阿益魯肉飯

おそろしく安くておいしい、一杯15元の魯肉飯が食べられる半屋台形式のレストラン。

新北市にある地元のかたから絶大な人気を得ている半屋台形式のレストラン。一杯15元で食べられる魯肉飯は味も日本人好みの上にしっかりと特徴がある味つけになっています。最寄の駅から少し距離がありますが板橋区に興味がある方にはオススメのレストランです。


評価

  • 味 7点
  • 予算 90台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代
  • 化学調味料 5%

どんなレストラン?


お店の外観

裕民夜市の中にあるレストラン。

しかしながらここの夜市は規模としてはとても小さく、地元のかたの台所としての役割だけにとどまっています。

ですので、ここでは外国人の姿はほとんどみませんし衛生状態もいいとはいえません。

なにより狭い路地に車やバイクがけっこうなスピードで走り回っていますので、もしこのお店に興味をもたれたかたは道中交通にはくれぐれもご注意くださいね。

また夜間は万が一のことを考えて女性のかたが一人で行かれることは控えてくださいね。



半屋台形式のお店ではたとえ店舗があったとしてもそれはあくまでお客様のお食事スペースとしての役割があるだけです。

調理場はにわかには信じられないかもしれませんが、公道にあります。


ただそれにはメリットもあって、それは消費者が実際どのような料理が出てくるかが一目瞭然なことです。

不慣れな外国でお食事に不安があっても、見た感じとにおいを嗅げばだいたいどんな味がするかの予想ができますよね。

写真にうつっているのは、向かって正面に位置する、こちらのレストランで提供されるスープの調理場です。



そして向かって左手にあるのは茹でる専門の調理場とルーローファンが入った鍋が置かれています。

お店からすれば隠す意図はないと思いますが、ルーローファンの鍋の中身は見ることが出来ない位置においてあります。



ビッフェ形式のおかず

そして向かって右側にはビッフェ形式で選べるおかずがおいてあります。

これらはもちろん注文することができます。

地元のかたはこのおかずだけを買ってお持ち帰りする人が沢山いました。

各家庭で白いご飯だけ炊いてこれらをおかずにして食べるのだと思います。

ルーローファンのレストランでここまでおかずが充実したところは台北ではそう多くはありません。



店内の様子

大衆レストランの中でもやや清潔感にかける感じの店内。

このお店の周辺はここも含めて地元臭が特に強いので仕方がありませんが、衛生面を重視するかたにはこのレストランはオススメできません。



台湾では珍しく各テーブルには備え付けの調味料がありません。

こちらのレストランでは味の細かな調整が出来ません。


メニュー


メニュー

もう全てが安い!

注文の仕方は口頭のみになっていますが、こちらの写真はクリックしたら拡大しますのでそれをお持ちになって指差しでご注文ください。


お料理


魯肉飯小(15元)

サイズが小といえど一杯がたった15元です!

一杯がたった15元なんですよ!

台北に9年住んでいますがここまで安いルーローファンは今まで出会ったことはありませんでした。

もうルーローファンだけでの利益はいくらなんだと心配すらするレベルです。


すみません取り乱してしまいました。まじめに食レポに戻ります。

まずこちらのルーローファンのお肉は、脂身と赤身がちょうど半分ずつのバランスで作られています。

そのため脂っぽさはそこまで大きく感じることはないです。

お肉の量も写真を見ていただければわかると思いますが、しっかりと入っていて、お汁もごく平均的な量が入っています。

お肉はしっかりと煮込まれているためやわらかく肉の食感はあまり感じません。


次は味つけに関してです。

まずこちらのルーローファンには中華調味料は入っていません。

醤油ベースのタレには薄く甘みがつけられており、日本人の口にあう味付けとなっています。

そして特筆すべきはニンニクの味がはっきりとすることです。

いままでさまざまなルーローファンを食べてきましたがここまでにんにくの味がはっきりと感じるルーローファンは初めてでした。

もちろんニンニクも好き嫌いが分かれる食べ物ですので万人にオススメできるとはいいませんが、個人的にはかなり美味しくいただけました。



苦瓜排骨湯(35元)

ゴーヤは完熟させたものを使っているため黄色になっています。

このゴーヤが妙に甘いんです。

スープの中には赤くなった種も入っていて全体としての味にも甘さが目立ちます。

甘い味を予想していなかったためびっくりしてしまい、その後美味しいと思うところまで味覚が回復しなかったため途中でギブアップしてしまいました。

ただこのブログを書くにあたり調べてみると、ゴーヤは完熟すると甘みが少し出るみたいです。

私は今回のお店で体験したので間違いありません。

お肉は骨付きの豚肉を使っていて、揚げていませんのでスープとしては甘さを除けばすっきりとした味わいになっています。


写真を撮り忘れていますがあと茹で空心菜を注文しました。

味つけに特筆すべきことはありませんが、安くて量も多く新鮮でした。


まとめ

台湾でも屈指の安くておいしい大衆レストラン。

その味つけはにんにくの香りはしますが、独創性にあふれたものだといえます。

台北市内にはおいしい魯肉飯のお店がありますからそれらをまだ食べていないかたはまず台北市内から始めてください。

ただもし台北市内でだいたい食べられてきて何か特徴的な味つけの魯肉飯をお探しのかたがいらっしゃいましたら、ここはかなりオススメできるお店です。

繰り返しになりますが、お店に向かう道中はくれぐれもお車にお気をつけくださいね。



ごちそうさまでした。


阿益魯肉飯お店情報

営業時間
10:30-20:00

定休日
無休

最寄のMRT駅
新埔 BL08
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT新埔駅一番出口から徒歩14分

住所
新北市板橋區裕民街62號