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おまかせ台湾飯第一弾。全般的に台湾のお料理に関わることにスポットを当てる台湾飯の新しい企画。今回は台湾の果物の王者マンゴーをくわしく解説します。果物をふんだんに使った果物ジュースがとてもおいしいお店のレポートもしっかりしますよ。
台湾の食べ物、飲み物、スイーツにいたるまでお料理に関わることならなんでもおまかせくださいという意気込みで始める今回のおまかせ台湾飯。これさえ読めば台湾のマンゴーのことがあるていどわかるようになっています。果物ジュースのレベルが異常に高いお店のレビューもきっちりしますので今回も台湾飯をお楽しみください。
評価
- 味 7点
- 予算 55台湾ドル/人
- サービス 悪い
- 客層 全世代
台湾マンゴーを探る
マンゴーの歴史を紐解くと意外とその歴史が長いことにまず驚かされます。
現存している文献によると、今から4000年以上前からインドで栽培が始められ、紀元前4、5世紀にはマレー諸島にその分布域が広がります。
その後も、ヨーロッパ人によってアフリカ大陸、アメリカ大陸とマンゴーが持ち込まれたことによりその分布域が広がりつづけ、今現在のマンゴーの世界での収穫量は2500万トン、耕地面積は300万ヘクタールまで拡大しました。
台湾にマンゴーが持ち込まれたのは1600年代のオランダ統治時代のことです。
場所は台南の六甲郷というところで、その後もマンゴーの木は大切に育てられ、今でも官田、新化、左鎮には樹齢100年を超えるマンゴーの木が残っています。
台南から始まったマンゴーの植樹は今ではその周辺に広がり、台南県、屏東県、高雄県の三つが台湾の主要マンゴーの生産地になっています。
愛文マンゴー
オランダ統治時代に持ち込まれたマンゴーは土芒果という種類で、今でもたまにスーパーなどで売っているのを見かけますが、美味しくありません。
品種改良の詳しい解説はここではしませんが、今食べられている台湾のおいしいマンゴーは実は1950年以降に作られたものばかりです。
その代表格愛文マンゴーは、今ではずいぶんと日本のかたになじみが深いものとなりました。
台湾でマンゴーカキ氷やマンゴージュースを飲んだことがある方がいらっしゃいましたら、それは愛文マンゴーだといっても差し支えないと思います。
それほどこのマンゴーは今台湾で一番流通している種類なのです。
もともとはアメリカフロリダから取り入れたマンゴーの品種であり、病気がすくなくまた安定生産できることから農民のかたの支持を得ることに成功し、その味のよさが消費者の支持を得たことで台湾での愛文マンゴーの地位を不動のものにしました。
品種改良で台湾独自のマンゴーもいろいろありますが、いまだに人気ナンバーワンはこの愛文マンゴーです。
どんなお店?
さておまかせ台湾飯も終わりましたので、気合を入れなおして今回のレストランのご紹介をします。
もはや外観を見ただけでも読者様の何人かの逃げ足が聞こえそうな今回のお店の外観。
お写真どおり、お店とは名ばかりの屋台に毛が生えたような場所です。
普通の民家の庭先をむりやりお店として開放したこちらのお店ですが、台湾ではそれも大都市台北でもまだまだ見られる普通の光景です。
注文をすると目の前でミキサーをつかってジュースを作ってくれます。
今回はスイカジュースとレモンパッションフルーツジュースを注文しました。
材料の果物はすでにカット済みのものを冷蔵庫に冷やしているのでそこから取り出していました。
スイカはおそらく生のままで、レモンパッションフルーツジュースのほうは、少しお水と砂糖を加えています。
大きなスイカにメニューが書いてあります。
見にくいですので、上に張ってある張り紙のほうを見て注文してくださいね。
スイカジュース
このてのお店では珍しくガラスのコップにジュースを注いでくれます。
このスイカジュースめちゃくちゃ美味しいです。
100%スイカの果汁かどうかは確認していませんが、おそらくそれに近いものだと思います。
果物ジュースで一番大切なことは、果物自体の味ですが、このお店は30年の歴史がありおそらく果物の目利きが抜群なのでしょう。
彼たちが選んだ果物はそれだけで一級品ですので、そのジュースが美味しいのは当たり前のことなのかもしれませんね。
レモンパッションフルーツジュース
これまた新鮮そのものの果物が味わえるジュース。
こちらはお水と砂糖を加えていますが、果物の目利きのプロが選んだ果物に加えるお水と砂糖の量は絶妙です。
おそらく、果物を仕入れたときその味見をしたときにその日に加えるお水と砂糖の量も一緒に決めているのだと思います。
それぐらいこちらのジュースは自然に近い甘さを感じる美味しいジュースになっています。
ちなみにこんな外観のお店ですがお客さんは多く、私がうかがったときは、一人の男性が30杯ぐらいのパパイヤミルクジュースを買っていきました。
実はこのパパイヤミルクジュースの中には生卵が入っています。
これがこちらの看板メニューなのですが、今回私たちは飲みませんでしたのでレポートはできませんが、こちらもかなり人気がある商品みたいです。
まとめ
お料理や飲み物、スイーツの材料の紹介を兼ねた今回の台湾飯いかがでしたでしょうか。
今後も主に屋台形式のお店のご紹介のときにたびたび登場すると思います。
さて、今回のフルーツジュースのお店、外見こそぼろぼろですが味は間違いなく台北でも屈指のフルーツジュースをいただけるお店だと思います。
最寄の地下鉄の駅は有名な士林夜市の最寄り駅でもありますので、駅から士林夜市に行く路とは反対方向になりますが、そこまで距離はありませんので是非足を伸ばして行ってみてください。
ごちそうさまでした。
混蛋老板果汁店お店情報
営業時間 10:30-21:00 定休日 月曜日 最寄のMRT駅 剣潭 R15 台北地下鉄路線図 アクセス MRT剣潭駅2番出口から徒歩11分 住所 台北市士林區承德路四段10巷35號