安くて美味しくて健康的でかつ体力がつくというまさにいいことづくしの薬膳スープが食べられるお店、財哥薬燉排骨。

食べることそれすなわち体をつくること。食事と健康を直接結びつける薬膳という文化は中国がほこるすばらしい知恵だといえます。今回はその考え方をみごとに実践した、体を資本にした肉体労働者から絶大なる支持を得るレストランをご紹介します。すこし癖がある薬膳スープですが一度食べたらやみつきになる人が続出中ですよ。


評価

  • 味 7点
  • 予算 95台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代
  • 化学調味料 5%

どんなレストラン?


お店の外観

台北市のお隣の新北市板橋区にある今回のレストラン。

立地条件はかなり悪く近くには観光資源もないため初めて台湾にこられた人向きではありません。

近くには高速道路があり、板橋から台北に入る道路としてかなりの交通量があり、トラックのドライバーさんやタクシードライバーさんなど現場で働く人にかなり人気があるレストランになっています。

お店もかなり古い佇まいで、創業30年と看板に謳っている通りの見た目をしています。

なおこちらのお店は台北から地下鉄一本でこられますのでいつもどおり台北市のレストランとして扱います。



台湾ではごく一般的な半屋台形式のレストランになっています。

店先では移動式の調理台でぐつぐつと骨付きの豚肉が煮込まれています。

特筆すべきは、その手前にあるお酒、米酒が大量に使われていることです。

麻油鶏でもそうですが台湾の薬膳料理には大量に米酒が使われるのが特徴的で面白いです。


おかわり台湾飯。 台湾の薬膳料理といえば麻油鶏。一度食べてみてください。



飲み物

完全セルフ式の飲み物。

ビール、ジュース、どっちもあります。

ただ気になるのは、お店の外観のところでもいいましたがこちらのお店の主な客層は運転手さんが多いのですが、彼らはビールを飲むんのでしょうか。。

さすがに勤務中は飲まないとは思いますが、仕事帰りにふらっと立ち寄って飲んで帰るのはありうることだと思います。

私は台湾が好きですし、台湾人のことも好きですが、台湾での飲酒運転の多さや彼らの飲酒運転に対する認識の甘さには怒りを覚えます。

飲酒運転での事故の件数もかなり多いと聞いています。

はやく台湾でのこのての事故が減るように願ってやみません。。

これもいつも皆様に言っていることですが、台湾で一番気をつけるべきことは交通事故です。

皆様も台湾ご旅行中はどうぞ車、バイクにお気をつけくださいね。。



店内の様子

お食事スペースは外、中どちらでもご利用できます。

ただ外は交通量の多いところで空気がいいとはいえないのでやはり中で食べるほうが無難だといえます。

中で食べる場合でも台湾の一般的な大衆レストランの清潔さですので気になるかたは抗菌ウエットティッシュ等をご準備ください。


メニュー


メニュー

手書きで書かれたメニュー。

こちらのお店では四種類のみになっています。

注文方式は口頭のみになっていますのが屋台のところにもメニューがありますので指差しでご注文ください。



テーブル周り

テーブルにはお箸とティッシュのみのシンプルさです。

お食事では大量の豚の骨がゴミとしてでますので各テーブル下には小さなゴミ箱が用意されています。

食べかすや骨はそちらのゴミ箱をご利用ください。



注文がすんだらテーブルに戻る前に屋台のところにあるこちらのタレをご自身で小さな小皿に入れてテーブルまでもっていってください。

このタレがあるとないとでは料理の完成度ががらっとかわりますので個人的には必須です。

さあお料理が運ばれてきましたよ。。


お料理


排骨(70元)

ででーーんという効果音がほしくなる見た目のスープ。

これでもかと豚のスペアリブが自己主張してきます。

見た目に反して食べられるお肉の量はそこまで多くはないですが、骨をしゃぶりながら食べる様子は、まるで蟹を食べるときの無言で少し恐ろしいオーラをまとった日本人の様子に少し似ている気がしますw



大量に米酒が使われているはずですがそこまでお酒くささはありません。

それよりむしろ飲みやすさのほうが勝っています。

もちろん薬膳スープですのでいろんな生薬を配合しているはずですが、その量が絶妙なのか、もともと薬膳スープが嫌いな私でも問題なく飲めました。

味付けも醤油ベースの薄味に仕上げられていて最後の一滴まで飲み干せるぐらいです。



写真でもわかるとおり食べられるお肉はそこまで多くありません。

ただお肉にもしっかり味がついていておいしく、ついついむしゃむしゃと無言で食べてしまいました。

なによりこのお値段でここまでお肉があるのはとても良心的で人気があるのもわかります。



肉粽

豚肉入りの台湾風チマキ。

先ほどのスープと一緒に食べるのがこの店でのおすすめの食べ方みたいです。



先ほどのものとはうって変わってお肉の量がかなり少ないです。

もしかしたらスープを作るときにでる切れ端等を使って粽を作っているのかもしれませんね。

味付けも特徴がなく個人的にはおススメできません。


まとめ

台湾にくるまではその存在すら知らなかった薬膳料理の世界。

最初はその独特の味やにおいがどうしてもだめで食べられなかったのですが、おいしいお店に出会ったあとは薬膳料理に対する認識ががらりと変わりました。

もし最初からおいしい薬膳スープを飲めばこんな遠回りをしなくてすんだ可能性があります。

皆さんにも本物の台湾の薬膳スープを是非飲んでみて欲しいと思います。

そういう気持ちをこめて今回は本物の薬膳スープのお店をご紹介しました。


おかわり台湾飯。個人的に台北で一番おいしいと思う薬膳スープのお店。



ごちそうさまでした。


財哥薬燉排骨お店情報

営業時間
11:30-23:55

定休日
無休

最寄のMRT駅
新埔 BL08 
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT新埔駅5番出口から徒歩13分 

住所
新北市板橋區長江路二段35號