台北で一番有名な夜市である士林夜市の最寄の駅から徒歩圏内にある隠れた名店。すこし小ぶりの肉圓は一口サイズで食べやすくおかわりがしたくなります。透明でもちもちの皮としっかりと味がついた餡は日本ではなかなか食べられない組み合わせです。台湾にいらっしゃった時は是非このお料理をお試しください。
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評価
- 味 7点
- 予算 85台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 全世代
どんなレストラン?
店先に屋台がせせり出た半屋台式のお店。
最寄の駅は劍潭で台北で一番有名な観光夜市である士林夜市に行く方向と逆の方向に行く必要があります。
お店の建物は古く、住宅と店舗が一緒になっています。
こういったお店は家族経営のお店がほとんどでアットホームな雰囲気を楽しむことができます。
またお店は閑静な住宅街の中にあり落ち着いた雰囲気でご飯を食べることができます。
こちらのお店からすぐの場所には以前ご紹介したフルーツジュースの美味しいお店がありますので、そちらで飲み物をご購入されてからこちらでお食事をするのもありかもしれません。
おかわり台湾飯。新鮮でなおかつ甘いフルーツジュースが飲めるお店。
店先の屋台にはスープを煮込んでいます。
スープの種類は二種類で、貢丸湯と四神湯の二種類から選ぶことができます。
四神湯については以前詳しくご紹介しましたのでそちらをお読みください。
おかわり台湾飯。台湾で昔から飲まれている薬膳スープの一つである四神湯を肉まんや中華ちまきといっしょに楽しめるお店、阿桐阿寶四神湯。
スープの横では肉圓のたれが煮込まれています。
台湾のB級グルメのタレは甘いものが多く肉圓に使われているタレも例外にもれず甘めの醤油ダレが使われています。
この台湾の甘いタレをつかったB級グルメは、すぐに思いついただけでも肉圓、粽子(ちまき)、油飯(おこわ)、蚵仔煎(牡蠣オムレツ)、などがあります。
個人的にはこの台湾の甘めのタレが好きではなくお店によっては食べられないものもあります。
最近では甘いタレにも随分慣れてきましたがそれでもやはり好きではありません。
屋台のすぐ左側からはいってすぐのところにイートインスペースがあります。
屋台のところで注文をしていただいたあとにこちらにおこしください。
店内は広くはなくまた綺麗ではありませんが、ごく平均的な大衆食堂といった感じです。
肉圓の作り方を見る
屋台の後ろ側では手作りで肉圓を作っているのが見えます。
非常に珍しいので許可をもらって観察させてもらいました。
こちらの肉圓は種類で言えば南部のもので蒸すだけになっています。
肉圓の詳しい説明は以前のレストランのレポをご覧ください。
おかわり台湾飯。台北で肉圓をたべるならここはマストです。
まず調理道具にじょうごのようなものを使っています。
(このじょうごという言葉がなかなかでてこなくてネットで探しましたw)
じょうごの細くなっている部分を指で押さえ、上から基礎となる澱粉質状の白い液体を流し込み、その上からお肉を丸めたものを入れ、さらにその上から蓋をするように先ほどの澱粉質状のものをいれ、蒸籠のなかの落としこむ場所を決めると止めていたじょうごの下の部分の指をはずし豪快に落としこみます。
写真でもわかるとおり落とし込むときの勢いはつよく、白い液体がけっこう飛び散っています。
ただ職人さんの技はすごくしばらく見ていましたが一回も失敗していませんでした。
メニュー
メニューは三種類のみです。
注文の仕方は口頭のみです。
屋台式のレストランですので指差し注文でも問題ありません。
ちなみに肉圓は二個で一人前です。
お料理
台湾の代表的な薬膳スープの一つ四神湯です。
こちらのスープには豚の腸、はと麦が入っています。
薬膳スープというには中途半端で少しお酒のにおいがするため万人受けするものではないと感じました。
味付けは薄味でまとめられていて健康的だと思います。
市販さている貢丸(豚肉のつみれ)が入ったスープ。
特徴的なものはなくごく普通の味付けだと思いました。
少しわかりにくいと思いますがこの写真のサイズのものが二つ入って一人前になります。
また肉圓にかかっているのは醤油ダレとパクチーですのでもし嫌いな方がいればノーパクチー宣言をお願いします。
さて今回の肉圓、最初の印象は揚げられていないからすごくあっさりしているなというものでした。
そとの皮の部分はぷりぷりで一口サイズのため飲むように食べられるのが特徴的です。
中のお肉も臭みなどはまったくなく小さめな皮とのバランスも抜群でした。
先ほどもいいましたが甘いタレが苦手な私ですが、こちらのたれはその甘さがちょうどよく個人的には美味しいと思いました。
文句のつけようのない美味しい肉圓ですが、その美味しさゆえにその小ささが少し物足りなくなるのが欠点といえば欠点になります。
まとめ
台湾が世界にほこるB級グルメ肉圓。
千と千尋の神隠しでお父さんが食べて豚になった透明の食べ物がそうであるとかないとかなんて関係ないです。
肝心なのは皆さんがそれを食べて美味しいと思うかそう思わないかなんです。
私も最初は苦手でしたが美味しいところのものを食べた今では好きな台湾飯の一つになりました。
皆様も台湾にいらっしゃった時は是非お試しくださいね。
ごちそうさまでした。
肉圓劍潭肉圓王お店情報
営業時間 11:00-21:00 定休日 無休 最寄のMRT駅 剣潭 R15 台北地下鉄路線図 アクセス MRT剣潭駅2番出口から徒歩11分 住所 台北市士林區承德路四段12巷38號