皆さん大好きマンゴーかき氷。それもこちらで食べられますが、個人的に素晴らしいと思うのは緑豆で作ったスイーツです。緑豆蒜啥咪。

台湾のデザートといえばタピオカミルクティーとともに人気を二分するマンゴーかき氷。季節は夏限定になりますが、そのうまさの虜になる人が続出する気持ちはわかります。でもこちらのお店では緑豆で作ったスイーツが絶品なんです。夏場以外でも楽しめるこのスイーツをあえて11月にご紹介するのはその意図があるからです。


評価

  • 味 7点
  • 予算 200台湾ドル/人(マンゴーかき氷を注文した場合)
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代

お店の外観

お店の外観

下茹した緑豆のキャラクターが店先に飾っているかわいらしい外観です。

お店自体はとても小さく油断していたら見過ごしてしまいそうになりますが、色味が派手なので油断さえしていなければ大丈夫かと思います。

最寄の地下鉄の駅は松江南京というオフィス街にあるため、近くにはおいしいレストランも少なくないためお食事後のデザートととしてこちらのお店によっていただくのがおススメです。


店内の様子

お店は小さくキャパは15人ぐらいです。

きちんと掃除はされていますが、なんせ建物自体が古いのでカフェのようなオシャレな空間と比べるとどうしても劣っています。

個人的には気になりませんが、潔癖症のかたは事前準備で自衛してくださいね。


メニュー

メニュー

写真つきのメニューです。

注文方法は口頭のみです。

コミュニケーションに自信のない方でもオーナーさんは気さくな若い女性なので指差し注文でも十分です。

ちなみに日本語表記のメニューもあります。


緑豆蒜啥咪のメニュー



こちらがレジカウンターです。

注文をする時はこちらでお願いします。


トッピング

トッピングはカウンターのところのガラスケースの中に入っています。

実際見て選べるのはありがたいですよね。

よく見ると日本語表記もありますので、これなら迷わずお好きなものを注文できますね。

ただこちらのトッピングは看板メニューの緑豆蒜や黒糖かき氷を注文したときだけついてきます。

マンゴーかき氷を注文したときはトッピングはありませんのでご注意ください。


緑豆蒜を注文したときの流れ

  1. 緑豆蒜のサイズを大、中、小、から選ぶ
  2. ホットかアイスを選ぶ
  3. アイスを選んだ場合は、氷の量を大、中、小、から選ぶ
  4. トッピングを二種類選ぶ

緑豆蒜


今回は緑豆蒜っていったいなんやねんという皆様の声にお答えします。

ご存知の通り蒜とはにんにくのことで、スイーツの店で緑豆とニンニクを使ったデザートって何と疑問をもたれたかたも少なくないと思います。

こういったお客さんの声を反映してか店名を緑豆蒜啥咪としたオーナーの命名センスはなかなかのものです。

啥咪とは台湾語で(中国語ではない)何という意味ですので、緑豆蒜啥咪を翻訳すると緑豆蒜って一体何という風な意味になります。


そもそも緑豆蒜とは屏東県(台湾南部の県)でうまれた地元スイーツで緑豆を使った一種のデザートです。

ではなぜニンニクが関係あるかというと、上の写真をみていただければわかるとおり、緑豆の皮をむいた後茹で上げた形状と色がちょうどニンニクと似ていることから名づけられました。

スイーツのネーミングに形が似ているからとニンニクをいれる命名センスはいったいどうやねんといったところですが台湾人の食品のネーミングセンスは私からすると少し変わっていると思います。

(まあ日本人の英語表記のネーミングセンスも欧米から見るとかわっているみたいですが。。)


さてこの緑豆蒜は屏東県ではどこでも食べられるスイーツらしいのですが今度は作り方を見ていきましょう。

とはいってもこれは簡単で、鍋に水、砂糖、龍眼(台湾の生薬にも用いられる果物)をいれてひと煮込みしそのあとゆでた緑豆をいれて30分ほど煮込めば完成です。

夏は冷やしたりかき氷を入れて食べ、夏は熱いまま白玉をいれたりして食べます。


スイーツ

緑豆蒜小(55元)

今回は大きさは中、氷の量も中を選びました。

トッピングになにを選んだかは忘れました、すいません。。



お写真だけでは伝えにくくて歯がゆいのですが、このスイーツめちゃくちゃうまいです。

まず黒蜜の甘さが絶妙でいつもいっていますが飲み終えた後喉が渇かない甘さに調整されています。

そして驚くべきは緑豆の硬さでこれがまた少し芯をのこしたアルデンテに仕上げられていてまたかすかに塩気(素材の塩気か本当の塩かはわかりませんが)がして黒糖の甘さをより引き立てています。

奇妙なことを言うようですが、素朴な味でなぜかどこか懐かしい味に感じます。

さすが台湾人にとってのおばあちゃんの味といったところです。


現削愛文芒果冰(200元)

まずこちらの氷はガリガリ系の氷に黒糖シロップと練乳がかけられたオーソドックスなかき氷です。

特筆すべきはやはり上にのせられたマンゴーで見た目も美しく量も十分です。

ただ正直値段が200元というのは少し高く感じます。

(夏にスーパーで愛文マンゴーは三個で100元で売っています。。)

また久しぶりのマンゴーかき氷で期待値が大きかったからかマンゴーの甘さもそこまで甘くなかったです。

これはマンゴーの採れる時期や品種、その年の出来によってかわるみたいですのでなんともいえませんが個人的にはこちらのマンゴーかき氷は緑豆蒜と比べるとおススメ度は少し下がります。


まとめ

緑豆がここまでおいしくなるのかと驚いたスイーツの名店。

残念ながらマンゴーかき氷にそこまでの魅力を感じませんでしたがこの緑豆蒜は間違いなくおススメです。

日本のかたにはなじみがあまりない緑豆だからこそ余計にそう感じています。

お近くをお通りのさいは是非こちらのお店によってみてくださいね。



ごちそうさまでした。


緑豆蒜啥咪お店情報

営業時間
平日 12:00-20:30
土曜 13:00-19:30

定休日
日曜日

最寄のMRT駅
松江南京 G15 O08
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT松江南京駅7番出口から徒歩3分 

住所
台北市中山區伊通街106巷6-1號