ぷりぷりのエビがたっぷり入ったさつま揚げを食べた後、ルーローファンを喉にかきこむ幸せ、金仙魚丸龍江店。

今回の台湾飯は非常にリーズナブルにもかかわらずしっかりとおいしい大衆レストランのお店をご紹介します。ルーローファンをはじめとする定番メニューはしっかりと抑えつつ、エビがたっぷり入ったさつま揚げ等一品料理もありますのでかならず気に入ったメニューがあるはずです。ご旅行中ふとなにか台湾らしいものを食べたくなったら是非こちらにお越しください。


評価

  • 味 7点
  • 予算 80台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代
  • 化学調味料 5%
  • 八角 なし

どんなレストラン?

お店の外観

外観から一目でわかるザ・台湾の大衆食堂といった感じのレストランです。

近くには台北で一番大きい伝統市場である「濱江果菜市場」があり、そこから仕入れたであろう食材を使ったメニューの数々はまさに新鮮そのものです。

最寄りの地下鉄の駅は「中山國中」でそこから歩いて15分弱かかるというかなり不便な場所にありますが、先ほど紹介した市場のほかにもそのとなりには「上引水産」(魚市場と主に鮮魚が売られているスーパー、レストラン等が一緒になった複合施設)があり観光地としては魅力的な場所なので台湾好きの方には是非訪れてほしい地域です。


ところで台湾によく来られている方の中には店名に「金仙」の二文字が入ったお店を台北の各所で見たことがある方も少なくないと思います。

私自身も疑問に思い少し調べたんですが、これ実はそれらのお店は今回ご紹介しているお店とフランチャイズ契約をしているみたいなんです。

また驚くことに加盟店は本部である今回ご紹介しているお店から商品に使う調味料等さえ買えば保証金やロイヤリティなどを支払う必要がなく、店名に「金仙」の二文字を入れられるだけではなく、商品の味付けさえも勝手にできまさに自由に経営できるようです。

貧しい時代の台湾で少しでも台湾人が働ける環境を作りたいと願った創業者の熱く優しい心がこの台湾風フランチャイズ契約を実現させたみたいで、ここでもまた台湾人の温かさをみられてほっこりしました。

こんなこと現実離れしすぎていてにわかには信じられないのですが、昔の台湾では起こりうるべき事象なのかもしれませんね。

実際私が現地でお店の方に聞いたときも、お店はここだけで支店はないと教えてくれました。


店内の様子

大衆食堂ですので店内は奇麗ではありませんが、意外と広くてゆっくりと食事を楽しめます。

お店の四分の一をしめるのは調理場でひっきりなしに調理している音が聞こえてきますので居心地はよくありませんがこれはもう慣れが必要ですね。。


麺を茹でたり、スープを作ったり、揚げ物をしたりとすることが多く店員さんがひっきりなしに動いている様子が見えます。


こちらではお弁当の箱詰め作業をしています。

人気店だけあってお弁当の量もすさまじく作ったそばから配達をしていました。

どうやらたくさんの企業とのデリバリー契約もしているみたいでここのエリアの店員さんが一番忙しそうでした。


メニュー

メニューはお店の入り口上、店内の壁に直接かかれているものの二つしかありません。

注文方法は口頭注文のみで、店員さんに直接食べたいものをお伝えください。

お会計は最後になります。


お料理

乾麺(45元)

さっと茹でた麺にルーローファンのお肉をかけただけのシンプルな汁なし麺です。

詳しい味の説明はルーローファンのところにゆずりますが、とろとろのお肉と麺はスープがないためかなりこってりして喉につまりますが、相性自体は意外と悪くないかもしれません。


魯肉飯小(35元)

ご存じルーローファンです。

こちらの味付けは少し甘さが目立つこってりした味わいのものでおなかに溜まります。

中華調味料の香りはほとんどせず苦手な方でも問題なく食べられると思います。

お肉も脂身が多めのものを使用していてそこからでる旨味を十分に堪能できますが、味付けの甘さがあいまって少しくどさを感じました。

ご飯にたいしてのお肉の量は普通ですがかなり煮込んでいますので口にいれると溶けるように崩れていきご飯にそれらが絡まっていい調和を生んでいると感じました。


排骨飯(100元)

妻が注文した揚げた豚スペアリブの白ご飯のせ。

味見するのを忘れたのでレポできませんが妻曰く普通の味らしいです。。

ただお肉はぶ厚く全体的にかなりボリューミーなのでお得感はかなりのものです。


蝦捲(45元)

お店のかたがサービスしてくれたので四本入っていますが本来なら三本で45元のエビのさつま揚げです。

魚肉は少し軟らかめに練られていますが臭みはまったくなく味付けも濃くなくあっさりといただけ素直においしいと感じました。

練り物自体の味は薄めなので二種類のソースがかかっていますが、一つは日本のソースの味に少し似ていてもう一つは辛みのきいたマヨネーズっぽい風味でこの味の組み合わせが嫌いな方はほとんどいないはず。。


さつま揚げの中をみると小ぶりながらいくつか蝦が丸々入っています。

また小さく刻まれたレンコンが食感にアクセントを加えてくれよりおいしくいただけました。

総合的にみてお店の看板メニューに恥じない素晴らしいお料理だと思います。


まとめ

今回の台湾飯は大衆レストランではありますがその洗練された味で地元のかたから根強い支持を得ているお店を紹介しました。

台北で一番大きい伝統市場から近いこともあり、口の肥えた市場関係者からも支持されていることからこちらのお店がいかにすごいかがわかるというものです。

そのプロが認めるおいしい大衆レストランの味をみなさんにも是非味わっていただきたいです。

最寄りの駅からはかなり距離があるためどなたでもお気軽にというわけにはいきませがもし機会がありましたら是非足を運んでみてくださいね。


ごちそうさまでした。


金仙魚丸龍江店お店情報

営業時間
08:00-20:30

定休日
無休

最寄りのMRT駅
中山國中 BR12
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT中山國中駅出口から徒歩13分

住所
台北市中山區龍江路342巷25號