛い醤油の味が口の中で広がり、次にお肉のうまみの波が押し寄せます。

お肉のうまみは新鮮さはもちろんのこと、脂っぽさをあまり感じさせることがなく、赤身と脂身がちょうどいいように配合されたお肉を使っていることがうかがえます。

日本人が気になる八角等の中華調味料を使っていないため万人受けする味付けだと思います。

次に副菜について。。

副菜のなかでもとくにおいしいのが、きゅうりの甘酢漬けです。

きゅうりは新鮮そのもので、脂身を食べた口をさっぱりとしてくれるお酢の酸味と甘みが絶妙にマッチしています。

写真ではきゅうりの右となりのものは、豆干がといって押し豆腐を豚の角煮と同じ味付けで煮たものです。

やたらと大きいため、食べにくいのですが味付けがおいしいためそこまでくになりませんでした。

一番右のものはザーサイをピリ辛に炒めた物です。

ザーサイの粒が大きくコリコリしているので、丼に食感でアクセントを与えてくれます。

そして個人的に一番感動したのが、化学調味料が使っていないこと。

台湾飯でもいろいろご紹介してきましたが豚肉を使った大衆レストランで化学調味料が使っていないのは、ここが二軒目です。


おかわり台湾飯。化学調味料なしのルーローファン。台湾飯が一番おすすめのルーローファンのお店です。



しかしながら今までもそうであったように完璧などはありません。

このお店の角煮の欠点はお肉が厚くないことです。

そのため、特に食べ盛りの若いかたは、食べ応えがないように感じるかもしれません。

私個人的には、脂っぽさが苦手なためこれぐらいの厚さでも十分満足なのですが、一応気になったこととしてお知らせしておきます。


おかわり台湾飯。ガッツリ系の豚の角煮丼はここがオススメです。



猪血湯(45元)

妻がたのんだ、豚の血をゼリー状にしたものを煮込んだスープ。

豚の血のゼリーはまったく臭みがなく、スープも飲みやすく感じました。

お店の汚さに辟易していた彼女でしたが、これを一口食べたあと、これまでで一番美味しい豚の血スープだとニコニコしていました。。


おかわり台湾飯。豚の血スープはこちらが本格的です。



割包(50元)

日本語に訳すと豚の角煮バーガー。

先ほどご紹介した豚の角煮を今度は包子に挟みました。

お肉が美味しいので美味しいのですが、以前の台湾飯でご紹介しましたが、私はこの中華ハンバーガーの中に入れる、写真では白い粉がそうですが、ピーナッツの粉が苦手で、このときも少なくしてもらうのを伝え忘れたため、そのぶん美味しさが半減してしまいました。

これだけはしょうがないのですが、このピーナッツの粉は砂糖も混じっているため、かなり甘いです。

割包をたのむとどこのお店もこの甘いピーナッツの粉をいれますので、読者の皆様もごちゅういください。


おかわり台湾飯。豚の角煮バーガーをたべるならここもオススメです。


まとめ

台湾では大衆飯として人気の焢肉飯。

ルーローファンと比べてお肉をガッツリ食べたい人用の料理です。

その焢肉飯のおいしさを余すことなく教えてくれた今回のレストラン。

オープンエアーの歩道で食べなければいけないという大きなリスクはありますが、一度食べたらそのおいしさに皆さん感動されると思います。

女性のかたで今回の台湾飯の写真をみてしり込みされている方がいらっしゃれば、私は大丈夫だとお伝えします。

といいますのも、私がご飯を食べている時、一人でいらっしゃっている何人かの台湾の若い女性がお肉をほおばっていましたよ。。



ごちそうさまでした。


甲子餐飲お店情報

営業時間
09:00-19:00

定休日
日曜日

最寄のMRT駅
龍山寺 BL10
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT龍山寺駅3番出口から徒歩9分

住所
台北市萬華區康定路79號