お手軽に北京ダックが食べられる地元民御用達の北京料理レストラン、四海一家。

今回ご紹介するお店は、中華料理を代表するみなさんが大好きな北京ダックがお安くいただける夢のようなレストランです。味も本格的で、食べ応え抜群のお肉は量も多くきっと皆さんも満足していただけると思います。料理の種類も多く、グループで来られるお客さんには特におすすめできるレストランです。


評価

  • 味 7点
  • 予算 600台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代

どんなレストラン?

お店の外観

今回ご紹介するレストランは、閑静な住宅街の中にあり落ち着いたたたずまいのお店です。

看板も台湾によくありがちな無駄に派手な装飾はなく色使いも控えめなため、見落としてしまう可能性もありますからお近くまでお越しの際は気を付けてくださいね。

最寄りの地下鉄の駅は、「南京三民」駅ですが、「国父紀念館」駅からとの距離も大きく変わりませんからどちらからでもお好きなほうを選択していただいたらいいと思います。

ただ、どちらにせよ駅からは10分ぐらい歩く必要がありますのでバイクや車に注意してお越しくださいね。


お店の外からガラス越しに職人さんが小麦粉でなにかの生地を打っているのを見ることができます。

北京料理(山東料理)はこの小麦粉を使ったお料理が多く、それ専門の職人さんがいるお店も少なくありません。

この小麦を使ったものはお料理のメインになることはありませんが、でき次第ではメインをよりおいしくさせるためかなり大事なパーツになっていることは間違いありません。


店内の様子


店内の壁に大きく刻印された「四海一家」の文字。

四海とは世の中や世界という意味で一家とは家族という意味ですので合わせると、世界はみんな家族という意味になります。

いまさらですがいい店名ですよね。


店内は広々としていてゆっくりとお食事を楽しむことができます。

ただお店の外観から想像できるような新しさはなく少し古臭さを感じるかもしれません。

これはおそらく改装の仕方の問題で、外にかなり力を入れすぎたため中とのギャップが発生したんだと思います。

建物自体がかなり古いのでどうしようもなかったのかもしれませんねw

まあここは中華アンティークが楽しめるというポジティブな思考でいきましょう。


お店の入り口付近はかなり狭いです。

混雑時は会計の人と入店の人またお持ち帰りの人でごった返しになるため、代表者一人だけがお支払いにくるという方法をおススメします。


余談になりますが、日本でお会計時におこるだれが払う払わないかのやり取りは台湾でも起こります。

このやり取りは時にしつこく強烈でもう喧嘩しているのではないかと思うぐらいです。

周りから見ればもうどっちでもええやんとは思うのですがやっている本人たちは真剣なんですww

もし見る機会があればこっそりと観察してみてください。

日本とはまた違った本気のやり取りをみることができますよwww


メニュー

こちらがお店のメニューになります。

山東料理を中心にいろんな種類をいただくことができます。

注文方法は、店員さんによる聞き取り式です。

お会計はお食事後にお願いします。


座席につくとお茶が運ばれてきます。

さあたくさん注文しましたからゆっくりいただきましょう。


お料理

紅油羊肚絲(238元)

お店の看板メニューの一つである羊の胃袋を辣油等の調味料で味付けして冷たくしていただくサラダ感覚の前菜料理です。

羊の胃袋を使っているため最初は恐る恐る口にしていましたが、羊の胃は臭みはまったくなくぐにぐにのちょうどいい歯ごたえがたまりません。

牛や豚とはまた違う歯ごたえで、噛み応えはこちらのほうが上なんではないでしょうか。

そして味付けも少し酸味のきいたパンチのある味で、唐辛子のピリ辛さとパクチーの香りもまたよく前菜としてはかなり完成されているお料理だと思います。

さすが看板メニューだけあってかなりおいしくあっという間に食べてしまいました。


葱油餅(60元)

小麦で作った生地にたくさんの葱を練りこんで、多めの油で揚げ焼きしたお料理です。

似たようなお料理に「葱抓餅」というものがありますが、葱抓餅は中に空気を入れるように焼き上げることと焼くときにあまり油を鉄板にしかないためもっちりとした食感が特徴なのに対して、葱油餅は外がぱりぱり中がもっちりしているのが両者の最大の違いです。

こちらの葱油餅は焼くときに油を多く使わないためか、さくさくとしているものの脂っぽさはそこまででもなく食べやすいように調整されています。

小麦の練りこみ具合もよくほかのお料理との相性もいいと感じました。


酸菜白肉銅鍋(880元)

山東料理の代表的な鍋の一つである酸菜白肉鍋です。

すっぱい白菜のつけものと様々な海鮮でとった出汁に豚バラ肉をしゃぶしゃぶしていただきます。


たれは専用のものを店側が用意してくれていますのでこちらにお肉をつけていただきます。

たれの味は、少し塩気がつよく甘みが少ない醤油ゴマダレといったところで、酸菜白肉鍋のたれとしてよく見かける味です。


海鮮には、カキ、干しエビ、が入っていて白菜の酸味と苦みが少しのこっています。

出汁に使う海鮮の種類がすくないため出汁のうまみは十分だとはいえませんが、お肉は新鮮で量もあるため食べ応えがあります。

二人では少し持て余してしまうほどの量なのでもしお二人様でのご来店なら次にご紹介する北京ダックのほうを注文することをおススメします。


烤鴨二吃(980元)

ご存じ北京ダックです。

二吃とは皮だけではなく薄切りしたダックのお肉も食べるという意味です。

北京ダックのお店ではよくありがちな目の前で調理していただくようなパフォーマンスはありませんが、お値段を考えたら破格といってもいいような出来栄えでお料理がテーブルに運ばれてくるだけでテンションがあがること間違いないです。


さてこちらの北京ダックは、まず何といてもダックの皮一枚一枚が十分大きく食べ応えが抜群です。

ダックの皮のサクサク感は少しだけ欠けていますがそれでもしっかりとうまみをのこしていて、脂っこさも多くなく三、四枚食べたとしてもしつこさをそこまで感じないと思います。

お肉の部分も鶏の匂いはまったくなくかつ大きめにカットされているためまさにお肉を食べている感じを十分味わうことができますが、少し汁けがなくなっていると感じました。

ダックの皮を包むための皮はしっとりとしいてかつもちもちの歯ごたえを残しているためおいしいのですが、写真にある通り少し大きいかなというのが正直な感想です。

ただ全体的にはかなりのお得感を感じることができますし、なにより予約なしにすぐに北京ダックが食べられるのが最大のメリットかもしれません。


まとめ

台北で食べられる北京ダックのお店はいろいろありますが、それらと比較しても今回ご紹介したレストランは間違いなくおススメできるお店です。

料理の種類も多く団体のかたにも問題なく受け入れられると思います。

お店の立地はよくはありませんが、台北で北京料理のお店をお探しならこちらのお店でお食事をしてみてもいいかもしれませんよ。

なお北京ダックは予約必要なしとかきましたがお店の都合で急に変わることも考えられますから、かならず北京ダックを食べたいというかたはお店に事前に確認されるようお願いします。


ごちそうさまでした。


四海一家お店情報

営業時間
11:00-14:00/17:00-21:00

定休日
無休

最寄りのMRT駅
南京三民 G18
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT南京三民駅2番出口から徒歩10分

住所
台北市松山區八德路四段72巷10弄16號