台湾の町中いたるところにある大衆精進料理レストランの中でもトップレベルにおいしいお料理がいただけるお店。大衆食堂の雰囲気をそのままにしっかりとした味のお料理は精進料理とは思えないレベルにまで昇華しています。台湾にいらっしゃった時は精進料理もぜひお試しくださいね。
コンテンツ
評価
- 味 7点
- 予算 100台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 全世代
どんなレストラン?
開業40年近くの老舗精進料理のお店。
緑の目立つ看板の卍の文字からこのお店が仏教由来の精進料理のお店だということがわかります。
以前も食レポの脱線シリーズで書きましたが、台湾でのベジタリアンの比率は13%で世界的に見ても高いといえます。
若い世代に多い健康面が理由でのベジタリアンもいますが、割合としては宗教上の理由でのベジタリアンのほうが多数派といえます。
健康面でのベジタリアンの方が好む料理は、西洋的なオシャレさも味わえるカフェのようなレストランですがお値段がそこそこします。
宗教的な理由でベジタリアンとなったかたにとってカフェでのお食事は高すぎて毎日三度の食事には向きません。
ですから今回ご紹介した大衆ベジタリアンレストランでお食事をすることが圧倒的に多いです。
お店の比率も大衆ベジタリアン料理のお店のほうが多いです。
ですが最近の傾向としては、台北ではベジタリアンカフェの数が増えてきていると感じます。(近いうちにおすすめベジタリアンカフェのレポもするつもりです。。)
同時に世界一ベジタリアンが多いインドで発展しているベジタリアンインド料理のレストランも最近良く見るようになりました。(こちらも近いうちに台湾飯でレポートします。。)
今後どうなるかはわかりませんが、現状ベジタリアンフードは台湾料理の一部として確固たる地位を築いているのは間違いありません。
日本のかたでベジタリアンに少しでも興味のあるかたは、台湾のベジタリアン料理をお試しください。
そのレベルの高さにきっと驚くと思いますよ。。
おかわり台湾飯。これを読めば台湾のベジタリアンのことがすぐにわかりますよ。
お店の入り口すぐのところでは店員さんが一生懸命ご飯を作っている様子がうかがえます。
忙しいお店ですので厨房の中は散らかっていますが、実際に作っているところを見ることができるのは安心できますよね。。
先付けがおいてあるコーナーです。
こちらも実際に目で見てお料理を選ぶことができます。
ただこちらのお店では冷蔵保存していませんので日本のかたはやめたほうがいいと思います。
まさにこれが台湾大衆レストランの標準だといわんばかりのたたずまいです。
座席数はとても少ないのでもしかしたらご飯時は待ち時間が発生する可能性があります。
お客さんが食べ終わった後一応テーブル等も店員さんがタオルで拭いていますが、正直綺麗とはいえませんので個人で抗菌ウエットティッシュをご準備していただけたらなと思います。
私はもう現地人みたいなもんですのでまったく気になりません。。
メニュー
大衆ベジタリアン料理のお店でこの品数は驚異的多さといえます。
各座席にこの緑の注文書がありますので、席についたあとゆっくりお料理を決めることができます。
記入がおわったら注文用紙を店員さんにお渡しください。
お会計は食べたあとになります。
各番号がついたテーブル周りの様子です。
調味料もありますし注文表もあります。
さああとはお料理がくるのを待ちましょう。。
お料理
日本語になおすと五目タンメン。
什錦とは日本語の五目と同じ意味でいろいろなものが混ざっているという意味です。
日本でもおなじみの具がはいっていて親しみやすい味付けになっています。
精進料理は基本的にあっさりした味付けが多いのですが、こちらは塩がしっかりとはいっていて台湾の中では濃い目の味付けになっています。
そしてだしにはうまみがしっかりとでていて麺料理としての完成度も高いと感じました。
粽子という中華ちまきの精進料理バージョンです。
台湾ではちまきは端午の節句にたべるのが昔からの慣わしです。
中華ちまきのことを詳しく知りたい方は以前書いた食レポのなかで詳しく説明していますのでそちらをご覧ください。
おかわり台湾飯。台北で中華ちまきをたべるなら必ず名前が挙がるお店。
中の具には干ししいたけ、大豆由来のお肉もどきが入っていて味付けも醤油ベースのしっかりとしたものになっています。
もち米の炊き上がりもちょうどよくお肉がはいった中華粽との差はそこまで感じませんでした。
そして個人的にはあまり好きではない台湾の甘辛いチリソースのようなタレも不思議とこちらのお店のものには拒否反応がでずしっかりと食べきることができました。
もしかしたらお肉がない分こってり感が減少しているため、こってりした甘みのチリソースを受け入れられたのかもしれません。
ワンタンもどきが入った春雨スープ。
具沢山で食べ応えがある一品です。
まずなにより驚いたのがスープの完成度です。
醤油ベースのしっかりとした味付けのスープには完全にうまみ成分がはいっていて一口すするとおもわずうまっと言ってしまいました。
このスープには本当にお肉がまったく入っていないのかと疑いたくなるようなうまみで、そして驚いたことに今回食べたものの中に化学調味料(味精)が入っている料理は一つもありません。
ではいったいどうやったら精進料理でここまでのうまみが出せるのでしょうか。。
個人的にかなり気になりました。。
油のこってりさを生み出すのは具に使われているうす揚げでこれがあるかないかではスープのこくに大きな違いが生まれます。
ただワンタンもどきについては、正直おいしくありませんでした。
食感だけが少しお肉に似ているといった感じですが味はまったく違うものです。
まとめ
軽い衝撃にも似た驚きを隠しきれなかった今回のレストランのうまみの秘密。
何度もいいますが精進料理でここまで美味しくできるなんてといまだに信じられません。
見た目が綺麗とはいえない大衆レストランですので余計にそう思うのですが、この秘密はいつかきっと皆様にお伝えできるよう台湾の精進料理のレポートをしつこく続けていきたいと思います。
個人的にはおいしければ、精進料理であろうが、普通料理であろうが、東西問わず何でもいいんです。。
皆様にはまだまだお伝えできていない台湾精進料理のレストランも今後たくさん出てくると思いますのでこれからも台湾飯をよろしくお願いしますね。
ごちそうさまでした。
修圓素食お店情報
営業時間 07:00-20:30 定休日 月曜日 最寄のMRT駅 台北 R10 BL12 台北地下鉄路線図 アクセス MRT台北駅台北地下街Z6出口から徒歩2分 住所 台北市忠孝西路一段72之32號