阿英滷肉飯

台湾大学の近くにある安くてうまい台湾人の国民食、ルーローファンのお店。半熟タマゴと一緒に食べたらまさしくクレイジーな味わいになること間違いありません。

お店の看板メニューが半熟卵つきのルーローファンで名前が、クレイジールーローファン。この組み合わせはまさにクレイジーで、食べた人に満足感をあたえること間違いありません。お店独自の決まりごとが多く、サービスはいいとはいえませんが、このお店のルーローファンは一度食べてみる価値があると思います。


評価

  • 味 7点
  • 予算 90台湾ドル
  • サービス 悪い
  • 客層 若者
  • 化学調味料 5%

台湾における滷肉飯の呼び方の違い

滷肉飯とは、豚の皮や脂身の多いバラ肉と赤身肉を程よく混ぜたお肉を使って、醤油、米酒 、砂糖、ニンニク、干しエビや八角等の中華調味料で味付けした甘辛い煮汁で煮込み、煮汁ごと白米の上にかける台湾人の国民的料理です。

日本人における牛丼や親子丼などのお手軽丼料理と同じで、台湾全土のどこでもみることができます。

基本の味付けは上記のとおりですが、お肉の配合、調味料の多寡等でそれぞれが工夫をこらしているためひとつとして同じ味はありません。

また注文してからお料理が運ばれてくるのが早く、お値段も安く、美味しいと三つが見事にそろったファーストフードの役割も担っています。


この料理の名称は、滷肉飯もしくは魯肉飯といいますが、台湾南部では魯肉飯といえば台湾北部の焢肉飯と同じになってしまいますので混乱をさけるため南部では肉燥飯というところもあります。


ルーローファン

写真にある料理の呼び方が北部と南部では違います。

台湾北部での呼び方 滷肉飯、魯肉飯(ルーローファン)

台北南部での呼び方 肉燥飯(ロウザオファン)



コンロウファン

写真にある料理の呼び方が北部と南部では違います。

台湾北部での呼び方 焢肉飯(コンロウファン)

台湾南部での呼び方 魯肉飯(ルーローファン)


それでは今回ご紹介するレストランの食レポを始めます。

どんなレストラン?


お店の外観

グーグルマップのレビューをみていても点数が非常に低いこちらのレストラン。

その最大の理由が、お店のサービスの悪さです。

その悪いサービスの一つが、お店のガラスドアに張られた注文表を書いた後は、中で食べるもって帰るのにかかわらずお店の人が出てくるまで炎天下の外で待たなくてはいけないことです。

個人的には狭い店内での混乱を避けるためこの措置はしかたがないことだと思いますが、外で待ってる人の順番まではお店の人が管理していないので、ここは改善する必要があると思います。



店内の様子

15人ほどしか入れない小さなスペースです。

外で待っているとお店の人が外に出てきて呼びかけで中に入るのですがお店の人の指定した席にしか座れません。

相席がいやな場合でもそこに指定されたら座るしかないです。。


台湾でも珍しいお店側がお客さんを細かく管理するこちらのお店はたしかにすこし居心地が悪く感じます。

このあとも食べた後のお支払いの時、二人以上お客さんがいる場合はここで払うことはできず全部まとめて支払う必要があります。

こちらのお店で守るべき3つのこととしてこちらにまとめておきますね。

  1. 中で食べる場合、持って帰る場合ともに入り口のところにあるメニュー表に希望の料理を書いてお店の人が外に呼びに来るまで外で待機する。
  2. 店員の方が指定した席は絶対。
  3. お支払いのときお連れの人と別払いはできない。


こちらの看板メニューがイラストとともに壁に貼られています。

お客さんのほとんどはそれをたのんでいましたが、私は今回初めてきたのでノーマルをたのみました。

それにしてもクレイジールーローファンとはすごい名前ですね。。


お料理


滷肉飯(30元)

さあお待ちかねの食レポをはじめます。

こちらのルーローファン、見た目はお肉の量は多いですが少し脂身が多い感じがします。

醤油と砂糖のバランスはすこし甘みが強いといった感じですが、お肉のうまみは十分感じることができます。

また八角のにおいもしないので個人的には好きな味の部類に入ります。

味のついていない半熟卵と一緒にたべるクレイジールーローファンならこの強い甘みのおつゆにも合うと予想できます。


おかわり台湾飯。台北でいちばんおいしいルーローファン。



鶏絲飯(35元)

薄くきった鶏肉に塩ダレで味付けしてご飯にのせて食べるお料理。

ルーローファンと比べて特別感はありませんでした。


おかわり台湾飯。鶏肉ご飯をたべるならやっぱりこのレストラン。



百頁豆腐(25元)

滷味といわれる台湾風煮物。

お値段が安いこと以外とくに特徴はありません。



蛤蜊湯(60元)

いわゆるはまぐりのスープ。

はまぐりの処理はきっちりされていて雑味を感じませんでしたが、お水に対するはまぐりの量が少ないからかうまみもあまり感じることはありませんでした。

もちろんまずくはないのですがなにかもう一つが足らないといった感じです。

普通の大衆料理屋ではここで化学調味料をいれてうまみを出すのですが、こちらのスープには化学調味料は入っていません。


まとめ

台湾のお食事で一番安上がりといっていいルーローファン。

台湾版ファーストフードの実力はそうとう高いといっていいと思います。

日本からも牛丼のチェーン店がぞくぞくと押し寄せてきてますが、ルーローファンとの熱い戦いを制するのはどちらでしょうか。

興味が尽きませんね。

さて今回ご紹介したルーローファンのお店。

サービス面ですこし問題を残していますが、それでも味は間違いなくおいしいと言い切れるレベルにあります。

もともと台湾でサービスなど気にしていないよと思われる方にはこのお店はオススメですよ。



ごちそうさまでした。


阿英滷肉飯お店情報

営業時間
11:30-14:00
17:30-20:30

定休日
土曜日

最寄のMRT駅
台電大樓 G08
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT台電大樓駅2番出口から徒歩8分

住所
台北市大安區溫州街74巷5弄1號