趙記菜肉餛飩大王

大き目のワンタンがごろごろ入ったワンタンスープの専門店。創業して50年間同じ味を堅持する老舗レストランは食事時になると今でも大勢の人でいっぱいになります。

全て手作りのワンタンは一つ一つが大きくまるで大き目の水餃子を食べている感じになります。本場上海の味を持ち込んだ創業者であるおばあちゃんの昔ながらの味をずっと守り続けるこちらのレストランでお食事をしてみてはいかがでしょうか?


評価

  • 味 7点
  • 予算 130台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代
  • 化学調味料 5%

どんなレストラン?


お店の外観

左右に入り口があります。

向かって右手のほうでもお食事をいただけますが、お店のかたが机を囲んでワンタンを手作りで包んでいますので、左のレストランをお使いください。

お店に入ると、それぞれ座席に置いてある注文表をとって食べたいものを記入してお店の人に渡します。

二店舗が並んであるみたいなものですから、座席数は多く食べるのに並ぶことはないと思います。

店内の清潔感は大衆食堂の水準といった感じですので、気になる方はウエットティッシュ等をご自身でご用意ください。

お会計は最後になります。


ワンタンの種類

中華八大料理の中で山東料理に入るワンタン。

北京語で書けば餛飩になります。

山東料理は水餃子が有名ですが、ワンタンはこの水餃子から派生して生まれた料理といわれています。

今では中国全土や世界に広がり、地方地方でいろんなアレンジがされているだけではなく料理名も異なります。

今回はそのワンタンの呼び名が地方地方でどう呼ばれているかまたどうアレンジされているかを見てみましょう。


抄手

出典:自由時報様

中国四川省でよく使われる料理名。

意味はワンタンです。

特徴はその形で普通のワンタンとはすこし違い、ちょうど人間が両腕を交差させて抱きしめるような形になっています。

写真の料理名は紅油抄手といって、ワンタンとラー油を混ぜて食べるとても辛い料理です。


扁食

出典:自由時報様

台湾や中国の閩南地區で使われている料理名。

台湾東部の花蓮県の郷土料理にもなっています。

こちらも意味はワンタンです。

特徴はお肉のミンチを作るとき肉たたきでお肉の繊維を全てこわすため、餡に弾力が生まれおもしろい食感を作り出します。

またスープは豚の骨から出汁をとりお酒醤油で味付けをするだけのあっさりとした味わいになっています。


雲吞

台湾飯の老友記粥麺館 から抜粋

広東、天津、香港等で使われている料理名。

意味はもちろんワンタンです。

日本語のワンタンはこの広東の雲吞からきました。

雲吞は北京語ではユントゥンですが、広東語で読めばワンタンになります。

広東地方のワンタンの特徴は、全てではありませんが皮にタマゴを練りこみ、餡にはエビを使い豚肉のミンチの量が少ないです。

また皮のとじる部分にひねりをいれあたかも金魚の尾ひれのような状態で調理することです。

エビを入れる部分を除けば日本人が想像するワンタンににもっとも近いものです。


メニュー漢字解説(その25)

餛飩(フントゥン)
抄手(チャオショウ)
扁食(ビエンスー)
雲吞(ユントゥン) 広東語(ワンタン)

意味 ワンタン

おかわり台湾飯。台湾で広東料理を食べるならここは外せません。



調味料

注文すればすぐにやってきますので席で待ちましょう。

調味料も充実しているのでお好みに味がアレンジできます。


ワンタンスープ


菜肉餛飩小(95元)

ワンタンが6個入っているスープ。

ワンタン一つの大きさは平均的な水餃子の二つ分ぐらいありますから、6個のワンタンだけでも十分におなかいっぱいになると思います。

トッピングにはのり、錦糸卵、刻みセロリ、が入っています。



中の餡にはぎっしりと豚肉と雪菜(たかな)を刻んだ葉野菜が入っています。

一口噛むと肉汁があふれ出し豚肉の新鮮さがわかります。

豚肉と雪菜の相性は意外にもよく最後まであっさりと食べることができます。


皮に関してはいままで説明してきたワンタンのどれにも当てはまらないぐらいの厚さです。

個人的にはワンタンといえばつるんとした喉越しのものを好みますので、ワンタンとしたらあまり好きではありませんが、こちらの料理はワンタンではなく水餃子のような感じでいただいたら違和感がなくなります。


スープは台湾の所謂薄味のスープよりも塩の味がはっきりしているため味が薄いとはいえません。

ただほぼ塩のみでの味付けになりますので、醤油になれた日本の方には少し物足りなく感じるかもしれません。

その場合は先ほどご紹介した調味料にお醤油もありましたのでご自身で調整してくださいね。


おかわり台湾飯。雪菜(たかな)の説明を詳しくした記事。


まとめ

台湾でワンタンを食べるということでご紹介したワンタンの豆知識。

それにしても台湾には本当に多くのお料理の種類があるとあらためて感じさせられました。

ワンタン一つとってもここまでのアレンジされた種類があるなんて、私にとっても驚きとともに台湾料理に対する尊敬の念すら湧いて来るほどです。

さて今回はワンタン一筋50年のお店を紹介しましたが、こちらのお店もやはりすばらしいお料理を提供していただけるすてきなお店です。

立地もよく観光客のかたにも行きやすいですので、大き目のわんたんに興味があるかたは是非食べに行ってみてくださいね。


趙記菜肉餛飩大王お店情報

営業時間
08:00-21:30

定休日
無休

最寄のMRT駅
西門 BL11 G12
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT西門駅4番出口から徒歩4分

住所
台北市中正區桃源街5號