同心大腸蚵仔麺線

おまかせ台湾飯第二段。今回は麺線を詳しく解説いたします。食レポのレストランは、臭豆腐とにゅうめんが同時に食べられるおもしろいレストランをご紹介します。台湾B級グルメを代表するこの二つのお料理を是非ご堪能ください。

おまかせ台湾飯第二段。今回は麺線を詳しく解説いたします。臭豆腐とにゅうめん、一見まったく合わないとおもわれる組み合わせも食べてみると意外と合う結果に。お互いの足らない部分を補い合うその組み合わせは、はまる人にははまるはず。臭豆腐が苦手な方は麺線だけご注文ください。とても美味しいのでオススメですよ。


評価

  • 味 7点
  • 予算 60台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代
  • 化学調味料 5%

麺線とは


出典:新北市政府觀光旅遊局

麺線とは台湾で食べられているB級グルメの一つで、日本語に訳すとそうめんです。

小麦粉に塩、水を混ぜた生地を縒りをかけながら徐々に細くしていき、何度も引き伸ばすことによってしっかりとした歯ごたえを生む麺です。

手間がかかる上に作り上げるまで時間もかかる麺なので、機械化されるまでは高級な麺として認知されていました。

麺製造の機械化にともない大衆料理として生まれ変わった麺線ですが、今回ご紹介するレストランもそうですが、皆様が台湾で普通にお目にかかる麺線は、日本のそうめんとはまた違った加工が加えられています。


麺線と紅麺線

台湾の麺線には2種類あって、一つは先ほどご説明した日本のそうめんと同じで白い色をした麺です。

もう一つは紅麺線といい、台湾のB級グルメとして人気がある大腸麺線等に使われている麺線で茶色の麺です。

この紅麺線は、普通の麺線からさらに焙ずることにより、麺の中の水分を完全に飛ばしまたメイラード反応を起こさせることにより香ばしさを麺につけます。

この作業をすることによって、麺は保存期間が長くなりまた麺を煮続けても形が崩れにくくなります。

そして麺自体もより強くなり独特な食感も生まれます。

お客さんに注文されてからすぐに出せて、なおかつあつあつの状態で提供しないといけない屋台販売などでこの麺は重宝され今にいたります。


これが台湾麺線の解説になりますが、この麺を使った料理はどんなものかは次の食レポで説明しますね。

ちなみに、台湾では普通の白い麺線は日本と同じように茹でたあとそのままタレにつけて食べます。

私が知っているお店だとだいたいは、茶油につけて食べますがこの茶油が私は苦手なので台湾では白い麺線はあまり食べません。

やっぱり白い麺線はかつお醤油出汁で食べるのが一番美味しいですよね。


余談になりますが、台北市内から来るまで約40分のところにある石碇という場所には、ご自身で台湾麺線がつくれるお店があります。

ご自身で作った麺をそのまま食べることもできますので、興味があるかたは是非行ってみてください。


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どんなレストラン?


お店の外観

みなさんが言いたいことはなんとなくもうわかっていますよ。

ただ、台湾ではこういったところに美味しいお店が隠れているんです。

外観だけでは決して判断しないでください。

正直いいますとさすがの私も入るのにすこし躊躇しました。。



店内の様子

一階に5、6人のお食事スペース、二階も10人ぐらいしか入れない狭い店内です。

みなさん麺線をさくっと食べて出て行きます。

一応クーラーはありますので快適ですが、お客さんが多い時間帯は想像したくありません。

入店時はまず口頭で注文してから席に座ってください。

半屋台形式のお店ですので、注文するときに食材が見えるのがいいですよね。


お料理


臭豆腐(45元)

南機場夜市にあるお店で目覚めさせられた臭豆腐。

こちらの臭豆腐は材料から全てお店の手作りで作られています。

お店の壁にはマスコミからの取材時の記事が貼られていて、人気があるのがうかがえますが、個人的にはすこしあげすぎていてみずみずしさにかけると思いました。

もちろんみずみずしさが残ればそのぶん臭みがやばいことになりますが、最近の私はみずみずしいまでの臭みがある臭豆腐のほうが好みです。

やはり、病気かもしれません。。


私を臭豆腐の美味しさに目覚めさせてにくいお店。やはりミシュランビブグルマンはだてではない。



蚵仔湯(60元)

牡蠣がごろごろ入ったスープ。

薄めの味つけで、牡蠣も下処理がしっかりされていておいしいのですが、うまみがもうひとつ足らないと感じました。

また好みでしょうが、牡蠣のスープに揚げニンニクはいりません。


おかわり台湾飯。牡蠣スープが専門ではないのに異常においしい牡蠣スープのお店。



麺線(40元)

牡蠣、豚の大腸、豚肉のつみれ、パクチーが入った麺線。

まずこれだけ入って40元ってところが台湾のB級グルメが素晴らしいところですよね。

麺線の出汁はかつお風味の醤油で味つけされた平凡なものですが、鰹の風味が強すぎずかつ醤油の量もち適度といった感じです。

人によっては味が薄いと感じるかもしれませんが、豚のもつやつみれにはしっかりと味がついているので問題ないと思いますが、足りない人はウスターソースをかけてくださいね。

最後になりますが、写真の麺線が茶色なのがお分かりいただけると思いますが、これが紅麺線という先ほど解説したものです。

食べたことがないかたはぜひ食べてみてくださいね。


まとめ

麺線とそうめん、共通した麺料理を日常的に食べるなんてなにかうれしくなってしまいますよね。

個人的な感想として日本人と台湾人の食の好みはわりと近いのではと思うことが時々あります。

もちろん日本統治時代の影響もあると思いますが、台湾で暮らしている私にとっては台北の生活は食事のめんでは過ごしやすいといえます。

さて今回は麺線をご紹介しましたが、この麺線も台湾ではどこでもみられるいわゆる台湾の国民食の一つ。

それぞれに味の違いがありまたお店の数も多いので、食べ比べするのにはそれなりの時間が必要となります。

もし台湾で麺線を食べたことがないというかたがいらっしゃれば、是非一度たべてみてください。

台北で一番人気があって有名なのは、西門町にある阿宗麺線というお店で、こちらはお食事スペースはありませんが日本のお客様が行きやすい場所にありますのでおすすめです。

もちろん汚いですが台湾初麺線で今回のお店にいかれてもいいんですよ。。


同心大腸蚵仔麺線お店情報

営業時間
11:00-22:00

定休日
無休

最寄のMRT駅
古亭 G09 O05
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT古亭駅1番出口から徒歩4分

住所
台北市中正區同安街16號