泰獅泰式料理

美食の街台北の中にあってひときわ存在感をはなつ大衆タイ料理のレストラン。台湾風にアレンジしつつも基本は決して変えないこだわりの味は一度食べたらやみつきになること間違いありあませせん。

世界中の味があつまる大都市台北の中でも大衆タイ料理というジャンルは多くありません。中華料理や台湾料理に厭きてきた台湾旅行のリピーター様にとってこういったジャンルのレストランの存在はありがたいはず。コックさんはタイ人がつとめていますので本場の味ともそこまで差はないはずです。今日は台北でタイ料理でもどうですか?


評価

  • 味 7点
  • 予算 390台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代

どんなレストラン?


レストランの外観

タイの雰囲気があふれる木造をうまく作ったレストラン。

改装しているため綺麗に感じますが、建物自体は古いのでよくみるとそこかしこに年季を感じます。

座席数が少ないので夜の時間は予約がほぼ必須です。

行かれる人数が少ない場合は大丈夫かもしれません。

私はこのお店にすでに三回ぐらい行っていますが、最初の一回以外は二人だけだったので少し待ちましたが予約なしでもなんとか大丈夫でした。



お店が面する狭い路地

その最初にこちらのお店に伺ったとき我々の人数は四人だったので約30分待ちになりました。

その待ち時間の間に遭遇した台湾人らしいエピソードを思い出しましたのここで披露します。


このレストランは現地台湾人の友達の推薦だったので私たちは30分待つことを選択しました。

お店では待機スペースなどないので待つのはもちろん外になるのですが、待ち時間30分は長いのでこの周りをぶらぶらして10分前には帰ってきました。

それでもまだ10分ぐらいありますから外で待っていると、お店の中から食べ終えたと思われる台湾人のカップルが出てきました。

その台湾人カップルはわれわれに、「あなたたちは日本人なの?ここのレストランはすごく美味しいから待つ価値は十分あるよ。席は空いたはずだからゆっくり食べていってね。」と声をかけてきたのです。

もちろん丁寧にありがとうと返事をしましたが、同時に台湾人のフレンドリーさにあらためて驚きました。


もしこの状況が逆で、日本でレストランの外で順番待ちをしている外国人らしき集団にこのレストランはおいしいよと声をかけることができる日本人はどれぐらいいるでしょうか?

ほとんどいないのではないのでしょうか。。

こういった台湾人の気さくな声かけの文化はすこしうらやましく思います。

ただ、その日のグループは私以外全員台湾人でしたが、私がこの出来事を賞賛していると彼らは異口同音に台湾人は外国人に対してだけ特別に気さくになるんだよといっていました。

これが事実かどうかはまだわかりませんが、確かに台北で生活していくうえで日本人だからという理由で不利益をこうむったことは今のところ一度もありません。



店内の様子

座席数がすくないためお店に人気が出始めるとどうしても予約必死になってしまいます。

荷物入れが別なのはうれしいですが、なにせ狭いので食事中でも歩いている方とぶつかります。


おかわり台湾飯。座席数が少なく予約必死なミシュランビブグルマンをとった台湾中華料理のレストラン。



セットメニュー

左のAセットがお得感満載です。

四人で918元ですので一人は230元(日本円約850円)という驚くべき安さ。

レポの前に言っておきますが、お料理のレベルも高めでこれなら、好きな言葉ではないのですがコストパフォーマンスはそうとう高いといえます。


お料理


打拋豬(170元)

料理は全部辛さの調整ができます。

メニュー上では、唐辛子一本(小辣)二本(中辣)三本(大辣)で描かれていますが、半本(微辣)とかもできます。

辛いのが好きな台湾友人が多いので一回中辣を食べてみましたが汗が噴出して大変な思いをしました。

ただ美味しいレストラン辛い料理には、辛味のなかにもうまみがありますので、辛い辛いといいながら汗だくになりながら食べ続けました。。


今回は小辣を選んでいますのでそこまで辛さは感じません。

豚肉はミンチではなく包丁で細かく切ったという感じなので歯ごたえにしっかりとしたお肉の感じが残りそれが辛味と甘みのタレに絡んでとても美味しく感じました。

タイ料理独特の香辛料の味もしっかりしますので苦手な人はご注意ください。



涼拌荷包蛋(140元)

セロリ、紫たまねぎ、パプリカ、パクチー等の生野菜と半熟の卵をタイの調味料で味つけしたサラダ。

これもとにかく辛いのですが、辛味と香草の香りと生野菜の味がうまくマッチしたくせになる味わいです。



月亮蝦餅(260元)
出典:窩客島様

なぜか写真がなくなっていたのでこのお料理だけ他のところからお借りしました。

さてこちらのお料理、月亮蝦餅といって、エビのすり身を魚のすり身等と混ぜ春巻きの皮で包んであげるお料理です。

このお料理実はなんちゃってタイ料理なのです。

発明者は台湾人で、タイにこのお料理はありません。

エビと魚のすり身がすこし甘みが入ったさつま揚げのような食感と味つけになっていて、外の皮はばりっとしています。

またこちらの月亮蝦餅は普通と比べて太さが3倍近くありますので、噛むと中からジュワット熱いお汁が出てきて火傷しそうになります。

とにかくこれを嫌いな人はいないのではないかとすら思える味付けです。

そしてこれにつけるタレは生春巻きでおなじみのピーナッツダレかチリソースの2種類でいただけます。

台湾でタイ料理をたべるならこちらの月亮蝦餅は必須ですので覚えておいてくださいね。。


おかわり台湾飯。これもなんちゃって四川料理、蒼蠅頭が食べられる大衆四川料理のレストラン。



酸辣海鮮湯(220元)

ご存知トムヤンクン。

さすがにスープにはそこまでのおいしさは感じませんでした。

もうすこし海鮮のうまみがほしいとは思いましたが、このお値段ではしょうがないですよね。

このサイズとお値段でも写真と同じ大きさの蝦が四尾も入っています。


まとめ

タイ料理がこのお値段と味で食べられるなら人気になるのも素直にうなずけるすばらしいレストラン。

場所がわかりずらくお店が狭いのが難点ですが、逆に言えばマイナスポイントはこれぐらいです。

もし台北で4人集まるならそして台湾料理以外を探しているなら、このレストランに行かない手はありません。

辛いのが苦手な私ですが、それを考慮してもやはり自信をもってみなさまにオススメできるレストランです。



ごちそうさまでした。


泰獅泰式料理お店情報

営業時間
月曜日-金曜日 11:30-14:30(LO 14:00) 17:30-21:30(LO 20:30)
土曜日 11:30-14:30(LO 14:00) 17:30-21:00(LO 20:00)

定休日
日曜日

最寄のMRT駅
西門 BL11 G12
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT西門駅4番出口から徒歩7分

住所
台北市中正區武昌街一段16巷11號