日本ではあまりお目にかからないガチョウ肉を使ったレストラン。台湾ではガチョウ肉は普通に食べられる食材なんですよ。今回はそのガチョウを余すことなく使ったお料理がおいしい、西門町にある老舗店をご紹介します。
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評価
- 味 7点
- 予算 160台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 全世代
- 化学調味料 5%
どんなレストラン?
開業が1950年の超老舗店。
若者に人気の街、西門町にあって昔から今まで地元の人に愛され続けています。
お店もリニューアルして見た目が豪華になりました。
外から見えるたくさんの調理済みガチョウ肉。
注文が入るとこれらを大きななたみたいな包丁でたたき切っていきます。
見た目も豪快ですがなによりその数に驚かされます。
入り口からお店の中に入るとキャパ20人ぐらいの小さなスペースしかないように見えますが、実はお二階があります。
お二階では50人以上が収容可能でお店の広さとしては十分です。
またリニューアルしてそこまで日がたっていないので、清潔感もあり大衆レストランとしてはかなり綺麗な店内だといえます。
創業当時の看板が店内に飾られています。
70年前の看板を大事にしている姿は素直に共感できます。
お店の人がこの看板を見ると当時を思い出して感慨深くなるのでしょう。。
またこちらのレストランは店名が鴨肉扁ですが、鴨肉は販売していません。
販売しているのは、ガチョウ肉です。
当初鴨肉をメインメニューとして開業したため店名を鴨肉扁としましたが、ガチョウ肉のほうが人気があったためメニューをガチョウ肉一本にしました。
しかしそのあとも店名を変えずに今まで来ているためこのような誤解を与えるような店名になっています。
扁の字は、オーナーのお父さんの名前から一字をとって名づけたみたいです。
CP値とは?
CP値とは、台湾で使われている新しい中国語で日本語に訳するとコストパフォーマンスのことです。
以前からいってきましたが台湾人にとってレストラン選びでかなりのウエイトを占めるこのCP値という概念は、恐ろしいほどその口コミに影響します。
台湾では日本とちがって食べログなどの格付けサイトが多くないですし、誰も利用していません。
そのため日本のかたが台湾でレストラン選びの時参考になる口コミサイトは、グーグルマップしかないのが現状です。
ただこのグーグルマップの口コミは概ねそのとおりだと思いますが、たまに評価が本来のスコアと乖離している現象が起きています。
その大きな理由の一つがこのCP値です。
今回台湾飯でとりあげた鴨肉扁は、グーグルマップでの評価が5点満点で3.1しかありません。(2019年9月現在)
口コミの中身を見ていくと、店員の態度が悪いとかにまじってやはり目立つのがCP値が低いという書き込みです。
そして全員とはいいませんがCP値が低いと感じた消費者はグーグルマップの口コミのところに評価1をつけていきます。
結果このレストランは評価している人数が2000人を越えている人気店なのに、評価は3.1にとどまっています。
私からいえばこれはフェアではありません。
そして話をよりややこしくするのがCP値が高いため評価が高いお店があることです。
その代表格が食べ放題のお店です。
食べ放題のお店が美味しくないとはいいませんが、グーグルマップで食べ放題のお店の評価が軒並み高い現状はやはり偏っているといわざるを得ません。
台湾人と日本人の食に対する好みの違いはありますが、個人的にこれについてはそこまで大きな乖離はうまれていないと感じています。
それよりもCP値に対する評価の違いのほうが大きいように感じます。
皆さんが今後ご自身でレストランを決められるとき今回の記事を参考にしていただいて、よりよいレストランにめぐり合えることをお祈りしています。
調味料は各テーブルに置かれています。
台湾にしては種類は少ないように感じました。
メニュー
麺料理を頼む場合は、麺かビーフンかを選んでください。
お肉の種類はメニューには三種類しかありませんが、100元、200元のお肉もあります。
目安は一人100元だと思ってください。
注文は口頭のみです。言葉に不安のある方はいつものようにメニューの写真を拡大して指差し注文してください。
お料理
一匹丸々を燻製したガチョウ肉を切ったお料理です。
肉の下には刻みしょうががしかれています。
ソースはすこし甘辛で、お肉自体にも十分な塩味を感じます。
一人前のお肉の量は少ないですし、お肉自体も骨が多くて食べにくいです。
ただお肉はジューシーで味もしっかりついているためお試しで100元なら問題ないと思います。
おかわり台湾飯。台湾では誰もが知っているガチョウ肉がちょう美味しいレストラン、阿城鵝肉。
ガチョウの肉と骨から出たうまみがなんとも心地いいこちらのスープ。
他に豚骨を入れることによってうまみとこくがしっかりと出ていてかなりおいしいスープだと思いました。
そして不思議なことにスープの中には確かな甘さを感じることができ、以前ご紹介したお店と同じでのど越しさわやかな飲み応えを感じます。
おかわり台湾飯。あっさりしたスープが癖になる隠れた名店、阿田麺。
麺は切仔麺ですが、日本のカンスイに慣れた人からすれば麺のこしを感じないかもしれません。
またスープの味付けは塩のみというシンプルさでもしかしたら味が単調だと感じる人がいるかもしれません。
その時はテーブルの上にある唐辛子が入った調味料を加えて見てください。
この調味料がたまねぎのさわやかさと唐辛子のピリ辛さを付け加えてくれて、ただでさえ美味しいスープをより完全にしてくれます。
辛いのが苦手な私もこの調味料にははまりそうになりました。
まとめ
一部では台湾といえばガチョウ肉といわれるほどそのうまみのとりこになる人が続出しているお料理。
燻製されたお肉は脂が落ちちょうどいい歯ごたえとうまみを兼ね備えています。
またこちらのレストランはスープが主食といっていいほど素晴らしい麺料理を食べることができ、秘伝の調味料を入れるともう他には何もいらなくなるかもしれません。
西門町という観光客の方にも行きやすい場所にあるのでお近くに行かれる予定のかたはぜひこちらのレストランでお食事をしてみてくださいね。
鴨肉扁お店情報
営業時間 10:00-22:00 定休日 無休 最寄のMRT駅 西門 BL11 G12 台北地下鉄路線図 アクセス MRT西門6番出口から徒歩5分 住所 台北市萬華區中華路一段98之2號