またまたおいしいルーロファンを見つけました。北投温泉にある伝統市場の中の大衆レストラン、矮仔財滷肉飯。

台湾の国民食ルーローファン。今までもたくさんのお店をご紹介してきましたが今回のお店は久しぶりに感動するレベルの味でした。お昼時には地元のかたがたがたくさん並び待つ必要がありますし、営業時間が短くお店が汚いのが難点ですが、一口食べると感動レベルの素晴らしい味が待っています。今回はそんなおいしいルーローファンのお店をご紹介します。


評価

  • 味 8点
  • 予算 85台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代
  • 化学調味料 5%

どんなレストラン?


お店の様子

北投市場という伝統市場の中にある大衆食堂風レストラン。

よく言えば市場内のフードコートですが、整備されているはずもなく正直奇麗とはいえない空間です。

また今回はお店の場所がわかりにくいため、最寄りの駅からの行き方を記した地図をみながら詳しく解説します。


お店への行き方

  1. MRT北投駅出発
  2. 北投市場
  3. 北投区役所
  4. 北投市場6番出口
  5. すぐ右手の階段を上に上るとすぐ


最寄りの駅からお店への行き方マップ

最寄りの駅は北投駅で目的地は矮仔財滷肉飯になっています。

まずは北投市場をめざしてお進みください。



北投市場

この建物が北投市場です。

今回のレストランはこの北投市場内にありますので写真の入り口から入っていただいてもたどり着けますが、市場内は道が狭く目印になる建物もないためこちらから入るのはおススメしません。

ですのでこの建物はあくまで目印として利用して、レストランに行くにはこの市場を右手に見て通り過ぎてください。



台北市北投区行政中心

北投市場は凹の形になっていて凹んだところに写真の北投区役所があります。

区役所は先程の北投市場を通り過ぎたらすぐの場所にありますから迷わないと思います。



北投市場6番出口付近

そして区役所を抜けてすぐのところにまた北投市場の入り口が現れます。

少し引いてみますと建物の全景が見えますが、先程もいいましたがこの建物は凹の形になっていて区役所を抜けるとまた北投市場にぶつかります。



今度は近くから北投市場6番出口付近の風景を撮影しました。



北投市場6番出口

そしてこれが北投市場6番出口の写真です。

ここまでくるとお店まではもうすぐです。



6番出口の自動ドアをはいってすぐ右手の階段がお店へ通じる道です。

二階にあがるとすぐに今回ご紹介したレストランがあるのですが、だいたいいつも写真のような列ができています。

お店から階段に沿ってお客さんが並んでいますので最後尾を見つけてそちらにお並びください。


これが今回のお店に行くわかりやすい道の説明です。

外を歩きますので雨が降ったりしたらいやだとは思いますが、それでもこの行き方が一番わかりやすいと思います。

今回はお店の場所が少しややこしいところにあるので詳しく説明しました。

お出かけの際はこちらをご参考ください。

なお地図の写真はクリックしたら大きくなるように設定していますのでこちらもあわせてご利用ください。



お店ではお父さん一人が厨房で調理をしています。

素早く手際よく動き回るその姿はまるで曲芸師の技を見ているようです。

後ろの蒸し物を調理するときにでる湯気のみごとさにおもわずシャッターをきってしまいました。



そしてこの写真が滷(煮込む)している様子です。

日本のかたには少しショックかもしれませんが台湾で滷とはこのような状態で調理します。

お肉、卵、豆腐、と同じ味付けになってしまいますが、それらを軟らかくしっとりするまで煮こんでいきます。



店内の様子

こちらがこのレストランのお食事スペースです。

近くのお店との境界線もあいまいでよくわかりませんが結構なキャパがあります。

テーブルは古く汚く日本のかたには必ず抗菌ウエットティッシュをご用意していただいたほうがいいと感じます。

そんな奇麗とはいえないお食事スペースですが、それでも行列ができるのは調理場がお父さん一人ということもありますがなによりお料理がおいしいということが一番の要因になるのは間違いありません。

自然と期待も高まります。


メニュー


メニュー

注文方法は口頭のみで、順番が来たらお会計兼配膳担当の奥さんに直接注文する必要があります。

口頭で注文がすみお会計も終わると奥さんがトレーにおいた注文の品々を持ちながら席まで案内してくれます。

口頭のみなので少しハードルが高いと思いますので、できれば事前にメモ用紙などにご自身の食べたいものを書いといてそれを見せるほうがストレスなく注文できると思います。



テーブル周り

前も言ったことがあると思いますが、テーブルに調味料がないレストランはご自身の味にプライドを持っているような気がして個人的には期待が高まります。

今回はおかみさんが座席の案内時にお料理もいっしょに運んでくれているためすでにそろっています。

さあ宴のはじまりだー。


お料理


豆腐(10元)、滷蛋 (10元)

滷肉飯(ルーローファン)と同じところで煮付けた豆腐と卵。

この味はすなわちルーローファンの味なのですが、豆腐の軟らかさが素晴らしく最初から非常に感動させられました。

詳しい味のレポはルーローファンのところでしますから省略しますがこれはますます期待が高まります。



燙青菜(30元)

大陸妹という中華レタスを茹でたお料理。

茹で野菜にかかっているのはルーローファンです。

野菜の水切りがあまく少し水っぽい味になっていました。

今回のレストランで唯一すこしがっかりしたお料理です。



滷肉飯小(25元)

豚肉をシイタケや玉ねぎなどと一緒に炒めて味付けして煮込んだ台湾の国民食。

お値段がお安く手軽に食べられるため台湾の国民食といってもいいと思います。

お店によって味が違うためそれぞれのレストランが特徴ある味を研究して競争しています。



こちらのルーローファンはかなりうまみが出た素晴らしい味になっています。

見た目から予想できますが、煮込み具合が素晴らしくおそらく焦げるぎりぎりのラインをせめているのだと思います。

そのため味の密度は高く、甘み、お醤油の塩味、もともにしっかりとしていて味付けとしては濃いめです。

お肉は言うまでもなく柔らかく食べるとすぐにとけてしまう感じで、赤身と脂身のバランスも半分半分といったところでバランスはいいと思います。

八角等の中華調味料は入っていないため嫌いなかたにも安心して食べていただけます。

欠点らしい欠点はありませんが、あえて言うならお肉の量が少ないということぐらいでしょうか。



排骨湯(45元)

スープに揚げた豚肉のスペアリブととろとろの大根が入ったお料理。

台湾では大衆料理のお店でよくみます。



お肉は骨付きですが、身が大きくお箸だけでぼろっととれるので食べにくいことはありません。

お肉は非常に軟らかく繊維ごとにばらばらになるような感じです。

一緒に入っている大根はしっかり形を残しながらとろとろの状態になっています。

そして何より驚くべきはスープの完成度です。

胡椒がかなり効いた味付けでパンチはありますが、のど越しがさわやかでお肉の脂感をうまく軽減しています。

味付けは少し濃いめですが胡椒の香りがつよくそこまで気になりません。

漢方の味がつよいものや、お肉が骨ばっているもの、また中の具があまりおいしくないなど、個人的にはあまり好きではなかった排骨湯ですが、こちらのものはあまりにもおいしいのでおかわりが欲しいと思ったぐらいです。


まとめ

久しぶりにあー、おいしいと思ったルーローファンのお店。

このような隠れた名店を見つけるたびに喜びとともに台湾の食文化への畏敬の念を禁じえません。

ここまで安くておいしいお店は日本ではなかなか出会えないはず。

この台湾の国民食ルーローファンを是非こちらのレストランで食べてみてください。



ごちそうさまでした。


矮仔財滷肉飯お店情報

営業時間
07:00-13:30

定休日
月曜日、木曜日

最寄りのMRT駅
北投 R22
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT北投駅1番出口から徒歩9分

住所
台北市北投區新市街30號