一口食べると肉汁がジュワー。まるで小籠包のような手作り蒸餃子がおいしいレストラン、福大山東蒸餃大王。

今回ご紹介するのは台北でもかなり有名な蒸餃子のレストラン。小籠包、水餃子、焼き餃子とある中で一番マイナーな蒸餃子専門のお店です。日本ではあまりなじみがない蒸餃子ですが、肉汁がいっぱいでとても食べやすくおいしいんですよ。


評価

  • 味 7点
  • 予算 100台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代
  • 化学調味料 5%

どんなレストラン?


お店の外観

台北の中心地中山区にある蒸餃子のレストラン。

最寄の地下鉄の駅は中山で徒歩圏内にあるため立地条件もかなりいいです。

中山駅にはホテルや百貨店等が充実していますので、もしお泊りのホテルが中山近辺のかたはこちらのレストランをチェックしといてくださいね。

ただ注意してもらいたいことは、看板は赤色でしっかりと目立ちますが、お店の入り口はせまくうっかり見落としてします可能性がありますので、地図を見ながらゆっくりお探しください。



狭い入り口を入るとすぐのところに調理場があります。

お持ち帰りの場合はこちらで注文してくださいね。

イートインの場合はこちらをぬけていただいた先がお食事場になっています。



店内の様子

大衆食堂のそれとあまりかわりませんが、掃除がしっかりされているため清潔感はあります。

ただあくまで大衆食堂ですので、写真をみて気になる方はご自身で抗菌ウェットティッシュ等をご準備くださいね。



許可をいただいて撮影したお店のかたが餃子を包んでいる様子です。

オーナーに混じって若い女の子がいたのが印象的でした。

こういったお店は家族経営が多いのでおそらくオーナーさんの身内の方なのでしょう。

まだ若いのですが手の動きはもうすでに職人さんのそれとかわりません。


また写真の中にあるのが餃子の皮を自動成型する機械で、台湾では初めて見ました。

この機械を見て思い出したのが、個人的に好きな日本の番組でテレビ東京系列の「カンブリア宮殿」という番組内で8月22日分放送の全自動餃子製造機のことでした。

その番組を見ながら、台湾でこの機械が流行るかどうかを考えました。

台湾では店先で餃子を包んでいるのが一つの文化として成立しています。

ただいくら台湾の人件費が安いといっても手作りでたくさんの餃子を作るのはコストと手間がかかるはずです。

ですが現状この機械はとても高価なので台湾では流行らないと思います。

もし全自動餃子製造機のコストがもっとさがったらいずれ台湾でも流行するのではないでしょうか。


メニュー


メニュー

注文方法はお店のひとによる聞き取りです。

ですが各テーブルには日本語のメニューもありますから指差し注文をしていただいたら問題ありません。

やはりこの店のおススメは蒸餃子です。

またお会計は食後になります。


お料理


蒸餃(90元)

お店の看板メニューである蒸餃子です。

餡には豚肉とキャベツが使われています。

大きさ標準的ですが一籠に10個入っていますのでけっこうおなかがいっぱいになってしまいます。

各テーブルには餃子用の調味料がしっかりと用意されていますのでお好みの味付けでお召し上がりください。



一口食べるとまずびっくりするのがその肉汁の量です。

これはもはや小籠湯包といってもいいぐらいで、蒸餃子の範囲をいい意味で超えていると感じました。

そのお肉は新鮮そのもので臭みなどはいっさい感じません。

味付けもしっかりとされており、個人的にはタレは少しだけつけて食べるのが美味しい食べ方だと思いました。

ただ欠点もあって、たくさんの肉汁は豚肉から出る脂が多く含まれているためどうしても脂っこく感じてしまって半分ぐらい食べた後はすこし食傷気味になりました。

ですので私と同じく脂っぽいものがあまり好きではないかたは、お料理をシェアしていただくのが無難だと思います。


おかわり台湾飯。まるで水晶のような輝き、薄皮でもちもちした皮が最高に美味しい蒸し餃子のレストラン、亓家蒸餃。


皮の厚みはちょうどよく食感もいいのですが、やはり餡の肉汁が多すぎるため物によってはグチャットした食感になっているのもありました。



抄手麺(85元)

抄手と麺が合体した不思議なお料理。

抄手とはワンタンのことですから、いうなれば汁なしピリ辛ワンタンメンというところでしょうか。

ワンタンの種類については以前詳しくご説明しましたのでそちらをお読みください。


おかわり台湾飯。ワンタンの区分を詳しく説明したレポート。



四川風ワンタン麺なので少し辛いのかと警戒しましたが実のところ辛さはたいしたことなく、むしろゴマの風味がつよくて麻醤麺のような感じで食べることができます。

個人的には花胡椒の香りがもっとあるほうが四川らしくて好きですが、そのかわりピーナッツの風味はしっかりとしていて、ピリ辛よりマイルドさに味の力点を置いている感じです。

麺は中太よりやや細く、こちらのタレによく絡むように作られています。

ワンタンの皮、餡ともにいいバランスで作られていて、汁がないこちらのお料理でもすっきりと最後まで食べることができます。


まとめ

今回ご紹介したのは台湾の代表的な蒸餃子のレストラン。

場所よし、味よし、お値段もよしと見事に三拍子そろったお店で、蒸餃子になじみがない日本のかたにも自信をもっておススメできます。

この機会に是非台湾で蒸餃子というものに挑戦してみてください。

きっと満足していただけるはずです。



ごちそうさまでした。


福大山東蒸餃大王お店情報

営業時間
11:30-20:30

定休日
日曜日

最寄のMRT駅
中山 G14 R11
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT中山駅2番出口から徒歩2分

住所
台北市中山區中山北路一段140巷11號