季節限定。寒ーい冬には温かい羊鍋でお酒を飲みながら温まりましょう。義村羊肉炉。

中秋から春先にかけてしか営業していない羊鍋専門のレストラン。羊鍋のよさが凝縮された素晴らしい味で地元のかたから人気があるのも頷けます。夜になるとどこからともなくお客さんが訪れ、お店はまさに立ち飲み屋の雰囲気に似た独特な場所に変化します。さあ今夜はビール瓶片手に羊鍋をいただきましょう。


評価

  • 味 7点
  • 予算 280台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代

どんなレストラン?

お店の外観

建物が古くまた目の前の路にはバスがどんどん走り排気ガスをもろにかぶるような場所にあるレストランです。

営業時間は16時からですが、18時ぐらいから仕事帰りのサラリーマンのかたが増え始めお店に活気がうまれます。

お酒を片手に鍋をつつくお客さんも少なくないので、小さなお子様連れのかたやご年配のかたはご注意ください。

台湾のかたも寒くなると火鍋屋さんでお食事をする機会が増えます。

もちろん日本とくらべると台湾の気温は低くはないですが、寒いときは気温が五度になるときもあるので油断大敵ですよ。

最寄の駅は龍山寺駅ですがそこから歩くと20分ぐらいかかります。

もしこちらのレストランに興味があればタクシーかバスでいらっしゃってください。

またお店は24節気の秋分節頃(9月終わり)から清明節頃(4月頭)までの半年間だけの営業になります。

頃というのがポイントでその時期になるとオーナーの気分で営業をするかを決めているみたいですww

ですのでその時期周辺に行かれるかたは必ず事前確認をしてくださいね。



こちらの地図は地下鉄龍山寺駅の最寄のバス停から今回ご紹介しているレストランの最寄のバス停を示したものです。

お越しの際はこちらをご参照ください。

  • 乗り場のバス停名「萬華車站」
  • 乗るバス番号 「62」もしくは「201」もしくは「985」
  • 降りるバス停名「萬大國小」

バスに関してはあくまでグーグルマップを参考にしたものですのでもし実際にお越しの際は今一度ご自身で確認してからお越しください。


店内の様子

お店の建物が古いですから店内も清潔感があるとはいえません。

ただ個人的にはこの感じが台湾らしさといえるのできらいではありません。

お客さんは一階からうめていき、混雑時には二階の客席を開放します。

二階は窓がありますから外からの空気がはいってこないので環境としては一階よりましかもしれません。



お店の奥にある飲み物が入った冷蔵庫。

きちんと台湾ビールが入っています。

台湾では飲み物はお客さんが勝手に冷蔵庫から取り出して自分のテーブルまで持っていくスタイルを採用しているところが少なくありません。

お会計は最後に店員のかたが瓶の数を数えますので飲み終わった瓶はテーブル脇かもしくは下に置いといてくださいね。



店先には鍋にいれるお野菜がうずたかく積まれています。

人気店ですからさすがの量です。

この量がたった九時間でなくなるとはにわかには信じられない量です。



こちらは別で調理した羊肉が入った鍋です。

今回の鍋で使われる羊肉は、普通、皮付き、もも筋、の三種類から選べますので、いろんな部位が楽しめるのもいいですよね。



こちらがお店の肝であるなべ用のスープです。

スープの上澄みは赤みを帯びた色をしていますが、こちらは羊の脂が浮いてきているのでそう見えるだけで混ぜると茶色っぽい色をしています。

羊肉は臭みがあると思われるかたもいらっしゃるかと思いますが実際はぜんぜんそんなことはなく、このスープもカメラで撮影している距離ではにおいは感じませんでした。


メニュー

メニュー

メニューは三種類だけです。

全部羊鍋で、羊肉の部位によって値段が違います。

羊肉に種類は、普通肉、皮付き肉、もも筋の三種類です。

鍋の下にかかれているのは、追加でたのむことができる鍋の具です。

内容は、冬粉(はるさめ)、茼蒿(台湾式春菊)、豆皮(乾燥湯葉)、丸子(肉団子)です。

注文の仕方は口頭注文のみになっています。

お店に入ると店員の方に中国語でお肉はどれ、何人前と聞かれます。

そこで好きな部位の鍋と何人前かを答えてください。

一番いいのはお店に入る前に、メモ用紙に注文するメニューと何人前かを書いておき聞かれたときそれを見せるとスムーズにいけると思います。


羊鍋


今回は二人で利用して、普通羊肉鍋一人前と、追加で春菊、肉団子、はるさめを注文しました。

二人で利用しましたが、鍋は一人前でもかまいません。

もちろん羊肉の量は少なくなりますが、個人的には十分な分量でした。


茼蒿

台湾式春菊。

日本のものと比べて葉が広く少し厚みがあり、香りは強くありません。


冬粉(30元)

春雨です。


丸子

冷凍している肉団子です。



そして鍋の調味料としてお店特製の豆瓣醬みたいなタレがつきます。

これが辛さ控えめで、豆の香りと形がしっかりと残っていて鍋のスープに少しいれるともうたまらなくおいしかったです。



鍋のスープは羊のうまみが凝縮した濃厚な味わいです。

羊特有の独特のにおいはありますが、まったく強くなく最後まであっさりといただけます。

味付けもあっさりしていて、先ほど紹介したタレをつけないと少し物足りなく感じるほどです。

お肉は柔らかく煮込まれていて、お箸だけで簡単にきれます。

いわゆる臭みはほとんどなく、羊肉ってなんかいややと食べず嫌いしているかたは損をしているといってもいいおいしさです。


まとめ

台湾にきて初めて食べた羊肉鍋ですが個人的にはかなりはまっています。

以前も何軒かご紹介しましたが、今回のお店も他と比べて負けずとも劣らないかなりおいしいお店です。

ご飯として食べてもいいし、お酒のあてとして食べてもいいし、また一人鍋もできますから、興味のあるかたは是非一度チャレンジしてみてください。



ごちそうさまでした。


義村羊肉炉お店情報

営業時間
16:00-1:00(秋から春先まで)

定休日
無休

最寄のMRT駅
龍山寺 BL10
台北地下鉄路線図

アクセス
龍山寺2番出口から徒歩20分

住所
台北市萬大路336號