パンチが効いたこってり味の小籠包がくせになる隠れた名店、冠京華。

これまで台湾飯ではたくさん小籠包のお店を紹介してきましたが、それぞれに特徴があってどれもおススメできる名店ばかりです。今回のレストランもそれらに負けず劣らずすばらしいお料理が食べられるお店です。もはや台湾料理だといってもいいくらいメジャーになった台湾の小籠包を食べにいらしてください。


評価

  • 味 6点
  • 予算 200台湾ドル/人
  • サービス
  • 客層 全世代

どんなレストラン?


お店の外観

台湾唯一のドーム台北小巨蛋から徒歩圏内にある小籠包のレストラン。

オフィス街からも近く夕方になればお持ち帰りのお客さんでいっぱいになります。

お客さんは地元のかたが多く隠れた名店だといえるでしょう。



店先で湯気をこうこうと出しながら小籠包を作っています。

書いている文字は高温注意ですので、やけどをするといけないですからあまりこちらには近づかないようにしてくださいね。

みなさんがカメラ目線なのは、撮影の許可をいただいたときの私の中国語の発音が悪くて日本人だとばれたことによる私への興味が沸いたからだと思います。

みなさんとても気さくなかたで写真撮影のときも笑顔でいいよと許可をくれました。



店内の様子

お店の建物は古くお客さんの収容人数も多くありません。

掃除はきちんとされていますが台湾大衆レストランのそれと違いがあまりありません。

気になる方は抗菌ウエットティッシュをご持参くださいね。



小菜、お飲み物

先付け(小料理)やビールはご自身でおとりください。

いつもいっていますが先付けは冷蔵庫に入っているものだけを食べてくださいね。



小料理が入った冷蔵庫の横にあるのは小籠包を頼んだ人用の千切り生姜や調味料です。

こちらは店員さん専用の場所ですので勝手に持っていかないでくださいね。

温かいお茶もテーブルについてすぐに店員さんが持ってきてくれます。



こちらがお料理が来る前の状態です。

お茶は香りが薄いウーロン茶です。

千切り生姜はまだ注文する前だったのですがおそらく日本人だと看過した店員さんによるフライングだと思います。


メニュー


メニュー(日本語)

各テーブルにおいてある外国人用メニュー。

日本語のメニューと英語のメニューがあります。

注文の仕方は注文用紙にお客さんが直接書き込む方式です。

注文用紙には中国語しか書かれていませんので写真の日本語メニューと見比べてゆっくりご注文ください。

お会計は最後になります。



テーブル周り

各テーブルには最低限の調味料しかおいてありません。

それも小籠包用のものだけです。

準備が終わりましたらお料理が来るのをしばらく待ちましょうね。。


お料理


小菜(40元)

最初はお値段が40元と少し高めに感じましたが、実際に見てみると量が多いので問題ありません。

今回私が選んだものは、千切りしたきゅうり、にんじんと細切りした鶏肉を中華ソースで和えた小料理です。

中華ソースの味が抜群で、お酢の酸味と醤油、ごま油そして唐辛子のバランスがよくとても食べやすかったです。

これならお酒のあてにもばっちりだと思います。

こういったお店の小料理はだいたいどこも似たり寄ったりの味なのですがここはしっかりと丁寧に作られていておいしく、メインのお料理にも期待が高まります。



蝦仁蛋炒飯(120元)

大きめの蝦と卵が入った海老玉子チャーハン。

味付けは個人的に好きな塩のみで醤油入りと違って見た目も白っぽく綺麗です。

またご飯をいためる時に油を多く使っていないからかべたべたしていないのにしっかりとぱらぱら感があるのも特徴的です。

全体的に薄味ですがただ惜しむらくは味に深みがありません。

これは鶏がらスープが美味しくないからなのか原因はわかりませんがそこだけが少し残念なところでした。



酸辣麺(100元)

サンラータンを注文しようとしてまちがえてたのんでしまった麺入りのサンラータン。

サンラータンとは酸っぱさと胡椒辛さが同時に楽しめる中華料理の代表的なスープです。

最初台湾に来たときは食べられませんでしたが今では普通に食べられるようになりました。

野菜がたくさん入っているので野菜が少ない包子料理を食べるときは積極的に食べるようにしています。



こちらのサンラータンは酸味がお酢からきたものは少なくトマトから来る少し甘味がついたものなのですごく食べやすいと感じました。

辛さもあまりなくサンラータン初心者の方にはまちがいなくおススメできます。

間違えて頼んだ麺は台湾の標準的なカンスイなしのぼそぼそ麺ですので苦手な方はご注意ください。

全体的に味のバランスもよくうまみもあり野菜もしっかりととれたので大満足です。



小籠湯包(150元)

小籠湯包ですので皮の中にはたくさんのスープが入っていることがわかります。

数は全部で10個あり、お値段は安めだと思います。



まず皮は厚めで破くのに少し力が要る感じです。

またそのせいか蒸すのに時間をかける必要がありすこしべたべたして食べると舌にくっつく感じがします。

中の餡はお汁はたくさん入っていますがかなり脂っこいです。

よく言えば濃厚と言えますがあっさり味が好きな私にとっては少し濃すぎました。

ただその濃厚さは、たとえるなら日本の豚骨ラーメンのような豚臭いパンチのあるもので、好きな人にはたまらないと感じるのではないでしょうか。

好き嫌いはありますが、いずれにせよこの味付けはかなり特徴があって素晴らしいものだと思います。


まとめ

台湾にはさまざまな小籠包屋さんがありますがそれらと比べてもこちらのものはすごく特徴的な味付けだと思います。

豚骨小籠湯包と呼称してもいいと思えるその濃厚な味に、現地の人も含めてはまり人にははまる味付けだと感じました。

台湾にはじめてくるというかたにはおススメできませんが、リピーターさんには一度味わって欲しい小籠包です。



ごちそうさまでした。


冠京華お店情報

営業時間
09:00-14:00/17:00-20:30

定休日
月曜日

最寄のMRT駅
台北小巨蛋 G17
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT台北小巨蛋駅5番出口から徒歩5分

住所
台北市松山區南京東路四段133巷4弄1號