羊肉を使ったあっさりとしたお料理がおいしい、中華料理のふところの深さを感じずにはいられない陝西料理のレストラン、饃膳坊陝西風味料理。

私が台湾で初めて食べてはまった陝西料理。羊肉を使ったお料理の数々はおいしいのはもちろんのこと新しい味への好奇心がそそられます。日本の方にとってはなじみがないので当然リスクはありますが、もしはまればとことんはまるそんな料理だと思います。台北でなにか新しい食べ物に挑戦しようかと思っている方がいらっしゃいましたら是非挑戦してもらいたいですね。


評価

  • 味 7点
  • 予算 300台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代

どんなレストラン?

お店の外観

紫色の看板が特徴的なレストラン。

お料理のジャンルは台北でも珍しいといっていい陝西料理で日本のかたにとってはあまり聞きなれない名前だと思います。

私も日本では一度も口にしたことがない料理で台湾で初めて食べたときかなりどきどきしたのを憶えています。

ただ食べ終わった後は満足とともにかなりの衝撃が体中を駆け巡りそこからはもうこの料理に対する意識は食べる前と比べて完全に違うものになっていました。

本ブログではいままで二店舗の陝西料理のレストランをご紹介してきましたが、今回のレストランもその二つとはまた微妙に違う味付けでお食事を楽しむことができます。

今回のところを含めてどのレストランから始めてもいいですからもし台北で陝西料理のおいしさにはまったのなら、ほかの二つにもぜひ行ってみてくださいね。

レストランの最寄りの駅は地下鉄「行天宮駅」でそこから徒歩10分弱の距離にあります。

立地がいいとはいえませんがもしお近くまでお越しのさいは是非こちらでお食事をしてみてください。


おかわり台湾飯。わたしがどはまりした台北で食べたおいしい陝西料理のレストラン。


店内の様子

店内は清潔感にあふれていてお食事スペースとして全く不満はありません。

外観から見える建物自体は古いので粗を探せばおそらく気になる点も出てくるんでしょうが個人的には全く問題ありませんでした。

それより気になったのがお店の入り口に置かれている兵馬俑で少し気味が悪かったです。。

お食事スペースとしては一階と二階がありますが二階に上がる階段は急なので気を付けてくださいね。


各テーブルも奇麗に掃除されていて心地よくお食事を楽しむことができます。


キンキンに冷えた台湾ビールちゃんとあります。


メニュー

メニューに日本語表記はありませんが全てが写真付きで視覚的にわかるようになっています。

注文方法は店員さんによる聞き取り式ですがメニューの指差し注文で問題ないでしょう。

料理の種類はそこまで多くはありませんがもし迷ってしまったのなら主廚推薦(料理長推薦)から選んでいただけたら問題ないと思います。

お会計は最後になります。


さあすべての準備が終わりました。

あとはお料理が来るのを待つだけです。


お料理

サービスのお通しです。

写真の茶色の物体は少し食感のある煮凝りみたいなものを薄切りしてくせのある香辛料で味付けしたものですが実際どんなものなのかはわかりませんでした。

サービスなので文句はいえませんが私の口には合いませんでした。


嗆土豆絲(120元)

細切りにしたジャガイモを酸味のきいた味付けでさっぱりいただくお料理です。

ジャガイモはシャキシャキの食感を残していて口当たりもよくまた唐辛子の辛さがアクセントになってビールが進みます。

ただ好みの問題になりますが私は少し酸味が強すぎると感じました。


香酥羊串(40元)

羊肉を独特の香りのする香辛料をたくさんまぶして揚げ焼きしたお料理です。

お肉の臭みはまったくありませんが台湾風にアレンジしすぎているのではないかと思うぐらい控えめな香辛料の味付けでした。


葱香鶏腿巻半(150元)

葱を鶏もも肉で巻いて油であげたお料理です。

皮がパリッとしていて口当たりもよく、噛むと鶏肉の肉汁が溢れ出し思わずこぼしそうになります。

また同時にネギから出た甘みを含んだ水分がお肉のうまみを補完するだけではなく、脂のくどさを緩和する役割をになっていて日本食におけるねぎまと同じで最高の相性を感じさせます。

味付けは独特の風味の香辛料が強くはありませんがしっかりと主張してきますので苦手な方には厳しいかもしれませんがそこさえクリアできたならかなりおいしくいただけるはずです。


鮮膳煲羊湯(210元)

陝西料理定番の泡饃を使ったお料理。

泡饃とは小麦粉を練って発酵させずに焼いた陝西での主食でさわるとお餅を焼いて半日放置していたときのぎりぎり手で引きちぎることができるあの感じに似ています。

食感もちょうどそのような感じでそのまま食べてもあまりおいしくありませんので熱々のスープにつけて食べるのがスタンダードです。

ただ少し調べてみると泡饃は現地では食べ方によっていろいろ形を変えているみたいでパンのように食べたりするのもあるみたいです。


泡饃はこのような状態で運ばれてきます。

これをお客さんが自ら手でちぎって一口サイズにします。

全部ちぎり終えると店員さんがきてそれをもっていき調理してくれ最初の写真の状態にしてくれます。

さて肝心の味なのですが羊からでた濃厚な出汁をつかった上品な味付けでおいしいのですが、どこかパンチにかけるようなきがします。

味が薄いのは台湾共通で問題ないのですがどこか味が分散しているような気がしました。

ただその反面スープに使われている具はかなり多く、食べ応えはかなりありました。


奶豆腐酥(30元)

デザートとして注文した中にチーズが入ったスイーツ。

皮は薄くまた揚げられているためパリパリとしています。

チーズは普通のほんのり塩味がするチーズですが、白い粉砂糖と一緒に食べると、パリパリしたドーナッツといった感じがして美味しいです。

ただこちらはチーズの量が少なく皮とのバランスはよくありません。


まとめ

今回の台湾飯は私が台湾に来てはまった料理の一つである陝西料理のレストランを紹介しました。

私の味の好みでいえば以前に紹介したお店のほうに軍配はあがりますが、こちらはお値段がお手頃で平たく言えばコストパフォーマンスがいいので一概にどちらがいいとは言えないですね。

なにより台北でも数少ない陝西料理を扱っていること自体を歓迎するべきなんでしょう。

味に癖はたしかにありますが、あっさりしていておいしい陝西料理をみなさんも是非こちらのレストランで堪能してみてください。


ごちそうさまでした。


饃膳坊陝西風味料理お店情報

営業時間
11:30-14:30/17:30-22:00

定休日
月曜日

最寄りのMRT駅
行天宮 O09
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT行天宮駅1番出口から徒歩6分

住所
台北市中山區吉林路125-3號