台北で薬膳スープの一つ、四神湯を飲むならマストのお店、高雙管四神湯。

薬膳スープと聞くと漢方の匂いがきつい美味しくないスープをイメージされると思いますが、ぜんぜんそんなことはありません。一口飲むとその意味がただちにわかるそんな四神湯が有名な景美夜市の中にあるレストランを今回ご紹介します。


評価

  • 味 8点
  • 予算 100台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代

どんなレストラン?


お店の外観

場所は台北市内にありますが中心地からは少し移動しないといけません。

最寄の地下鉄の駅は景美で、景美夜市とよばれる夜市内にあります。

この景美夜市はかなりマイナーな夜市で、まったく観光化されていないため見た目が少し怖く感じるかもしれません。

おどかすつもりはありませんが、治安のいい台北といえどやはり慣れない外国ですのでくれぐれも無茶はしないでくださいね。。



お店の外に掲げられているメニューです。

お持ち帰りをする方はこちらを見てお決めください。



お店の軒先では所狭しと商品が並べられ実際に目で見て選ぶこともできます。

やはり人気店だからか、おひつに入ったおこわが注文がはいってみるみる減っていきます。

それをみて私もこちらのおこわを注文するのですが、これが大正解でした。



こちらにおいてある調味料はお店の人が仕上げに使うようですので間違わないようにしてくださいね。

お客さん用の調味料は各机に備え付けられていますのでそちらをご利用ください。



店内の様子

お店の外観は改装したばかりできれいですが、内装は一般的な大衆レストランです。

キャパも30人ぐらいしかありませんので、お食事時はあわただしいのでゆっくりご飯をいただきたい方は、少し時間をずらしてお越しください。


メニュー


メニュー

お持ち帰りでもお店の中で食べる場合でもどちらもご注文は口頭のみになっています。

混雑時でもまず外に並んでいただいて口頭で注文していただいたあと席が空くまでお待ちください。

言葉に不安がある方は、メニューの写真をクリックして大きくしていただいて指差しでご注文ください。



調味料

どれを何に使うかはお客さん次第ですが、一般的にいって黒いソースは烏醋という物で日本語に直すとウスターソースです。

これはこちらのレストランのメニューでは麺線に入れるものです。

右奥の黄色い液体状のものはおろしニンニクでこちらも麺線に入れるものです。

赤いペースト状のものは唐辛子のペーストでこちらはお好みでどのお料理にも使用できます。

お箸入れに隠れて見えにくいですが、奥のオレンジ色の容器に入っているものは甘辛いソースでこちらは台湾おこわにつけるものです。

いずれにせよ、調味料はご自身のお好みで加えてくださいね。


おかわり台湾飯。台湾で発見した驚きの烏醋(ウスターソース)の秘密に迫る。


お料理


油飯小(40元)

もち米をお肉やしいたけと一緒に炊き上げたいわゆるおこわです。

中の具はシンプルに椎茸と豚肉のみになっていますが、これがおそろしいぐらいあっさりしていていくらでも食べられる味付けになっています。

今まで食べてきた台湾式のおこわは、中のお肉の脂身のせいでどうしても脂っこいイメージがぬけず、嫌いではなかったのですが食べ終わると少し胸焼けがするのが普通でした。

しかしここのおこわは脂っこさが控えめな上にしっかりと出汁のうまみが出ていて、中の具との調和も素晴らしくかなり完成度が高いものになっています。

また醤油の味付けもちょうどよく、個人的にはこちらのおこわに調味料をつける必要はまったくないと感じました。

あまりのおいしさに次の日の朝ごはんのためあらたにお持ち帰り用で追加注文したほどです。



雙管四神湯(60元)

別のレストランでご紹介したものの繰り返しになりますが、四神湯とは中国の民間伝統の薬膳スープです。

もともとの名前は四臣湯といい、芡實、蓮子、淮山、茯苓という四種類の生薬と豚の腸を一緒に煮込んだ料理です。

効能は、肺を健康にしてくれたり、体質を整え食欲不振を改善したり、免疫力を高めアレルギーを改善することなどが挙げられます。


おかわり台湾飯。四神湯の食レポの前に四神湯のことを詳しく解説したレポをお読みください。


こちらのレストランで使われている具は、薏仁(ハトムギ)、蓮子(蓮の実)、豚モツです。

台湾で飲まれている四神湯の具としてはごく標準的なラインナップです。

ただスープの量のわりには具の量が多いのが特徴です。



スープは少しお酒の香りを残した薄味の味付けで、非情に飲みやすいです。

所謂漢方の香りはほとんどしないため、薬膳系が苦手な方にもそこまで抵抗なく飲める味付けだといえます。

またスープのうまみもしっかりでていてこれ単体だけでも十分なごちそうだといえます。

豚モツはにおいはなくきっちりと下処理されていることがわかります。


まとめ

日本にいるときは飲む機会もまたその知識もなかったためまったく未知の分野だった薬膳スープ。

台湾に来た後も行った店が悪かったため、薬膳スープに対するイメージは悪いままでしたが、今では美味しいお店もわかりたまに飲むようになりました。

今回ご紹介したお店もそんな私の薬膳スープ嫌いを治してくれたありがたいお店で、皆様にも自信をもってご紹介できるお店の一つです。

場所が少し遠いのが難点ですが、とてもおいしいスープですので一度はご賞味くださいね。


ごちそうさまでした。


高雙管四神湯お店情報

営業時間
15:00-22:30

定休日
月曜日

最寄のMRT駅
景美 G05
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT景美駅1番出口から徒歩7分

住所
台北市文山區景美街139號