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傻瓜乾麺。日本語に訳すと馬鹿でも簡単に作れる麺料理。こんなにおいしい麺料理が簡単に作れるわけがないだろ!
名前の由来など本来ならどうでもいいことなのですが、あまりにもひどい料理名なので一言言わざるをえませんでした。麺料理としてはたしかに複雑さはありませんが、烏醋という調味料を混ぜて食べるスタイルはまさしく現代のファーストフード。早く安くうまくが見事にマッチしていて、食べるともうこれからは馬鹿とは呼べなくなりますよ。
評価
- 味 7点
- 予算 65台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 全世代
- 科学調味料 5%
どんなレストラン?
外でも中でも麺を食べることができます。
汗をかきながら麺とスープを食べる、これが台湾スタイル。
室内でもクーラーなんて生ぬるいものなどありません。
扇風機があれば十分なんです。
でも小さいお子様やご年配をお連れのかたは、台湾人の真似をせず、水分補給を十分に行って体調管理につとめてください。
台湾の夏はかなりやばいです。
お料理
中国語で魚丸。
汁がない麺に合うように作られているのでしょう。
ちなみに中国語の乾麺は日本語のそれとは意味がことなり、汁がない麺という意味ですので誤解しないよう注意してください。
メニュー漢字解説(その7) 乾麺(ガンメン) 意味 汁なし麺 メニュー名 ~乾麺(~の汁なし麺)
白身魚に鮫のお肉を混ぜているため強い弾力があるこちらのつみれ。
つみれの中には豚肉を甘辛く煮た餡がはいっていてあっさりとした塩味のスープにアクセントを加えています。
汁なし麺の味を消さないよう薄味で仕上げられていますが、つみれと一緒に食べれば薄味が苦手な方もそこまで気にならなくなると思います。
ただこのスープ、化学調味料が入っています。
そこだけが残念なポイントです。
馬鹿の汁なし麺。(本当にひどいネーミング)
注文してから運ばれるのが早いのがいいですね。
まさにファーストフード。
これらがなかったらこの料理は味のない麺です。
それこそ馬鹿の麺といわれても仕方ありません。
ただ上の写真の黒いボトルに入っている液体がこの料理の味の決め手。
これ実はウスターソースなんです。
1838年イギリスで作られたウスターソースは香港経由で中国に広まり今では烏醋として中国でも使われている調味料のひとつになりました。
もちろん烏醋は中国人向けに改良されており、また日本で使われるウスターソースともまた違った味わいがあります。
メニュー漢字解説(その8) 烏醋(ウーツー) 意味 ウスターソース
メニュー漢字解説(その9) 醋(ツー) 意味 お酢
まずは麺から。
麺はもともちしていますが、かんすいが入っていませんので噛むとぼそぼそしています。
ただしそれは麺をそのまま食べたときの感じであって、ウスターソースに混ぜると適度な水分が麺に潤いをあたえもちもちかんがより強く感じられおいしくなります。
ここのウスターソースは、酢の味がつよく出ていて甘さは抑え気味です。
ですので暑い夏でも喉越しがよく食べやすいと思います。
まとめ
数多くある麺料理の中でもひときわシンプルな今回のメニュー。
見下してはいけません。
現代まで引き継がれる料理にはその理由が必ずあります。
皆様もその理由を見つけに是非この麺料理を食べてみてください。
ごちそうさまでした。
林家乾麺レストラン情報
営業時間 休祝日 5:30-14:00 平日 6:00-14:00/16:30-19:30 定休日 月曜日 最寄のMRT駅 中正紀念堂 G10 R08 台北地下鉄路線図 アクセス MRT中正紀念堂駅2番出口から徒歩12分 住所 台北市中正區泉州街11號