カリカリでサクサクの蛋餅を少しピリ辛で濃厚な豆乳と一緒に食べられる朝ごはん屋さん、豆荘豆漿店。

台湾の朝の時間を彩る豆乳を飲みながらたくさんの種類のお料理がいただける朝ごはん屋さんです。お店の看板料理はさくさくとした食感が楽しめる蛋餅で、これを求めて朝から行列ができることも珍しくありません。朝からしっかりとご飯を食べたいかたは是非こちらで心行くまでお食事をお楽しみください。


評価

  • 味 7点
  • 予算 50台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代
  • 豆乳 焦げ風味なし

どんなレストラン?

お店の外観

台湾朝ごはんの定番である豆乳がいただけるお店です。

お店はかなり古く人によってはその見た目から足を踏み入れるのを躊躇してしまうかもしれません。

台湾の朝ごはん屋さんの中でも少し前にご紹介したトーストがメインの西洋式朝ごはん屋さんではおしゃれできれいなお店がたくさん出てきていますが、豆乳がメインのお店ではこういった良くも悪くも少し古びたお店が圧倒的に多いです。

ただ面白いのが台湾ではこの古びたお店の客層に若者がしっかりと入っていることです。

西洋式朝ごはん屋さんの主な客層は間違いなく若年層ですが、伝統的な朝ごはん屋さんの客層は全世代にわたっていて、それこそ子供からお年寄りにまで広く愛されていることに台湾食文化の懐の深さを感じます。


見た目からその古臭さを感じるかもしれませんが、今回ご紹介しているお店は台北市の隣の市である新北市にあり観光客のかたからすれば立地条件がいいとは言えません。

最寄りの地下鉄の駅は「江子翠」で台北に何度か来られている方の中でももしかしたら知らないかもしれないマイナーなところですが、意外といっては失礼なのですが個人的においしいレストランが多く集まる地域として注目しています。

江子翠駅は台北駅から乗り換えなしでこられますから興味のあるかたは是非こちらの地域のレストランでお食事を楽しんでくださいね。

まだ台湾飯ではご紹介していませんが、江子翠駅からすぐのところにある「豊華小館」などは台北でも屈指の素晴らしい中華料理がいただけるお店でどのお料理もおいしくかなりおススメのレストランです。


店内の様子

店内は狭くかつ衛生状態もいいとは言えません。

朝ごはん屋さんなんでお客さんの多数はお持ち帰りなんでしょうがもう少し居心地よくしてくれたらありがたいですね。。


こちらではお店の看板料理である蛋餅など台湾では豆乳のおともとして定番のお料理を厚い鉄板で作っています。

多めの油をひいて揚げ焼きするように作りますので、それらを切るまな板などはギトギトになっています。。


こちらでは台湾朝ごはんの定番の一つである台湾おにぎりを作っている様子が見えます。

ピンクの服をきた方がお店の女性オーナーで許可をとってカメラを向けるとピースをしてくれるおちゃめなおかあさんです。


なかなか間近でじっくりと見る機会のないドリンクのビニール蓋を紙コップに自動で貼ってくれる台湾ではおなじみの器械です。

私はこれを見るとなんか台湾にいるんだなと感じます。。


メニュー

注文方法は口頭のみとなっています。

朝の忙しいときなどは活気がありすぎてなかなかその輪の中に入っていくのは難しいと思いますから、メモ用紙などにあらかじめ注文するものを記入して用意されるのをおすすめします。


お店の入り口には蒸し器があり中にはおいしそうな蒸しパンなどが入っています。


テーブル周りは必要最低限のものが置いてあるだけです。

ステンレスの容器に入っているのはお店特製の醤油ダレです。


お料理

豆漿小(15元)

豆乳は温かいものか冷たいものを選べます。

こちらの豆乳は焦げ風味がなくすっきりとした後味でのど越しがよく飲みやすい豆乳です。

濃厚さなどは特には感じませんでしたが、甘さも控えめで朝飲むのにはちょうどいいといったところです。


葱蛋(25元)

卵にたくさんの葱を混ぜた薄焼き卵です。

こちらも台湾の朝ごはん屋さんでは定番のメニューですね。

味はついていないので調味料をかける必要があります。

お店の鉄板焼きメニュー全部に言えることですが、多めの油をつかって揚げ焼きするので外のほうが少しかりかりしていて食感はいいのですがやはり少し油っこいという感じがしました。


蛋餅(35元)

お店の看板メニューである蛋餅です。

こちらも多めの油で揚げ焼きにされていますので生地の端の部分はカリカリの食感に仕上がっています。

カリカリに焼けていない場所は生地自体のもちもち感が残っていて、二つの食感を同時に楽しむことができておいしいと感じました。

多めの油で焼き付けているわりには小麦の香りもしっかりと残っていて、生地自体が丁寧につくられているのを感じます。

総合的にかなりおいしい蛋餅なのですが、このたくさんの油を朝から食べられるかどうかが評価の分かれ目になりそうです。


鹹豆漿(30元)

豆乳にお酢を加えて朧状にした台湾での朝ごはん屋さんの定番中の定番のお料理です。

こちらのお店では仕上げにラー油をたらしていて、朝からピリ辛の味を楽しめるのが特徴的です。


具には定番の物がつかわれていて特別感はありませんが、豆乳自体の味はよくあっさりといただけます。

朧具合は少し弱めで、粒がちいさい豆乳の塊を飲むように食べるといった感じです。

味付けも薄味に仕上げられていて、ピリ辛を除くとまさに飲むように食べることができる豆乳だと感じました。


まとめ

今回の台湾飯はカリカリともっちりが見事に融合した蛋餅がおいしい朝ごはん屋さんを紹介しました。

豆乳の甘さのなかにピリ辛の味をねじこんだ少し珍しい豆乳も食べられ朝からしっかりとした味を食べたい方にはもってこいのお店ではないでしょうか。

台北から少し離れるため、立地条件は悪いですがその反面人情味あふれる多くの台湾人に会える機会が多いので思わぬ出会いもあるかもしれません。

台湾で伝統の朝ごはん屋さんをお探しなら是非こちらのお店にお越しください。


ごちそうさまでした。


豆荘豆漿店お店情報

営業時間
04:30-12:30

定休日
火曜日

最寄りのMRT駅
江子翠 BL09
台北地下鉄路線図

アクセス
地下鉄江子翠駅5番出口から徒歩7分

住所
新北市板橋區文聖街72之6號