みそ味の牛肉麺!?住宅地の路地の中にある知る人ぞ知る牛肉麺の名店。潮州街林記牛肉麺。

牛肉麺の味は各お店それぞれに特徴があっておいしくまた様々な種類を楽しめることができるのですが、新しい味に出会うたびに新鮮さと驚きを覚えます。今回は台北で数ある牛肉麺屋さんの中でもみその味にこだわった路地裏の名店をご紹介します。


評価

  • 味 7点
  • 予算 130台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代

どんなレストラン?

お店の外観

住宅地の中にポツンと存在する牛肉麺のお店。

写真を見ていただいたらわかると思いますが、お店の周りは住宅地になっていて店に面する道路も車が一台分しか通れないぐらい狭いです。

最寄りの駅である「古亭」駅からは徒歩すぐの距離にあるのですが、道が狭く迷う可能性もありますので慎重に地図をみながらお越しくださいね。



店先では麺を茹でているので湯気がもうもうと立ち込めています。

こちらのお店は家族経営をしているようで、従業員はおそらく全員身内なのでしょう。

麺を担当するのがお母さんで、スープ担当がお父さんといった具合ですね。

私も師範大学に通っていたときたまによらしていただいたのですがその時からメンツはかわっていません。

台湾ではこういったお食事処は家族経営のお店が少なくなく、二代三代にわたってお店をつづけています。

ただ四代以上になるとその数はかなり減ります。

親が苦労してお店を続けてきたからこそ子供にはその苦労をさせたくないのでしょうね。



こちらが牛肉麺の心臓部といっていいスープと柔らかく煮込まれた牛肉が入っている鍋です。

お店によってはこういった場所を撮影されるのをいやがるところもありますが、こちらは快く撮影の許可をくださいました。

お肉の部位によってスープを変えているのか、小さい鍋と大きい鍋のセットが二つあります。

こういったこだわりのあるお店は基本的にあたりが多いですよね。

お食事が楽しみです。


店内の様子

キャパは20人に満たない小さなお食事スペースです。

清潔感があるわけではないですがきっちりと掃除をしているためお食事処の環境としてはわるくないといえます。

キャパが少ないうえに人気店なので、お昼時には並ぶ必要がありますしお食事をいただくときも相席が基本になります。

こちらのお店は店先で注文してから席に案内されますので前もって何を食べるかを決めていただいたほうがスムーズです。


メニュー

メニュー

お店に入るとまずは店員さんに、人数、店内かお持ち帰りかをお伝えください。

そのあと壁にかかっているこちらのメニュー表を見てご注文ください。

注文方法は、直接口頭でも注文用紙に記入していただいてもどちらでもかまいません。

注文用紙は入り口付近にあります。

注文がすむと奥に進みご自身で座席をお探しください。

店が満員の時は席があくまで外で待つことになります。

またお会計は食後になります。


小料理

こちらのレストランでは小料理は冷蔵庫に入っていませんので皆さんは注文しないでくださいね。

これはいつも私がくちを酸っぱくしていっているのですが、台湾で食あたりになると本当にしんどいですのでくれぐれもお間違いないようお願いします。。


テーブル周り

こちらがテーブルに備え付けられている調味料一式です。

中央の緑の野菜が台湾牛肉麺でおなじみの高菜で、右のオレンジのものがピリ辛の味がついた牛脂です。

どれも食べ放題ですのでお好みで味を調整してくださいね。


お料理

小菜(20元)

小料理には豆干を選びました。

こちらのお店では小料理は温めずそのままいただきます。

味は普通です。


牛肉麺小(130元)

こちらのお店では牛肉麺はこれ一つです。

お店によっては紅焼牛肉麺(こってり味)、清敦牛肉麺(あっさり味)の二つから選ぶことができるのですがこちらは牛肉麺の味はこれに固定されています。

結果からいいますとこちらのお店の味は先ほどの二つのどれにも当てはまらないものになるのですがここからもお店のこだわりが見えてきて期待が高まりますね。



さてまずはスープをいただくと、牛肉から出たエキスが口いっぱいに広がりうまみを堪能できます。

雑味はまったくせず丁寧に下ごしらえされているのがわかります。

また生薬の味はほとんどせず辛みも控えめです。

ただ不思議なことにスープがのど元を過ぎ牛肉のうまみを楽しんだ後わずかではあるのですが味噌の味がします。

その味を皆様にわかりやすく例えるならちょうどサッポロ一番味噌ラーメンのあの味に近いものを感じました。

あまりにも不思議だったので何回も確認したので間違いありません。

牛肉麺のスープには味付けに豆板醤を加えるのが普通なのですが、日本式のお味噌の味に近い豆板醤もあるのでしょうか。。

ただいずれにせよ、こちらのスープはうまみが十分の素晴らしいスープなので最後までおいしくいただけます。



次にお肉ですが、麺一杯につきだいたい小ぶりのお肉が五個ぐらい入っています。

お肉は軟らかく煮込まれていて、お箸だけでも身が簡単に崩れます。

ただ味付け自体は特別なものはなく、スープほどの感動は得られませんでした。

麺もまた台湾によくあるこしのよわい一般的な麺を使用しています。


まとめ

今回はお味噌の味がたのしめる牛肉麺のお店をご紹介しました。

私がこれまで食べたどの牛肉麺の味とも違い非常に驚かされました。

台湾であたらしい味の牛肉麺をお探しの方はぜひ挑戦してみてくださいね。


さて台湾人にとっての牛肉麺は日本人にとってのラーメンと同じといってよく、完全に国民食になっています。

いろいろな工夫をこらした牛肉麺を台湾のいたるところでいただくことができます。

ただ日本の方にはまだなじみがあるとはいいがたく、また異国のものとして抵抗がある方が少なくないのも現状です。

そこで近いうちに特集というかたちで、牛肉麺の種類それも味にフォーカスした解説の記事を書こうと思います。

これを読めば食べる前に牛肉麺の味の傾向がわかるように詳しく解説するつもりですからどうぞご期待ください。



ごちそうさまでした。


潮州街林記牛肉麺お店情報

営業時間
10:30-18:00

定休日
土曜日、日曜日

最寄りのMRT駅
古亭 G09 O05
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT古亭駅6番出口から徒歩3分

住所
台北市大安區潮州街60巷5弄1號