冷やし中華はじめました。その6。台湾式冷麺と豚肉のつみれ団子の組み合わせが最高です、高家涼麺。

だいぶ涼しくなってきましたが台湾式冷麺は一年中たべられるのが特徴です。ゴマ風味のこってりソースと醤油風味の酸味があるあっさりしたソースをまぜまぜして食べる台湾式冷麺には日本のものとはまた違った味わいがあります。台湾にいらっしゃった時は一度お試しくださいね。


評価

  • 味 7点
  • 予算 85台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代

どんなレストラン?


お店の外観

看板は大きいのですが色が褪せてしまっているため注意していないと見落としてしまうかもしれません。

お店の入り口もせまく店先では屋台がせり出していて、台湾ではよくある半屋台式のお店になっています。

最寄の駅からは少し離れていますが、以前ご紹介した文慶鶏の横の通りを入ったところですのでもしよければそちらも目印としてお越しください。


おかわり台湾飯。シンガポールからやってきた台北2大チキンライスのお店の一つ、文慶鶏。



店内の様子

店内は非常に狭くキャパは30人入ればいいところです。

お店の外観からもわかるとおり建物が古いため内装も綺麗とはいえません。

ただお掃除はきちんとされているため不潔な感じはしませんし、食材もしっかりと冷蔵保存しているためお店のかたの衛生観念は高いといえるでしょう。



お持ち帰りようの麺とストック用の茹で上げた麺をしっかりと冷蔵保存しています。

小菜(小料理)等もしっかりと冷蔵していますので安心してご利用ください。



店先では店員さんが麺を小分けしたりソースを袋詰めしています。

私が行った時間帯はお昼時がずいぶん過ぎた時だったのでお客さんの波が引いて夜に向けての準備の最中だったのでしょう。

冷麺の特性上調理に火を使うことはありませんので先に準備ができるのは経営上有利ですよね。


目ざとい読者のかたはお気づきかもしれませんが、一枚目の写真と二枚目の写真の中にある赤いプラスチック容器にはいっている麺の量がだいぶ違います。

これ実は写真の許可をえてとっていると、後から来た女性オーナーのかたが、ちょっと待っときといって冷蔵庫の中からストックしてある麺の袋を破いて補充してくれたんです。

最初はあまり麺が多くなくて少し寂しい感じがしていたのを女性オーナーが気をきかせてくれて補充してくれたというわけです。


台湾は人情味があふれる街だと最近では日本のかたにも少しずつ認知されてきていると感じますが、これはもう間違いないことですね。

関西出身の私が関西が人情味あふれる町であることを理解した上で言いますが、台湾はそれ以上です。

もし海外旅行の行く場所に迷っていらっしゃるなら台湾に是非いらしてください。

きっと素敵な体験があなたを待っていますよ。



この写真の物体一体台湾ではどのように使われていると思いますか?

日本ではあまり見かけませんが、考えられるのはレストランの各テーブルでよく見かけるものなので伝票を挟むものだと思いますよね。

しかし実際これが使われるのは、ストローや割り箸を包んでいるビニール袋をはさむためのものなんです。

レストランの店内は冷房に加えて扇風機を回しているお店もおおく少しの風でビニール袋が飛んでいくことが多いのでこちらの道具で挟み込み飛ぶのを防ぐというわけです。

これも一種の台湾あるあるですよね。。


私は台湾に来た当初これに伝票を挟んでいました。

テーブルにこれがあるのに、店員さんが無造作にテーブルに伝票を置いていくのを見て不思議には思っていましたが、形状から用途はそれしか思いつかず妻に言われるまで気づかなかったです。

ただいまだにこれの本来の用途がなにかはさっぱりわかりません。

台湾人に聞いても名前すらしらない人がほとんどです。

誰か知っている人がいれば教えてください。。

もしこれの本来の用途がゴミをはさむようであれば全力土下座です。。


メニュー


メニュー

注文方法は注文用紙にご自身で書き込みます。

日本語のメニューはありません。

お会計は先払いですのでお間違いないようにお願いします。



テーブル周りの調味料の種類は多くありません。

また台湾冷麺ではよくでてくるわさびがないのは珍しいです。


お料理


涼麺大(50元)

具がきゅうりだけの一般的な台湾式冷麺。

麺の下には醤油ベースのお酢ダレが入っていて麺にはゴマダレがかかっています。

これをよくまぜまぜして食べるのが台湾式で、達人はすばやくそして満遍なく混ぜ込んでいきます。

ちなみに私は混ぜるのが苦手です。。



これが混ぜ込んだ状態ですが混ぜ方はやはりまだまだだといえます。

そしてこれにお好みでテーブルのラー油をかけて食べます。


さてこちらの冷麺、一口食べるとまず思ったのがバランスがすばらしくいいということです。

ゴマの香りはしっかりとしますが同時に醤油とお酢の味も楽しめ、台湾冷麺の中では少し日本の醤油ダレに近い感じがしました。

冷麺にはニンニクを入れるのが好きではないのでよけいそう感じたのかもしれません。


次に麺ですがこちらも台湾の標準的なものより気持ち細く、またそのためこしも感じることができます。

日本のカンスイ入り冷麺と比べるとやはりぼそぼそとした感じがしますがそれでも台湾の冷麺の中ではこしがあるほうです。



肉焿湯(45元)

豚肉のつみれが入ったとろみスープ。

つみれ以外には筍の細切りが入っていて食感にアクセントを与えてくれます。

またお肉の脂っこさを消すためバジルがスープに浮かんでいるのが特徴的です。



豚肉のつみれはこりこりで食べると音がしそうな感じです。

その豚肉のうまみがたっぷりと出たスープは、台湾ではおなじみのかつお出汁風味のもので酸味がそれに独特の風味を加えています。

酸味があるかつお出汁といえばおそらく皆さんには想像しにくいかもしれませんが台湾では麺線等のスープもこういったものが多いですのでけっこうメジャーな味付けです。

最初は私もあまり好きではありませんでしたがかつお出汁プラスお酢にはもう慣れました。。


まとめ

日本の冷麺とは根本的に違う台湾の冷麺。

早朝から開店のお店もあれば深夜帯に開店するお店もあり台湾人にとっての大事な食文化の一つになっています。

また日本のものとはちがってキンキンに冷やして食べないのも特徴的で、そのため寒い季節にも食べることができます。

温かいスープと、冷麺は台湾の冬にも見る光景ですのでみなさまも是非一度台湾式冷麺をお試しくださいね。。



ごちそうさまでした。


高家涼麺お店情報

営業時間
平日 10:00-15:00
土曜日、日曜日 10:00-20:00

定休日
無休

最寄のMRT駅
忠孝復興 BL15 BR10
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT忠孝復興駅1番出口から徒歩6分

住所
台北市大安區忠孝東路3段217巷2弄1號