まるで水晶のような輝き、薄皮でもちもちした皮が最高に美味しい蒸し餃子のレストラン、亓家蒸餃。

台湾には水餃子屋さんは数多くありますが、蒸餃子を専門にしているお店はそこまで多くありません。その中でもトップレベルにおいしい蒸餃子を提供しているレストランを今回はご紹介します。


評価

  • 味 8点
  • 予算 130台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代
  • 科学調味料 5%

どんなレストラン?


お店の外観

台北松山区の隠れた名店といえる今回のレストラン。

オフィスビルが立ち並ぶ商業地区のはずれに位置しているため、お昼時にはとくにお店が込み合います。

失礼ながら外見からはとくに光るものを感じない平凡なつくりの大衆レストランですが味は間違いなく本物です。



店先では所狭しと蒸篭が並べられ水蒸気がもくもくしています。



写真下部にある小さな穴から水蒸気が立ち上がりその上に蒸篭をのせて蒸上げていきます。

中華街ではおなじみの光景ですが、台湾にはこれが意外と少ないことに今気づきました。

個人的な体感になりますが、台湾で餃子のお店で一番多いのはダントツで水餃子です。

その次に焼き餃子、そして最後に蒸餃子といった感じで蒸餃子の専門店が恐らく一番少ないです。



お店の入り口前においてある記入式のメニューです。

店内でお召し上がりのときは忘れずに一枚おとり下さいね。



店内の様子

大衆レストランの中でもあまり綺麗とはいいがたい内装です。

よく言えば味があるともいえますが、日本のかたには自衛のためにもウェットティッシュをご用意されることをおすすめします。



飲み物コーナーです。

キンキンに冷えたビールもあります。。

先付けも冷やしてありますから安心ですね。。



先ほどの冷蔵庫のとなりにある干物の先付けコーナーです。

いつも言っていますが干物ならいいですが、先付けで冷蔵庫に入っていないものには日本のかたは手を出さないでください。



調味料

刻みしょうがや調味料が置かれたコーナー。

台湾の餃子屋さんでは基本的にご自身でタレを作る必要があるところがほとんどです。

醤油とお酢を基本にご自身で好きな味付けにしてくださいね。


メニュー


メニュー

桌號(ご自身のお座りの机の番号)を記入することを忘れないでくださいね。

お会計は後払いです。



さあ準備はできました。

あとはお料理が来るのを待ちましょう。。


お料理


酸辣湯(35元)

具がたっぷりのサンラータン。

サンラータンをたくさん食べてきた私でも酸味が特に強く感じましたので、なれない方には少し食べにくいのではないかと思います。

辛さはさほどでもなくそういった意味では少しバランスが悪い味付けだといえます。



烫青菜(35元)

ゆでた葉野菜です。

メニューには烫青菜としかかかれていませんが、お店の壁に今日の野菜とかかれた張り紙が張ってあって、その近くに野菜の名称がかかれた張り紙も張ってありますので、そこからお選びください。

今回私が選んだのは、空心菜です。

野菜炒めとしては特徴がない味付けですが、化学調味料の味が強く出ていますので後味はよくありませんでした。



蝦仁絲瓜蒸餃(120元)

おまたせしました。今回のメインメニューです。

小エビが丸々一匹入った豚挽き肉の餡に刻んだヘチマを混ぜ込んだ至極の一品です。

写真を見ていただいたらわかるとおり、皮が薄いため中の蝦やヘチマが透けて見えます。

最初の紹介でこれが水晶に似ていると表現した理由です。



まずなんといってもこちらの蒸餃子のおいしさの半分は餃子の皮の出来ばえが担っているといっても過言ではありません。

こちらの皮は当然蒸餃子用の皮なのですが、日本のラーメンと同じでこしがあるのです。

薄いのにしっかりとした歯ごたえがありまた噛むと少し弾力性を感じる皮は、中の薄味ではありますが、うまみがたっぷり出たお汁をしっかりとブロックしています。

また豚のひき肉とヘチマのバランスも絶品で、くどくなりがちな餃子の後味をみごとにすっきりさせることに成功させています。

全部で8個入っていますが、もしこれを一人で全部食べたとしても脂っこさはそこまで感じないと思います。

これは間違いなくおいしい蒸餃子です。。



韓式辣味蒸餃(75元)

豚のひき肉に韓国式のキムチを混ぜ込んだ蒸餃子。

韓国式キムチを使っていますので、酸味より辛味が強い味付けになっています。

しかしながらただ辛いだけではなくうまみもしっかり内包していますのでこちらもおすすめです。

また先ほど絶賛した皮は同じですので食レポは避けますが、やはりこちらのお店の皮はとてつもなく美味しいです。

蒸餃子は以前かなりおすすめのお店として紫琳蒸餃館をご紹介しましたが、今回のお店はそこに勝るとも劣らないすばらしいお店で間違いなくおすすめです。


おかわり台湾飯。蒸餃子が素晴らしく美味しいお店、紫琳蒸餃館。


まとめ

みんな大好き餃子ですが、日本のかたにはそこまでなじみがないと思う蒸餃子のお店。

蒸し物の代表格、小籠包はもはや台湾料理といっていいぐらい台湾旅行にこられたかたのマスト料理になりましたが、台湾にはまだまだ蒸し物がおいしいお店がたくさんあります。

今回のレストランもその一つです。

マイナーなお店ではありますが台湾飯として自信を持って皆様におすすめできますのでどうぞ台北にこられたかたは少し足をのばして食べにいらして下さい。



ごちそうさまでした。


亓家蒸餃お店情報

営業時間
11:00-20:30

定休日
日曜日

最寄のMRT駅
南京三民 G18
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT南京三民駅1番出口から徒歩5分

住所
台北市松山區南京東路五段123巷4弄3號