台北でおそらく一番有名な魯肉飯のお店。メニューの種類も豊富で且つお手軽に食べられるまさに庶民の台所といったレストランです。金峰魯肉飯。

台北でおそらく一番有名な魯肉飯のレストランです。ご飯時以外でも常にお客さんでいっぱいになっていてそのすさまじい人気ぶりがうかがえます。すべてにおいて台北の魯肉飯の比較対象になる味はいったいどんなものなんでしょうか。多めのお写真で詳しくレポートします。


評価

  • 味 7点
  • 予算 100元/人
  • 客層 全世代
  • サービス 普通
  • 化学調味料 5%
  • 八角 入っています

どんなレストラン?

お店の外観

地下鉄「中世紀念堂」駅を降りたらすぐの非常に好立地な場所にあるレストランです。

こちらのすぐ隣は去年引っ越ししましたが、有名な伝統市場「南門市場」があり新鮮な食材を使ったお料理の数々は市場関係者にとくによく利用されていました。

いまではその名は全台湾に響き渡り、だいたいどの時間帯でもお客さんでいっぱいになるほど人気を博しています。

台湾ではこういった伝統市場のまわりにおいしい小料理屋さんがあることが多く、以前ご紹介した北投市場のところのお店もそうですね。


おかわり台湾飯。北投市場にある超人気のおいしいルーローファンのお店。


ピンクの立て札のところはイートイン用の場所ですのでもしお持ち帰りをご希望なら直接カウンターのところにあるメニュー表をとって記入してお会計を済ましてください。

私が利用した時間はお昼時をだいぶん過ぎた14時半ぐらいでしたのでイートインで並ぶことはありませんでしたが、お食事時になると毎日うんざりするほどの人が並ぶので注意してください。


こちらがご先ほど説明したお持ち帰り用のカウンターになります。

お持ち帰りをご希望のかたはこちらで注文用紙をとってご自身で記入していただいてお会計をすましてしばらくお待ちください。

なおイートイン時のお会計もここになります。


店内の様子

店先ではとろみスープを煮込んでいます。

料理の種類によってそれぞれ持ち場と専用の担当者がついていて皆さん手際よくお料理をつくっています。

このシステムはお客さんが直接どんな料理なのかを見て決められますから意外といいかもしれませんね。


こちらは麺を茹でたり野菜を茹でたりする場所ですね。


そしてこちらが専用の蒸し器で大量のスープを作っている場所です。

仕込みは別の場所でやっているみたいですが、夏の暑いときでも蒸気むんむんのところで仕事をしないといけないのでこちらの担当者さんが一番大変だと思いますね。


最後はお店の心臓部であるルーローファンを作る場所です。

とろとろに煮込まれたお肉がぐつぐつと音を鳴らして揺れているのを眺めていると、醤油ベースの甘辛い独特の香りが鼻腔をくすぐり、食欲をこれでもかと刺激されます。

早くあつあつの白いご飯にぶっかけて食べたいのですがまだお店の紹介が終わっていませんのでおあずけです。。


お食事スペースはお店の人気を考えるとかなり狭くゆっくりとお食事をするのには適していません。

清潔さもいわゆる台湾の大衆レストランのそれを超えていませんので気になる方は例によって自衛の準備をお願いします。

また写真一枚目にある各テーブルにある青い仕切りはコロナを警戒してお店側が用意したものです。

皆様が台湾に来られるようになる時はおそらくこれはないと思います。

ただ写真をみて初めて気づいたのですが仕切りの一部はもうすでにお客さんによって外されていますねww

自由奔放な台湾人に仕切りなんてあってないようなものなんですwww


メニュー

メニューは各テーブルに筆記用具とともに用意されています。

必要な分をご自身で記入していただき書き終わると店員さんにお渡しください。

以前は日本語メニューもありましたが今回は渡されませんでした。

お会計は最後になります。


各テーブルには必要最低限の調味料とお箸が用意されています。

人気店なので案内時には確認をされずほぼ相席の席を用意されると思います。

相席がどうしてもいやだという方はご注意ください。


お料理

燙青菜中(30元)

季節の茹で野菜です。

季節もしくは日によって野菜の種類は変わりますが私が行った時はちょうどほうれん草でした。

味付けはたっぷりのニンニクをのせたオーソドックスなものですが塩味は薄めで食べやすいです。


油豆腐(20元)

いわゆる厚揚げです。

少し甘い醤油ダレがかかっていてこちらも台湾でよくある味付けです。


焢肉飯(70元)

熱々のご飯の上にじっくり煮込まれた豚の角煮をのせたお料理です。

副菜に味付けタケノコと口直しのさっぱり味に仕上げられた瓜の漬物がついています。

お肉はお箸だけですっとちぎれる柔らかさまでにこまれていて味もしっかりとしみ込んでいます。

味付けはルーローファンのところで詳しくしますのでここでは省略しますが個人的には「甲子餐飲」のもののほうが好みですね。


おかわり台湾飯。こちらにくれば至高の焢肉飯がいただけます。


魯肉飯中(40元)

さてメインメニューのルーローファンです。

材料には豚肉、シイタケ、玉ねぎが使われていて、他と比べてシイタケの量が多いように感じます。

しっかりと煮込まれてはいますがお肉の食感は残っていて食べ応えはあります。

味付けは醤油味をベースにした甘辛い味ですが、味としての甘さはやや抑えめな半面八角特有の甘い香りが立ち込めています。

ただ自己主張の強い味付けなのは間違いないのですがそれらはしっかりと融合していて全体的にはかなり高度な味にまとまっていると感じました。

個人的には八角の香りがそこまで好きなわけではないので味の評価自体は高くありませんが、台湾の方に特に人気があるのがわかります。

ちなみに私の台湾人の友人の中には八角の味や香りがわからないという人がけっこういます。

そしてその方々はルーローファンを食べるとき八角が入ったお店の味を特に好んで選んでいます。

やはり多くの台湾人にとって八角は基本的な調味料の一つであって子供のころから食べなれている味付けなんだと改めて感じました。


鳳梨苦瓜鶏(60元)

たくさんの骨付き鶏肉と黄色苦瓜を生姜と一緒にしっかり煮込んだスープ。

味付けは塩のみという潔さで味は驚くほど薄味です。

私は台湾の薄味スープに慣れているのでもはや驚きませんが、初めて食べるかたにとっては間違いなく薄すぎると感じるでしょう。

これはこってりしたルーローファンとともに食べるスープだと認識するべきでしょうね。


まとめ

今回は台北で知らない者がいないといってもいい超有名店をご紹介しました。

味の好みはあっても総合的にはかなりレベルの高い味付けで多くの方に満足していただけると思います。

立地条件もよく大きな欠点がないので万人におススメしやすいのも一つの特徴だといえます。

安くて早くてうまいこちらのお店で台湾の代表的なお料理を楽しんでください。

ちなみに以前ご紹介した西門町にある西門金峰魯肉飯とは兄弟弟子の関係です。

味は同じですが微妙にメニューがちがうのでそちらも併せて楽しんでいただけたら幸いです。


おかわり台湾飯。店名が同じの兄弟弟子のお店。西門金鋒魯肉飯。


ごちそうさまでした。


金峰魯肉飯お店情報

営業時間
09:00-1:00

定休日
無休

最寄りのMRT駅
中正紀念堂 G10 R08
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT中正紀念堂駅2番出口から徒歩1分

住所
台北市中正區羅斯福路一段10號