深夜でも食べられる延三夜市にある汁ビーフン専門店、旗魚新竹米粉。

今回の台湾飯は地元の方御用達の延三夜市の中でもトップレベルに人気がある汁ビーフン専門のお店をご紹介します。夜市といえどもだいたいは日付が変わる前には閉めるお店が多いのですがこちらは朝の五時まで営業をしているまさに深夜族にとってのオアシスのような場所になっています。普通に夜のお食事に利用してもよし、別の場所で飲んだ後に締めとして利用してもよしのこのお店をみなさんも是非お試しください。


評価

  • 味 7点
  • 予算 90台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代

どんなお店?

お店の外観

地元の方に人気のある「延三夜市」内にある半屋台形式のお店です。

延三夜市は、他の場所と違って屋台が軒を連ねる一般的な夜市ではなく、二車線の路が中央にありその両端の歩道のところに半屋台形式(屋台もあります)のお店が並ぶタイプの夜市で地元のかたに特に人気があります。

お店の種類はほぼ全てが飲食店でまさに食べ歩きするのに適した夜市といってよく南北に長くつづく道は全部を歩いて見てまわろうと思ったらかなり時間がかかってしまいます。

ただ問題もあって夜市の中央をはしる道路は交通量が結構多く、お食事時になるとこのあたりはバイクや車で混雑します。

上の写真にあるようにお店を利用するために平気で横断歩道の上に駐車するやからも現れますから小さなお子様連れのかたなどは特に注意してあげてくださいね。

個人的に台北の夜市の中では南機場夜市についで好きな夜市でローカル気分がたっぷり味わえるのがいいんですよね。

最寄りの地下鉄の駅は「大橋頭」で夜市の入り口は駅からすぐのところにあります。

延三夜市に関しては本ブログでまとめていますのでそちらをチェックしてみてくださいね。

おかわり台湾飯。ローカル色満載の地元の方御用達の夜市「延三夜市」。


お店の様子

お店の屋台のすぐ裏手にはイートインスペースがあります。

壁で仕切られていないので外気がもろに入ってきますが台湾では珍しいことではありません。

部屋にはクーラーがなく夏は暑いのでお越しのさいは汗拭きタオルなどを持参されることをおススメします。


店内は簡易テーブルと椅子が置かれただけの簡単な作りになっています。

清潔感はありませんし、人気店なので混雑しますから正直落ち着いて食事はできないと思います。


屋台をみる

こちらが屋台の全貌です。

手元をてらす一筋の豆電球がなんともいえない味をだしていますよね。

こちらでは汁ビーフンと揚げ物の両方を調理していて、店員さんは汗だくになって仕事をしています。


汁ビーフンのスープを茹でています。

内容に関してはレポで詳しく説明します。


ストックのつみれが屋台のそばで煮込まれています。

地面に直置きではないもののやはり屋台は衛生面で気になってしまいますね。


こちらにはビーフンが置かれています。

台湾でビーフンの産地として有名なのは「新竹県」ですがこちらのお店も店名からわかる通り新竹産のものを使っています。

余談になりますが、新竹県には昨今パソコン界隈をにぎわしている「apple」の新製品であるmacbookに搭載されている「M1チップ」を製造している「TSMC」(台湾積体電路製造、通称台積電)の本社工場があります。

このM1チップ搭載のmacbookは今までのインテル製チップ内蔵のものと比べてパフォーマンスが優れているだけではなく省電力が実現されていてかつ値段も安いというまさにゲームチェンジャーの呼び名にふさわしいパソコンであるのは間違いないと思います。

もし興味があるかたがいらっしゃいましたらアップルのホームページを見てみてくださいね。

私も購入予定です。。


屋台の一つの鍋には大量の油と揚げ物が所狭しと並べられています。

油は新しいものをつかっているため酸化したにおいはしません。


こちらが豚肉を紅麹に漬け込んでいるようすです。

見た目がグロいですが紅麹にお肉を漬け込むと臭みが消えかつ柔らかくなり食べやすくなります。

台湾で紅焼肉といえばこのように紅麹をつけるものとつけないものの二種類があるので注意が必要です。


メニュー

メニューはメインの汁ビーフンとこちらの小料理のみになっています。

お値段はどこにも書かれていませんので注意してください。

レポのところで私が食べた範囲で記載しますが、おそらくほかのメニューもその値段に近いと推測します。

メニューの左が揚げ物で、右がいわゆる黒白切でぶたの内臓を茹でたもののスライスになります。

漢字を見ていただいたらだいたいどんなものかわかると思いますが、一番右の粉肝とは豚の脂肪肝のことです。

注文方法は店員さんに直接口頭でお願いします。

観光客の方にはハードルが高いと思うのでメモのご用意をお願いします。

またお酒は店内では飲めないのでどうしてもお酒と一緒に食べたいという方はお持ち帰りでお楽しみください。


調味料やお箸は各テーブルに用意されています。


お料理

紅焼肉(50元)

豚バラブロックを紅麹につけて揚げたあと一口サイズにスライスしたお料理です。

刻みしょうがと酸味がきいたさっぱりチリソースみたいなものがついてきますのでそちらと一緒にいただきます。

お肉はやわらかくジューシーでまたカリッとあげられていておいしいのですが味の面での特別感は特には感じませんでした。

ただソースとの相性はかなりよく一緒に食べると脂っこい感じがあまりしなくなるのがよかったです。


炸花枝(50元)

コウイカの揚げ物です。

こちらもカラッと揚げられていて食感はいいのですがイカ一つ一つが小さく場所によっては衣を食べているような感じがするのが残念でした。

イカ自体は新鮮でくさみなどはまったくありません。

台湾で見かけるイカの種類についての説明は以下のところをご参照ください。

おかわり台湾飯。台湾で食べるイカの種類をわかりやすく解説しています。


旗魚新竹米粉(40元)

こちらが看板料理の汁ビーフンです。

具にはカジキの身でつくられたつみれが二、三個入っていて食べ応えもあります。


スープは安定の薄味ですが、豚骨とカジキからとったであろう出汁がさっぱりとした旨味をもたらしておりのど越しがさわやかに食べることができます。

味はすこしあっさりめに偏っていますがフライドオニオンがスープにはりをもたらしていてバランスがいいと感じました。

またカジキのつみれの中には甘辛く煮込まれた豚挽肉が詰め込まれていて、これを食べながらスープを食べるともう箸はとまりません。

つみれもしっかりとした歯ごたえでそれ単体だけでも十分おいしくさすが人気メニューだけあってかなりレベルの高いところでまとまっている印象を持ちました。

ビーフンに関してはしこしこしていておいしいのですがこちらも特別なところはなかったように思います。


まとめ

今回の台湾飯は個人的に台北で好きな夜市の一つである延三夜市の中でも地元のかたに長く愛されている汁なしビーフンのお店をご紹介しました。

朝方までやっているので夜中急におなかがすいたときでも利用できるのはいいですよね。

味もあっさりしていてかつ腹持ちもいいので腰回りが気になる方でも時間を気にせず食べていただけると思います。

有名夜市でおもいっきり楽しまれるのもいいですがたまには地元色あふれるお店でお食事をしてみてくださいね。


ごちそうさまでした。


旗魚新竹米粉お店情報

営業時間
18:00-05:00

定休日
日曜日

最寄りのMRT駅
大橋頭 O12
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT大橋駅1a出口から徒歩7分

住所
台北市大同區延平北路三段85號