東門餃子館

日本のかたにも有名な永康街の中にある創業50年の老舗中華料理レストラン。野菜など余計なものを省いた豚の挽肉オンリーの焼き餃子に、このレストランの執念のようなものが感じ取ることができます。

豚肉と皮のみ、あとは甘えというこちらのお店の強烈なメッセージが込められた焼餃子が絶品のこちらのレストラン。メニューの種類も豊富で食べるものには困らないですが、やはりおすすめは焼き餃子です。観光客にも行きやすい立地にありますので興味のある方は、台湾の焼き餃子の実力を確かめに来てください。


評価

  • 味 6点
  • 予算 250台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代
  • 化学調味料 5%

どんなレストラン?


お店の外観

日本のかたに人気のエリア永康街の中にある創業50年の老舗中華料理レストラン。

お店の建物は改装工事をすませているため50年の古臭さは感じません。

お昼はそうでもないですが、夜の時間それも週末になるとお客さんでいっぱいになります。

ただ、大人数でもない限り予約は必要ないと思います。



店先の池

店先には観賞用の鯉を飼っています。

池の規模の割には鯉の数が多いのは気のせいでしょうか。。



店内の様子

お食事用スペースは一階と二階にあります。

どちらも座席数が十分多いのでゆったりとお食事ができます。

改装して綺麗になっているので清潔感もあります。



先付け

入店してすぐの右手に自分で見て選べるおかずの棚があります。

台湾人はメニューをたのむ前にこちらのお料理をたのむ人が多いです。

日本人的な感覚でいえば、こちらは先付けでお酒のあてとして食べますが、台湾のかたにとってのこの小料理は、メインが来るまでのつなぎ料理という感じです。

実際お酒を飲まない台湾のかたもよくこれらをとってメイン料理がくるまでみなさんバクバク食べています。


私は今までも言っていますが、台湾ではこのような小料理を食べる場合観光客の皆様は特に注意してください。

室内だとしても高温多湿の台湾で冷蔵庫に入っていないものを食べるのはやはり危険だという認識をもってください。



なべ用の調味料

こちらのレストランには鍋料理が人気みたいです。

もし台湾鍋をご注文された場合は鍋のタレはこちらでご自身で作ります。

またおもしろいのは、右上に見える赤と緑の物体ですが、これは実は栓抜きです。

台湾の大衆料理店ではお酒は勝手にお店の冷蔵庫から自分で取り出して飲むことができますのでその時のための栓抜きを常備しています。



お店の冷蔵庫

お客さんのための飲み物とお店の備品そして従業員の飲み物が全部いっしょくたになったカオスな空間。

まあよく言えば合理的だといえますが、日本ではなかなかお目にかかれない光景です。。



注文はお店の人が伺うシステムです。

メニュー表には日本語が併記されていますので安心してください。

席についたらおそらくお茶がポットで運ばれてくるので、お茶を飲みながらしばしお待ちください。


下の写真のニンニクは焼き餃子といっしょに食べるようの生ニンニクです。

皮をご自身で剥いていただいて餃子をつまみながら生のニンニクをかじります。

かなり野性味あふれる行動ですが台湾で焼き餃子を提供しているお店ではこれは普通のことです。


お料理


蛋炒飯(110元)

こちらのレストランのいいところの一つに二人用のサイズが選べることです。

今回は二人用の炒飯をたのみました。

量でいえば台湾の標準的なお茶碗にそれぞれが二杯ずつ食べることができるぐらいです。


こちらの炒飯は標準的な特徴のない味付けです。

野菜はおそらく冷凍のミックスベジタブルを使用していて、ご飯も油が多めでべたべたとした食感です。

塩加減はいいのですが、他がだめすぎてあまりおいしいとはいえません。



炒青菜(100元)

こちらも二人分を選べます。

味つけはあっさり塩で、野菜は新鮮さが少し損なわれていました。



青菜蛋花湯(50元)

台湾でよくある超薄味のスープ。

うまみが乏しくあまりおいしくありませんでした。

薄い味はむしろ好きですが、うまみがないスープは飲んでてすぐに厭きます。



麻婆豆腐(130元)

こちらも二人用を注文しました。

豆腐はすごく柔らかくておいしいのですが、味つけのうまみと辛味が分離したなんちゃって麻婆豆腐だと思います。

本当においしい麻婆豆腐は辛さとうまみと花胡椒の香り全てがいったいとなって味わえますが、あまり美味しくないところはそれぞれの味がそれぞれ別に存在しています。

まあようするに、こちらの麻婆豆腐は甘みが入った日本人好みの味つけではありますが先ほど述べた理由であまりおいしくありませんでした。。



豚肉鍋貼(140元)

ここまでは辛口の評価が続いていましたが、この焼餃子は絶品です。

中の具は豚肉のミンチのみというシンプルを極めた餃子ですが、まずはなんといってもその皮が絶品です。

これも台湾飯でよく言及していますが、焼き餃子全体としては私は日本のほうがおいしいと思っていますが、餃子の皮に関しては台湾のもののほうが好きです。

日本よりやや肉厚のもっちりとした皮で、食べると焼けた部分がパリッとしていて、噛むとモチモチ感があります。

こちらの焼き餃子は皮が私の好みをほぼ完全に網羅していて皮だけなら相当好きな餃子です。

またなかのお肉も新鮮そのもので、一口かじると中から大量の肉汁があふれ出します。

ただ個人的にはやはり中の餡に野菜がほしいところです。

もしこちらの焼き餃子の餡に野菜入りのものが出たとしたら私はもしかしたらこのお店の焼き餃子が台北で一番好きなものになるかもしれません。


おかわり台湾飯。台北で一番おすすめの焼き餃子のお店、及品鍋貼水餃專賣店 。


まとめ

やはり焼き餃子の皮は台湾のほうがおいしいと再確認した今回の台湾飯。

焼き餃子のお店自体は日本と比べるまでもなく少ない台湾ですが、小麦粉を使った生地にはやはり一日の長があるといったところです。

私は日本の焼き餃子の味が好きなので日本のかたがわざわざ台湾で焼き餃子をたべるメリットはあまりないと思いますが、とはいって日本のものとはまた違った味わいがあるのも事実です。

その中でも今回のレストランの焼き餃子は十二分にオススメできるものですから、興味がある方がいらっしゃいましたらどうぞお試しください。

またこちらのレストランは少人数のグループがいろいろ食べることができるレストランですのでそういった意味でもオススメです。



ごちそうさまでした。


東門餃子館お店情報

営業時間
月曜日-金曜日 11:00-14:30/17:00-21:00
土曜日 日曜日 11:00-15:00/17:00-21:30

定休日
無休

最寄のMRT駅
東門 R07 O06
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT東門駅5番出口から徒歩3分

住所
台北市大安區金山南路2段31巷37號