松青潤餅

台湾飯一押しの夜市、南機場夜市の中にあって、ミシュランビブグルマンを獲得した潤餅の屋台。その圧倒的なボリュームの具材は全てが計算されていてすばらしいハーモニーを奏でています。

台湾に屋台飯はいろいろありますが、潤餅というニッチの食べ物でビブグルマンを獲得した恐るべしお店。観光地としてはマイナーな南機場夜市の中にあっていつも行列ができています。地元の人に支持されつづけるこちらの屋台に観光客が少ない今だからこそ訪れてみるべきだと思います。潤餅とはなにかの説明もしっかりしますので今回も台湾飯をお楽しみください。


評価

  • 味 7点
  • 予算 50台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代

潤餅とは?


潤餅とは、春巻きの皮のような薄い生地に、お肉、ザーサイ、もやし、パクチー、ピーナッツ粉など様々な種類の具材をいれ巻いて食べる、油で揚げないヘルシーな春巻きのような食べ物です。

台湾では毎年4月4日から6日の間にある清明節のときに潤餅を食べる習慣があります。

またそれと同時に清明節のときはご先祖様のお墓参りをすることも大事な行事として今でもその慣習を守りつづけています。


清明節

清明節とは24節気のうちの一つで春の5番目の節気にあたります。

古来より今に至るまで中国で大切にされてきた節気の一つで2500年の歴史があります。

春の陽気な光に草木が緑付き、その温かさにつれられた人々が青く茂った草を踏む様子を見て踏青という言葉を作った古代中国人の言葉選びのセンスにはすさまじくお洒落感を感じますね。

今でも春先に郊外に出かけることを中国語で踏青というのですが、すばらしく綺麗な表現だと思います。


清明節には潤餅を食べるという説明は実は間違い

もともと清明節は季節の区分を表す24節気の一つでしかなく潤餅をたべるという習慣はありませんでした。

では潤餅を食べる習慣はなぜ生まれたのでしょうか。

その鍵となるのが、寒食節という節気です。

寒食節の由来を説明するのはややこしくするだけなので避けますが、この節気のときは人々は火をつかった調理をすることを慎みました。

そこで考えられたのが火を使わないで調理できる潤餅だったのです。

そしてこの寒食節という節気は冬至から105日目に当たる日で清明節の一日前でした。

そして時代の変遷にともないもともとは寒食節のときに行われていた潤餅を食べる習慣が祭事として清明節に組み込まれたということです。

ですので正確には潤餅を食べる時期は清明節の時ではなく寒食節の時が正解です。


今回は潤餅の屋台なのでこのお料理の説明をしましたが、すごい歴史があって奥の深い食べ物だということがわかりました。

この知識をもって潤餅を食べるとまた違った味わいに感じるかもしれませんね。

さて次は現代の超人気潤餅の屋台をご紹介します。。


どんなお店?


お店の外観

お店の形式としては完全な屋台です。

テーブルはおろか椅子さえありません。

だいたいどの時間でも行列ができていて、私のときは平日の18時ぐらいに行きましたが30分待ちでした。

一人が買える個数は4個までという制限があります。


潤餅の作り方


潤餅の皮

春巻きの皮のような大きさと食感です。

先に言いますがこちらの潤餅の皮は超絶品です。

この皮があるからこそこちらのお店が人気が出たのではないかとすら思わされます。

しっとりしている上にモチモチ感があり、大げさに言いますと食べると少し伸びるような感覚がしました。

もうこの皮にくるまれて布団代わりにして眠りにつきたいです。。



皮は一つにつき2枚使います。

その皮にまず特製ソースを塗りつけます。



その上から豆干、肉鬆(豚肉のデンブ)、パクチーをのせます。



さらに揚げた豚肉をスライスしたものと甘みがあるピーナッツの粉、カリカリの揚げパン、屋台でずっと煮込んでいるカレー風味に味つけされた大根、人参の野菜をしっかりと水切りした後にどんどんのせていきます。



まだまだのせます。

そのあとは青海苔をふりかけて、最後に先ほどの野菜煮込みとは違う場所にあるお湯にさっともやしをくぐらせたあときちんと水切りしてのせていきます。



全ての具を皮にのせたあと手際よくまいていきます。

ここまで手間隙かけていますので時間がかかるは当然ですよね。

並んでいる間は暇だと思いますが、店員さんの手元を見ているだけでも楽しいですよ。


潤餅


潤餅(50元)

美しい白色の皮が映える潤餅です。

皮に関しては感想はもう述べましたので省略しますね。



さて肝心の味のレポをするまえに一ついい訳をします。

場所がら写真の潤餅の中身を見せるのに口で直接かじりついて見せるしかなく少しお見苦しい画になりましたが、おじさんである私がかじったものではなく若く美しい台湾女性がかじったものを撮影しましたのでどうぞその旨を理解したうえでお写真をご覧ください。

上にたくさんの写真とともに中の具について説明しましたが、こちらの潤餅はそれぞれがしっかりと役割を演じていてそれがおいしい皮のもとしっかりと自己主張してきます。

最初につけたソースはおそらくチリソースですが、この辛いソースがあまいピーナッツの粉と喧嘩せずしっかりと調和しているのも見事だと感じました。

屋台で煮込んでいる野菜もカレー風味で自己主張が強いはずですがきちんと他の具と調和しています。

ただ以前の記事でもいいましたが、私個人的にはこの甘いピーナッツの粉が好きではないので次に食べる時はこれを抜きにして注文したいと思います。

言い忘れていましたが、ここまでたくさんの具をいれる潤餅ですが、注文時いらないものを指定したらそれをしっかりと抜いてくれます。

今回のレポでは中身の具をしっかりと確認しましたので、読者様の中でそれらの中に嫌いなものがありましたらしっかりと店員にお伝えくださいね。


まとめ

今回台湾飯で初めて取り上げた潤餅。

今までそこまで食べた記憶がありませんでしたが、今回レポートのためにしっかりと味わった結果こんなに美味しいものかとおどろきました。

実は私は台湾で苦手なものがけっこうあって潤餅もそのうちの一つでしたが、今回のお食事でいままでの認識を改めなくてはいけなくなりました。

今回ご紹介したレストランは、南機場夜市という少し不便な場所にあるのが難点ですが、台湾旅行にこられたかたには是非食べていただきたい屋台飯です。



ごちそうさまでした。


松青潤餅お店情報

営業時間
15:30-22:30

定休日
月曜日

最寄のMRT駅
龍山寺 BL10
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT龍山寺駅2番出口から徒歩20分

住所
台北市中正區中華路二段311巷4號