朝マックにかわる台北での朝ごはんとして、こちらのお店の朝肉まんをご提案します。圓山老崔蒸包。

朝マックがあるなら朝肉まんもオッケーなはず。そんな気持ちにさせられた地元のかたに人気のある一口肉まんのレストラン。肉まんの大きさ、皮のもちもち感、餡のあっさり感等全てが朝ごはんとして高いレベルにあると思います。皆さんもぜひ一度お試しください。


評価

  • 味 7点
  • 予算 110台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代

どんなレストラン?


お店の外観

店名に圓山とありますが最寄の駅は圓山駅ではなく中山國小駅ですのでお間違いないようにしてください。

(店名の由来は圓山で開業したからみたいですがこちらに引越ししたあとも店名を変えていないみたいです。 )

お店の歴史は50年以上ありますが引越しなどがありましたので、建物自体にそこまで古臭さを感じません。

平日の出勤前の時間帯が一番込み合いますから少し時間をずらしていただき、9時以降にこられたら並ぶことなくすぐに食べられると思います。

まあ朝ご飯屋さんの回転は早いですからそこまで気にしなくてもいいとは思いますが。。



店内の様子

お食事スペースはそこまで広くありません。

キャパは40人弱です。

店内も大衆レストランのそれと大差なく綺麗とはいえません。

気になる方は抗菌ウエットティッシュのご用意をお願いします。



お店の壁に飾られた時代を感じる色紙。

葛香亭さんの揮毫のようですが寡聞にして知りませんでした。

しらべたら台湾の有名な俳優さんの名前と一致しましたが本当にこの揮毫が彼のものかわかりませんし、お店との関係もわかりません。

ただもしそうだとするとなかなか味のある字で素晴らしい人柄が偲ばれますね。。



お店に入るとすぐ大量の蒸篭が目に飛び込んできます。

その横ではオーナーも含めて店員さんが総出で肉まんを成型しています。

こちらのお店はオーナーが率先して働いていますから、いつものパートのおばちゃんだけのおしゃべり会は開催されていません。

個人的にあのおばちゃんのすばやい手つきで餃子を成型しながらぺチャぺチャしゃべる様子は台湾の一つの文化と思っていますから嫌いではありません。。



蒸上げる前の一口肉まん

こちらの写真が蒸しあげる前のものです。

中の餡が皮からはみ出るほど入っているのがわかると思います。

あらためて見ると口の部分の空きが気になりますが、食べるときに中のお肉がはみ出してくることはまったくありませんでした。

肉まんの皮が蒸気によってふくらみ中のお肉をちょうど包み込むようにと計算された上での成型なんでしょうね。。

素晴らしいです。


メニュー

さて今回はメニューのお写真はありません。

こちらのお店ではメニューは二種類のみです。


  1. 蒸包(豚肉、牛肉)
  2. 酸辣湯

注文の仕方は口頭のみです。

注意点は蒸包を注文するとき中の具を豚肉にするか牛肉にするか選んでください。

何も言わなかったり言葉が通じなかったりしたらおそらく豚肉にされるとおもいます。。

コミュニケーションに不安のあるかたはメモ帳とかに、蒸包、豚肉、一個とか書いて見せればすぐにわかってもらえると思いますよ。

オーナーはすごく気さくな方なのでコミュニケーションに自信がないかたも安心してくださいね。

お会計は食後にお願いします。



調味料やお箸、おわん等置き場

薄暗くてわかりにくいですが、お店の奥に写真の調味料やお箸、おわん等の置き場があります。

口頭で注文して席についた後はこちらにきていただいて、食べるための準備をして下さい。

黒酢、チリソース、醤油等がありますのでお好みで小皿にいれてお席までお運びください。

それではお料理がくるまでしばしお待ちください。


お料理


酸辣湯(25元)

皆様ご存知サンラータンです。

こちらのサンラータンは酸味、辛味ともに強くなくまさに朝に飲むサンラータンといった感じです。

味も薄味で少し物足りなさを感じるかもしれませんが、うまみはしっかりとありますので個人的には何も足さなくても満足でした。

やはり朝から酸っぱくて胡椒辛いものは胃が受け付けませんもんね。



豚肉蒸包(85元)

大きさを比較するものがないのでわかりにくいかもしれませんが、こちらの肉まんは一口サイズです。

小籠包とだいたい同じサイズといえばわかりやすいかもしれませんね。

全部で10個入っていますが若い男性には少し物足りないと思う量かもしれません。



ただこちらの一口肉まん皮が本当に素晴らしいです。

小麦の生地をしっかりと発酵させていて香りが素晴らしいだけではなく、かなりしっかりとしたもちもち感を実現させています。

一口噛むと小籠包のような肉汁ブシャーはナッシーですが、それでも皮と肉の香りが同時に楽しむことができて食べ応えは充分です。

餡には豚肉が使われていますが、野菜等はいっさい入っていません。

それでも赤みと脂身のバランスがいいからか肉汁の量がちょうどよく調整されていて極上の皮から滲み出すことがなくしっかりとうまみを皮の中に内包させています。

まさに朝に食べるにはぴったりの一口肉まんといったところです。


まとめ

台湾の朝ごはん屋さんとして今までもいろいろなお店を紹介してきましたが、一口肉まんのレストランは初めてでした。

私は普段朝ごはんはパンとかの簡単なものですましてしまうタイプですが、こちらの一口肉まんなら食べられる自信があります。

もちろん今までご紹介してきたように台湾には豆乳屋さんというすばらしい朝食文化がありますので、なかなか朝肉まんは流行らないと思いますが、それでも皆様に新しい台湾の朝ご飯屋さんとしてこのスタイルをご紹介させていただきました。

もし興味がございましたら是非台湾で朝肉まんをお試しくださいね。。



ごちそうさまでした。


圓山老崔蒸包お店情報

営業時間
06:00-13:00

定休日
月曜日

最寄のMRT駅
中山國小 O10
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT中山國小駅2番出口から徒歩4分

住所
台北市中山區中山北路二段137巷33號