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台北で意麺の味を80年以上守り続けているレストラン。意麺とワンタンスープをセットで注文するのがこちらのお店のスタンダードです。
台南名物意麺とはすこし違いますが、それでも十分美味しい台北の麺料理。ワンタンスープを一口すするとそのやさしい味に体の疲れも吹き飛んでしまうことでしょう。今日は台北で意麺を食べましょう。
評価
- 味 7点
- 予算 80台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 全世代
どんなレストラン?
お店をお探しのさい看板が大きいため見逃すことはないと思います。
写真を撮るときにいつも思うことですが、台湾では路上駐車が多すぎてお店の全景を写すのが難しいです。
台北で車を運転したことがある人はわかると思いますが、台北では車で出かけると、一番大変なのが駐車場を探すことです。
車の数に対して駐車場が少ないのが理由ですが、写真にあるように路上でも白い枠線があるところは駐車しても大丈夫になっています。
もし枠内に駐車するときは、バイクで市内を巡回している料金徴収の係員が時間を見てフロントガラスのところに請求書を貼り付けます。
車の所有者はその請求書をもってコンビニで駐車代金を払うシステムになっています。
正直とても小さい食事スペースです。
ですので相席は当たり前になっています。
麺が細いためすぐに茹で上がります。
注文したらすぐきますので食べる用意をしておきましょう。
お料理
スルメが柔らかく煮込まれていて、非常に食べやすいと感じました。
タレは乾意麺のチリソースと同じなので甘みがあり個人的にはあまりスルメと合わないと感じました。
いわゆる中華レタスといわれる野菜です。
食べるとレタスをすこし苦くして、レタスのにおいをもう少し野性っぽくした葉野菜です。
台湾では一般的に食べられていますが、西洋レタスのように生では食べることはできません。
味付けは普通です。
麺につけて食べる調味料。
普通の醤油と違ってすこしあっさりした味になっています。
おそらく魚油に近い醤油だと思われので意外としょっぱさがあるためかけすぎには注意してください。
汁なし意麺。
甘辛いチリソースのようなタレに絡めていただきます。
チリソースの甘さも辛さも控えめで、麺の味や食感がそのままダイレクトに楽しめる味付けになっています。
意麺のことやこの店の意麺の感想は次のワンタン意麺のところで詳しくレポートいたします。
台南で生まれたまったく新しい麺、意麺。
台南の名物意麺は練って成型した麺を油で揚げる保存食に似た麺なのですが、こちらの麺は卵を小麦粉に練りこんだすこし縮れた平麺を使用しています。
この麺は台北では普通に見られ、台南の意麺とは違うので注意が必要ですが、かんすいを使っているため麺にはこしがあり、喉越しもいいです。
私が以前ご紹介した、老友記粥麺館の撈麺がそれに近いかもしれません。
またすこし脱線します。。
世界で初めて作られたインスタントラーメンは日清食品のチキンラーメンです。
そして日清食品の創始者である安藤百福さんは台湾の嘉義で生まれ台南で育ちました。(戦後日本に帰化します)
彼がこの台南名物意麺にヒントを得て後に世界的なヒット商品になるチキンラーメンを開発したと台南の人々は信じて疑いません。
事実としてチキンラーメンの作成において麺は揚げられており台南の意麺も製造過程において麺を油で揚げます。
真相はわかりませんが台南の方たちが誇りをもって安藤さんのことを話す姿はみていて気持ちがいいものです。
メインの食レポ
まずスープは完璧といわざるを得ない味付けになっています。
味付け自体は薄味なのですが、おそらく魚介系が主でお肉系との合わせ出汁をとっていると思うのですが、すっきりとした味わいになっておりまったく麺の邪魔になっていません。
ワンタンも皮がつるっとしており喉越しがよく、なかの餡にも意外としっかりと味がついているので、薄味の出汁と一緒に飲むとちょうどいい塩梅になります。
麺はかんすいが入っているのでしこしこで台湾の麺のなかでは十分な歯ごたえを楽しめる麺になっています。
ただ、今回私はこのお店に初めて行ったのですが、麺にアンモニア系のにおいが染み付いていました。
ネットで調べてわかったのですが、これは麺に練りこまれたかんすいが原因で、麺を茹でるお湯を変えずに使っていると、麺にかんすいのにおいがついてしまうかららしいです。
忙しく人気のお店だからこそ起こる現象なのですが、14時半ぐらいにいった私は大当たりといったところですね。
こんなにも美味しい出汁を作るお店なので私が遭遇した件はレア中のレアとは思いますが、評価の味のところはマイナス1点としています。
まとめ
麺のイレギュラーはありましたが、それでも私の評価はおいしいと自信をもって皆様におすすめできるレストランです。
お値段もお安く、回転も早く、そしておいしいこの麺料理を食べないのはせっかく台北にいらっしゃったのにもったいないと素直に思える名店です。
また本場台南の意麺を私もまだ食べたことがないですが、もし皆様がご旅行で台南に行かれたときは、記憶の片隅に今回の記事をとどめておいていただいて、その時に食べられることをつよく願います。
ごちそうさまでした。
意麺王お店情報
営業時間 10:30-20:30 定休日 水曜日 最寄のMRT駅 雙連 R12 台北地下鉄路線図 アクセス MRT雙連駅2番出口から徒歩15分 住所 台北市大同區歸綏街204號