シンプルだけど奥ゆかしい味わいの一度食べたら癖になる汁なし麺のお店をご紹介します。宜品福州乾拌麺。

今回の台湾飯はシンプルだけど一つとして同じ味はないと断言できる汁なし麺のお店をご紹介します。お店がするのは麺を茹でるだけで味付けはお客さん自身でするかなり変わったスタイルのお料理ですが、麺そのものを直接食べるため麺のおいしさがもろにわかるという特徴があります。台湾にお越しのさいはこの一風変わった麺料理を是非味わってみてください。


評価

  • 味 7点
  • 予算 80台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代

どんなレストラン?

お店の外観

台湾の大学生以上の客層に人気のある地域通称「東区」にある今回のレストラン。

このあたりはファッション関係のお店やおしゃれなカフェが軒を連ねていてウインドウショッピングをするだけでも十分楽しめる場所です。

そんなオシャレな場所にあって一杯日本円約130円の麺料理を出すお店は日本の方には奇異にうつるかもしれませんが台湾では珍しいことでもなんでもありません。

130円の麺料理を食べた後、500円のカフェを楽しむ台湾独自のスタイルは雑多文化の台湾ではもうすでに定着してから久しく、ある種の文化として台湾人自身に受け入れられているように思えます。

そんなおしゃれな街にあるお店の最寄りの駅は地下鉄「忠孝敦化駅」です。

台北駅からも乗り換えなしでこられる立地の良さで旅慣れていないかたにもおススメできる地域です。


店内の様子

店内は奇麗に掃除されていて広さも十分なのでゆったりとお食事ができます。

店内で食べる場合は、お店に入ったら店員さんに一声かけてご自身で勝手に座席を探してお座りください。

そのときもし混んでいたら店員さんの指示に従ってくださいね。


座席から見えるキッチンの様子です。

最初に言った通り麺を茹でる作業がメインなのでこの規模のレストランとしては調理場はかなり狭いといえます。

人気店だけあって麺を茹でる作業は延々と続いていました。


メニュー

こちらがメニューになります。

お店に入ってすぐの場所に置いてありますから、店内でお召し上がりのさいは忘れずにご自身のテーブルまでお持ちください。

お持ち帰りのかたは入り口のところで記入していただいて店員さんに直接お渡しください。

注文方法は記述式でお会計は食後にレジのところでお支払いください。


こちらには小料理が置いてあります。

食べたいものがあればご自身で手にもってテーブルまで運んでください。

物によってお値段が違いますがきっちりと値札が貼っていますのでよくご確認のうえお取りください。

またこちらの小料理はしっかりと冷蔵されていますので衛生面では問題ないと思います。


小料理のとなりのスペースにはトッピングとお持ち帰りの人用のお箸等がおいてあります。

お持ち帰りを希望のかたでお箸等を必要ならこちらからご自身でお取りください。

また店内でお召し上がりのかたもお箸等は各テーブルに置いていませんのでこちらからお取りください。

なお「外帯」とはお持ち帰りのことで「内用」とは店内お召し上がりという意味なのでお間違えなく。


各テーブルに備え付けられた調味料。

これはこちらの麺料理を食べるうえでの味付けのきもになる調味料です。

詳しい説明は食レポのところでしますね。

さあおいしそうなお食事が運ばれてきましたよ。


お料理

乾拌麺小(35元)

こちらが汁なし混ぜ麺です。

見た目からわかる通り茹でた麺の上に刻み葱をのせたのみというシンプル極まりないお料理です。

麺の量は小でちょうどラーメン一杯分といった感じで、これにスープとかを組み合わせたら人にもよりますが十分だと思います。


こちらのお店の食べ方のおススメ順によると、まずは辣油をすこししかけていきます。


次にかけるのはお店によって特徴がでる「辣渣」というものをかけていきます。

辣渣とは、乾燥唐辛子にコリアンダーの種、花胡椒、小茴香等を混ぜて調理した調味料の一種で、辛さはありますがラー油と比べると唐辛子の量が少ないので食べやすいです。


そして最後にかけるのが烏醋です。

台湾飯でもなんどか説明していますが、烏醋とはウスターソースのことです。

味は日本のものと違って酸味が強くどちらかといえば黒酢に近い味わいがあります。


これら三つのものをかけて混ぜた状態が上の写真になります。

麺は細麺でしっかりとした食感が残っているちょうど私が好きな硬さです。

こちらのお店の麺を日本の麺にたとえるならちょうど博多ラーメンの硬めのような感じで麺の中央に少し芯を残しています。

麺の太さもちょうど博多ラーメンのような感じでのど越しで食うといった感じになります。

全体的にこの麺料理の味をたとえるのは難しいのですが、あえていうならインスタントのカップ焼きそばを生で作ったといった感じで、日清の「UFO」が好きなかたなら間違いなくはまるそんなお料理です。


胛心排山薬盅盅(110元)

骨付きの豚の肩肉と長芋が入った薬膳スープです。

各テーブルにも写真付きでこちらのメニューが貼り付けられていてお店としてかなりの自信作になっている一品です。

飲むと薄味ではありますが、豚肉のうまみが堪能できる反面脂っぽさはまったくなく、長芋も食感の変化に一役買っており、総合的にかなり飲みやすいと感じました。

薬膳の風味も抑え気味なので薬膳料理が苦手な方でも問題なくいけると思います。


まとめ

驚くほどシンプルだけどなぜか食べだしたらとまらないそんな不思議な麺料理のお店を今回はご紹介しました。

台北では福州乾麺といったら地下鉄「小南門」駅周辺に多くの名店があることで有名ですが、こちらのお店もそれらに比べて勝るとも劣っていません。

もし今回の記事をよんで福州乾麺のことを気に入っていただけたなら是非小南門周辺のお店と食べ比べしてみてください。

きっと楽しい旅の思い出になること間違いありません。


ごちそうさまでした。


宜品福州乾拌麺お店情報

営業時間
10:00-22:00

定休日
無休

最寄りのMRT駅
忠孝敦化 BL16
台北地下鉄路線図

アクセス
地下鉄忠孝敦化駅3番出口から徒歩4分

住所
台北市大安區忠孝東路四段182號