豆乳、蛋餅、焼餅、全てがハイレベルの台北における朝ごはん屋さんの王者、阜杭豆漿。

年始第一弾の台湾飯は、早朝からお昼の閉店までずっと列ができる台北での朝ごはん屋さんの超人気店。尋常じゃないその人気ぶりは食べてみて初めてわかります。全てのメニューが洗練されているためどれを食べても問題ないと思います。台北にきたらこちらのレストランはマストですよ。


評価

  • 味 8点
  • 予算 80台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代
  • 豆乳 焦げ風味無し

どんなレストラン?

お店の外観

「華山市場」という台湾伝統市場の二階のフードコートにある今回のレストラン。

早朝からお昼過ぎまで営業していますが、その間の時間はいつも行列ができています。

朝一番か平日の10時過ぎが唯一並ばなくていい時間帯ではありますが、そのすさまじい人気ぶりはさすがとしかいいようがありません。

最寄の駅は地下鉄善導寺駅で5番出口を出てすぐのところに今回ご紹介しているレストランがはいっている華山市場とその入り口があります。

気をつけて欲しいのは、地下鉄でお越しの場合にはこちらの市場の入り口から入るのではなくて建物を沿うように左から周ってください。



このお写真にあるのが、地下鉄善導寺駅の5番出口をすぐのところにある「華山市場 」の入り口です。

昼前の時間帯にはこちらにも少し行列ができることがありますが、その行列は「華山-合掌村」というお寿司屋さんのものです。

この入り口を正面にみて左にすすんでください。



先ほどのところから左に行き建物沿いにすすむとこちらの入り口がみえます。

建物沿いにはすごい行列ができています。

並ぶのはもちろんこちらの列の最後尾になるのですが、この写真の行列の感じで待ち時間はだいたい30分弱かかります。



並ぶときは通行人の邪魔にならないよう建物の壁にそってお並びください。


フードコートの様子

お食事スペースはこちらのフードコートになります。

写真をみていただけるとわかると思いますが、かなりの人数が収容できます。

人気店ですので座席は基本的に相席になります。



こちらのレストランは全ての商品が職人さんによって作られていて、その様子はガラス越しから見ることができます。

職人さんは忙しそうに働いていて次々と商品を作っていますが、作るそばからどんどん出て行きますのでまさに休む暇がないといった状態です。

個人的に台湾の豆乳朝ごはん屋さんでもっともおいしく食べ物をいただく方法はできたてを食べることだと思っていますので、そういう意味ではこちらのレストランは最高の状態で食べられます。



これは焼餅を焼いている様子です。

インドのナンと同じで釜の側面に生地を貼り付けて焼いていきます。

個人的に焼餅(中華式パン)は好きな食べ物ですので皆さんにも食べて欲しいお料理です。

なお台北だけでもおいしい焼餅のお店はたくさんありますので食べ比べをしていただいてもいいかもしれません。


おかわり台湾飯。台北でやきもちを食べるなら是非ここで。


メニュー

メニュー

注文方法はカウンター越しでの口頭注文です。

こちらのメニューが置いてあるところは、お店のカウンターに近いところです。

並んでいるときにはそこの前を通りますから、その時にメニューをみて何を注文するかを決めます。

中国語で注文する必要がありますが、メニューには番号がふってありますからその番号を英語で言っていただければ問題ないと思います。

問題は運が悪くメニュー置き場にメニューがないときがまれにありますから、やはり事前に注文するものを決めてメモを取っていたほうが無難ですね。

またメニューにはお値段がのっていません。

値段は注文カウンターのところに表示していますのでそちらをご参考ください。



順番がきたらこちらで注文してください。

注文カウンターは商品ごとに別れていますが基本的には機能していません。

どの店員さんに注文しても同じですので、目が合った店員さんに注文してください。

注文がおわり少し待つと店員さんがお盆に全ての商品をのせてくれますのでそれをもって座席を探してください。

お連れ様がいる場合は座席取りをしてもらってもいいと思います。

ただ物を置いての座席取りは盗難の危険がありますのでおススメしません。



カウンターに近い場所にはお箸と調味料が置いてあります。

お店から離れた座席にはこれらはありませんので注意してください。


お料理

蛋餅(30元)

こちらの蛋餅は台湾独特のサツマイモの粉を混ぜ込んだもっちりした食感が楽しめます。

台北ではもちもちよりさくさくが好まれるため珍しいですが、やはりこのレベルになるともちもちでも十分おいしいです。

中には葱と薄焼きタマゴが挟まれていていわゆる原味という何も加えないそのまままの味が楽しめます。


おかわり台湾飯。台湾にきて独特な進化を遂げた蛋餅。


冰豆漿(30元)

豆乳を冷やして砂糖を加えた少し甘い飲み物です。

朝の乾いた口に大豆の風味と甘みがしみこむように入っていきます。

豆乳はしっかりと大豆の香りがする上に焦げ風味もまったくなく驚くほどの滑らかさで雑味などもまったくありません。

甘さの加減もちょうどよくかなり飲みやすい豆乳です。


鹹豆漿(35元)

豆乳にお酢や調味料を入れて食べるしょっぱいお料理。

具は揚げパン、葱、切り干し大根、小エビが使われています。

豆乳の朧具合はやや強めでしっかりとした食感があります。

揚げパンはさくさくで豆乳につけたあとでもそのさくさく感は損なわれません。

ただ味付けは少し甘味がありこの部分に関しては個人的にはあまり好きではありません。

鹹豆漿でここまで甘みがあるのは珍しいですが、朝に食べる豆乳としては少し甘いほうが台湾のかたの口に合うのかもしれませんね。


薄餅夹蛋(35元)

焼餅に薄焼きタマゴをはさんだお料理。

焼餅はさくさくで食感がよく、油をひいてやいた薄焼きタマゴをいれても油っぽくなっていません。

先ほどもいいましたが、焼餅は焼きたてが命なのでかなりおいしくいただけますが、個人的にはもう少しもちもち感があったほうが好きです。

味は焼餅にうっすらとついた塩味とタマゴの味だけですので薄味ですが、調味料はつけないで食べたほうがおいしいと思います。


焦糖甜餅(25元)

焼餅に粗目砂糖をいれて焼いた中華式パン。

パンのさくさく感と甘みが同時に楽しめるお料理です。

少し甘味がつよいですがご飯のあとに食べるデザート的なものとして食べるのをおススメします。


まとめ

全体的に驚くほどレベルが高いお料理が楽しめるレストランです。

ここまで有名なお店をいまさらながら紹介するのも気が引けますが、結果としては最高に近い満足感が得られるお店だと思います。

台北の豆乳の朝ごはん屋としては珍しく化学調味料が入っていないのも高評価の一因になっています。

待つのが少し大変ですがその価値は十二分にありますから、台北で朝ごはんを食べるのならこのレストランはマストですよ。



ごちそうさまでした。


阜杭豆漿お店情報

営業時間
05:30-12:30

定休日
月曜日

最寄のMRT駅
善導寺 BL13
台北地下鉄路線図


アクセス
MRT善導寺駅5番出口から徒歩1分 

住所
台北市中正區忠孝東路一段108號2樓