台湾の若者に人気の街であり、日本おたく文化があふれる西門町で魯肉飯を食べる、西門金鋒魯肉飯。

西門町二大魯肉飯のレストランの一角、金鋒魯肉飯。若者の聖地である西門町にありますがお客さんの年齢層は幅広い世代に渡っています。昔から地元のかたに愛されるその味を皆さんも味わってみてください。


評価

  • 味 7点
  • 予算 80台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代
  • 化学調味料 5%

どんなレストラン?


お店の外観

もしかしたら皆さんも聞き覚えがあるかもしれない台北の若者の街「西門町」にあるこちらのレストラン。

ご飯時になれば、幅広い年齢層のお客さんでいっぱいになります。

場所柄観光客のかたもちらほら見られますが、やはり地元台湾人が一番多い印象があります。

またここ西門町には魯肉飯の名店と名高い天天利美食坊もありますので、食べ比べしてもいいかもしれませんね。


おかわり台湾飯。黒胡椒の香りが鼻腔をくすぐる魯肉飯。半熟卵と一緒に是非ご注文ください。



店内の様子

大衆店のお店としては非常に薄暗い店内。

薄暗くはありますが清潔感はあります。

昔の家屋をモチーフにデザインしたと思われる店内でたべる大衆料理は、まさに台湾のご家庭でいただくような気分にさせてくれます。


金峰魯肉飯との違いは?

台湾のことが詳しいかたは一度はその名前を聞いたことがあるかもしれない台北で一番の人気店といっていい魯肉飯のお店「金峰魯肉飯」。

(台湾飯では会社の近くにあるためいつでも行けるという慢心からいまだに食レポをしていませんがいずれレポしますね。。)

場所は地下鉄中正紀念堂駅の正面にあり、だいたいどの時間帯でもいつも人が並んでいます。


さてこの金峰魯肉飯ですが、今回ご紹介するお店と名前が似ていますよね。

台湾では、名前が似ているもしくは同じ名前のお店を見かける機会がたくさんあります。

看板のデザインまでが同じならチェーン店で間違いないのですが、台湾では実はこれらのお店は関係ないことがあるのです。

では今回の場合はどうかというと、結論からいうとチェーン店でも支店でもありません。

金峰魯肉飯と西門金鋒魯肉飯はオーナーがそれぞれ別のまったく違ったお店なんです。

ではなぜ名前が似ているのかといえば、この二店舗は同じ師匠のもと修行した、いわゆる兄弟弟子たちが開業したお店なのです。

屋号はどうつけられたのとか、どちらが兄弟子なのかとかは詳しくはわかりませんでしたがそういう事情があったのです。


本ブログ台湾飯でもこれまで同じように似たような名前のお店の由来や解説をしたことがありますが、なぜ台湾ではこういったことが起こるのかについての考察はいまだにできていません。

ただ、台湾の友人に聞いてみても初めて聞いたとか、えっそうだったのとかの反応が多くて、問題に対する関心が低いだけではなく誤解していることすらあります。

例えば最近私も調べて初めて知った、台湾全土に永和豆漿という名前のお店が多い理由を台湾人の友人に聞いたら彼女はそれを知らないどころかそれらはチェーン店だと勘違いしていました。

個人的に興味深いことですが、本当の詳しい事情を知るにはそのお店のオーナーに話を聞く以外方法がなくすこしハードルが高いです。

まあこれらのことは食レポに書くことはないですが、いずれもしかしたら特集でこのことを書く可能性が低いですがあるかもしれないと言っておきます。


おかわり台湾飯。永和豆漿大王という名前の秘密を徹底的に解説した食レポ。


メニュー


メニュー

こちらのメニュー表に直接書き込むシステムです。

空欄に必要な個数を書き込んでください。

お会計は食べ終わった後になります。

ちなみにメニューは金峰魯肉飯とほぼ同じです。


お料理


魯肉飯小(33元)

お店のオリジナルお茶碗に熱々のご飯と魯肉が入ったお料理。

箸休めに沢庵が入っています。

結論からいうと当たり前なのですが沢庵から魯肉の味まで金峰魯肉飯と非常に似ています。



醤油でしっかりと煮付けられているタレがお肉にしみこんでいてまたお肉自体もトロトロになっています。

お肉には脂身が多いですが決してくどくなく、どちらかといえばあっさりとしていると感じます。

一緒に煮込まれている椎茸からしっかりとうまみが出ておりまた玉ねぎからは甘みがでています。

それらの全てがバランスよく高度に調和していてさすがといったところです。

注意点としましては、金峰魯肉飯もそうなのですが、ここの魯肉飯は中華調味料がしっかりと入っています。



鶏肉飯小(38元)

こちらのメニューは金峰魯肉飯にはありません。

たぶん普通だろうとたかをくくっていましたが、鶏肉はやわらかくまたみずみずしく調理されていて味は薄味ですが美味しいと感じました。

ただこちらも中華調味料が入っていますので嫌いな方は注意してください。



菜魯(30元)

白菜をくたくたになるまで煮込んだお料理。

薄めの味つけで濃い味の魯肉飯と一緒に食べるにはちょうどいいと感じました。



人蔘鶏湯(63元)

骨付きの鶏肉がたっぷり入った薬膳スープ。

スープに鶏のうまみがしっかりとでていてほんのり甘みも感じます。

こぶりながら苦味がある人蔘が入っていて健康によさそうです。

典型的な漢方の味がする薬膳スープではないので、漢方が嫌いな方でも飲める味付けだと思います。


まとめ

名前が一文字違いの兄弟弟子の超有名店と味がそっくりなこちらのお店ですが、オリジナルのお料理もあってしっかりと差別化が出来ています。

またお店もしっかりと改装をされていて、大衆店としては抜群に綺麗です。

もしお店の環境が原因で台湾の大衆店にいけないと思われる方がいらっしゃればこちらのお店は大丈夫と思いますのでチャレンジしてみてください。

またこちらの味が気に入ったかたは、金峰魯肉飯との食べ比べをしてみてもおもしろいかもしれませんね。



ごちそうさまでした。


西門金鋒魯肉飯お店情報

営業時間
10:00-22:00

定休日
火曜日

最寄のMRT駅
西門 BL11 G12
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT西門駅1番出口から徒歩6分

住所
台北市萬華區昆明街89號