スープよし、麺よし、肉よし、家系紅焼牛肉麺の最高傑作、穆記牛肉麺。

今回の台湾飯は台北で食べられる家系紅焼牛肉麺のうち個人的に一番おいしいと思うお店をご紹介します。スープが抜群においしいのはもちろんのこと驚くべきことに麺のレベルも相当高く、台湾の牛肉麺のおいしさを改めて気づかせてくれる貴重なお店です。こしがあまり強くない麺が多い台湾の牛肉麺のなかでは異色の存在ですので台北でおいしい麺料理をお探しのかたには特に強くお勧めしたいです。


評価

  • 味 8点
  • 予算 210台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代
  • 種類 家系ラーメン

どんなレストラン?

お店の外観

一階がお店で二階以上が居住区という台湾でよくありがちな形態をした牛肉麺のお店です。

看板は比較的新しくまた大きいためお近くまでお越しの際は見落とすことはないと思いますがお店の規模は小さめですので一応注意しておいてくださいね。

またお店の目の前が大学病院になっているためこの周囲一帯は送り迎えの車で混雑しますので車にはご注意ください。

最寄りの駅は「台北101/世貿駅」駅で台湾のランドマーク台北101や百貨店等の買い物を楽しむにはもってこいの場所になっています。

ただ今回ご紹介しているお店の場所はそれらの観光スポットとは逆の方向にくる必要がありまた距離もそれなりにありますのでそれが気になるところです。

以前の記事でもご紹介しましたがもし台湾でハイキング等のアクティビティーに興味のあるかたがいらっしゃいましたら、「象山」での山登りを楽しんだあとにこちらのお店でお食事をされるのをおススメします。

おかわり台湾飯。意外と大変!!象山でハイキングを楽しみましょう。


店内の様子

お店は一階と地下一階の二階建てになっていて、店内はお店の人気のわりには意外にも小さくキャパはそこまで大きくありません。

またお店自体も奇麗とはいいがたく標準的な牛肉麺のお店のそれとあまりかわりません。

清掃はきっちりとしていて床やテーブルの油っぽさも気になるレベルではなかったのが幸いです。

またこちらのお店は店内の撮影は禁止です。

いつも通り店員さんに撮影のお願いをしたとき店員さんからは自分のテーブル周りと小料理が置いている場所以外は撮影禁止だと強く言われました。

お店によっては厨房の撮影を拒否されることはあっても店内の様子までも撮影拒否されるとは驚きました。

ですので今回はお店の様子の写真はありませんのでご了承ください。。


メニュー

注文方法は店員さんによる聞き取り式です。

牛肉麺の種類は紅焼と清敦の二種類があり牛肉の部位の種類も多いですので内臓嫌いのかたは注意して選んでくださいね。

また牛肉麺を注文すると特別に言わない限り麺は「家常麺」というパスタのフィットチーネのような長方形の細長い麺になりますので気になる方は「細麺」もしくは「細粉」(春雨)がいいと店員さんにお伝えください。

個人的にはお店の家常麺が抜群においしいのでこちらで食べていただきたいですね。

特筆すべきは斤餅が置いてあることで、以前の記事でも軽くご紹介しましたが台北まきまき御三家の一つとして人気のお店ですので気になる方は是非ご注文ください。

(情報ソースがすくないので確定ではありませんが。。)

お会計は食後になります。

おかわり台湾飯。台北でおいしいまきまきを食べよう。


小料理が必要ならこちらの冷蔵庫からご自身でお取りください。

またお茶もセルフサービスになっています。


お料理

京醤牛肉絲(200元)

牛肉の細切りをたっぷりのテンメンジャンで味付けした一品です。

お肉を注文すると斤餅はついてきますので注意してください。

斤餅とは小麦粉でつくった北京ダックで使う皮に似た食べ物ですがこちらはフライパンで焙っていますので食感が少し違います。


食べ方はお肉をこの斤餅でつつんでほおばるだけのお手軽料理です。

斤餅はさくさくもちもちしていておいしいのですが、テンメンジャンの味が少し強すぎるのが気になりました。

また付属の斤餅はお肉の量に比べてかなり少なく追加で注文しないとお肉が余ってしまうことになるのでこちらも気に留めておいてください。


紅焼牛肉麺(210元)

さてこちらがメインの紅焼牛肉麺です。

外見からは特別なものは感じませんが一口食べるともうすぐにこちらのスープのとりこになるぐらい完璧に近い味わいを楽しめます。

牛のうまみをこれでもかと詰め込んだスープはそれでもどこかあっさりとした印象を感じさせ、そこに野菜の甘さや秘伝のたれの香りが二重にも三重にも押し寄せとどまるところをしりません。

そしてそれらのうまみを堪能した後は、濃厚な豆板醤の風味と辛さが鼻にぬけそこでやっと一区切りがつきます。

驚くべきことにそれらはスープの最後一滴を飲みつくすまでつづき食べる人に極上の満足感を与えるのです。


そして驚きはまだ続きます。

それはこの麺の完成度です。

この長方形でかつ細長い麺は見た目からどうしても硬さやのど越しの粗さが気になってしまいがちですが、実際はつるつるのこしこしなんです。

かむともっちりとした食感があるだけではなく麺の表面は滑らかなつるつるでのど越しがよくスープとの相性も抜群にいいと言わざるを得ません。

これだけおいしい麺は牛肉麺のお店ではまれですのでそれだけでもこちらのお店にくる価値は十分にあると確信しています。


最後はお肉です。

大ぶりですが繊維一つ一つがほぐれる位にまで柔らかく煮込まれていておいしいですが、スープや麺ほどの驚きがないのが正直なところです。

これでお肉までおいしかったら味の評価は間違いなく9点です。


まとめ

今回の台湾飯は台湾で牛肉麺を食べるのなら必食といっていいとんでもなくおいしい紅焼牛肉麺が食べられるお店を紹介しました。

その完成度は一度食べたらまた台湾に来たくなるほどの魔力を秘めたもので個人的には台北で食べられる家系紅焼牛肉麺の頂点にあるお店です。

濃い味が好きでかつ牛肉麺に興味のあるかたは是非一度こちらのお店のものをお試しください。

牛肉麺の種類にかんしては以前の特集記事で詳しく解説しましたのでそちらもあわせてご一読ください。


ごちそうさまでした。


お店情報

営業時間
11:00-15:00
17:00-21:00

定休日
水曜日、木曜日

最寄りのMRT駅
台北101/世貿 R03
台北地下鉄路線図

アクセス
台北101/世貿駅三番出口から徒歩11分

住所
台北市信義區吳興街239號