今回は台北で食べた酸菜白肉鍋のなかでも個人的においしさがトップレベルの山東料理のレストランをご紹介します。海鮮をたっぷり使った出汁は酸味とうまみのバランスがよく酸菜のお鍋が苦手な人にもぜひ挑戦していただきたい逸品です。蒸餃子などのほかの料理も驚くほどおいしく外れがほとんどない素晴らしいお店なので皆さんも一度お試しくださいね。
コンテンツ
評価
- 味 8点
- 予算 500台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 全世代
どんなレストラン?
今回ご紹介するレストランは、台北市の隣の市である新北市にある新店区に位置しています。
新店自体は台北から地下鉄一本でこられるためそこまで不便さは感じませんし、レストランも最寄りの駅から歩いてすぐのところにありますので台湾のことをあまりしらない方でもおそらく問題なくたどり着けると思います。
ただこのレストランの最寄りの地下鉄の駅が「小碧潭」で台北からだと二回乗り換えないといけないのが少し煩わしいといったところです。
お店の周辺は住宅街になっていて遠目からは分からないと思いますが、さきほどもいいましたが最寄りの駅からは近いので地図をたよりにおこしください。
なおいつものように新北市のレストランではありますが、台北から地下鉄で来られる範囲にあるため今回も台北のレストランとして扱います。
お店は超人気店ですので土日祝日だと写真のとおり予約しないと席に座れません。
平日だと場所を考るとここまで混むことはないでしょう。
店内は近年改装したあとがみられるため清潔感がありお食事環境としては悪くないと思います。
ベビーチェア等もありますのでご家族でのお食事にも適しています。
テーブル周りは簡素で必要最低限のものしか置いていません。
必要な調味料は料理を注文したらもってきてくれますが、それがなくなれば自分で追加をもらう必要があります。
メニュー
注文方法は店員さんによる聞き取り方式です。
お食事の時間制限などはありませんが、ご飯時にはあわただしくて遠慮しがちな日本人のかたにとって注文するタイミングがなかなか見つからないかもしれませんが、勇気を出して店員さんをよんで注文してくださいね。
お会計は食後になります。
今回は我々夫婦と台湾人夫婦のかた四人でお食事しましたのでたくさんの種類ををたべられましたが、少人数でお食事される場合は食べられる量に制限があり多くの種類が食べられませんのでそこが残念ですよね。
まあいずれにせよ今回の台湾飯はお食事のところが充実していますので、こちらをメインにご覧下さい。
いわゆる小料理はセルフサービスでお願いします。
ただこちらも冷蔵されていませんので旅行でいらっしゃった方は避けたほうが無難ですね。
アルコールもしっかりとあります。
こちらも台湾ではよくあるセルフでもっていってお会計の時にお店の人に計算してもらうシステムを採用しています。
お料理
お野菜とともに炒めたプリップリの蝦を新鮮な生レタスでくるんでいただくお料理です。
食感にめりはりをつけるため刻み揚げパンが入っています。
味付けは素材の味が楽しめる塩コショウをベースとした薄味ですが、そのぶん蝦の甘さがダイレクトに楽しめます。
総合的にはかなりおいしいとは言えませんが、蝦好きの人にとってはたまらないお料理だといえます。
これが今回唯一がっかりしたお料理です。
山東焼鶏とは、蒸した丸鶏に中国醤油を塗り、高温の油で表面に皺を寄せるように揚げ、花椒(中国産の山椒)、八角などの香辛料の入った甘辛い醤油タレに漬け、手で裂き皿に盛って提供するお料理です。
辻調おいしいネット
こちらの参考記事によれば山東焼鶏とは温かい状態で出されるはずのお料理のはずですが、こちらのお店のものは一度作ってから冷蔵保存しているため冷たくなっています。
また味付けは甘辛いのではなく、ニンニクの香りが強いお酢の酸味がある醤油ベースのたれに漬け込まれています。
そのためお肉じたいが固くなっているだけではなく、みずみずしっさも損なわれていて、挙句皮のパリパリ感はまったくありません。
こちらを注文した台湾人夫婦にはこれ注文してごめんねとまで言われましたww
こちらは全然気にしていないのに謝ってくる台湾人夫婦、こちらのお料理よりいい味だしていますww
びっくりするぐらいおいしいさやいんげんの蒸餃子。
四季豆とはさやいんげんのことで、餡にそれが細かく刻まれていてたっぷり入っています。
豚挽肉との割合もインゲンが7、豚挽肉が2、といった具合でさやいんげんメインの蒸餃子になっています。
インゲンは細かく刻まれていますが、しっかりとその食感は残されていて、歯ごたえうまみともに十分で薄味ではありますがまさにお箸がとまらない状態になってしまいます。
またメインの皮も薄いにもかかわらずしっかりと餡をつつみこみ、かむともっちりとした食感とともに歯触りのいい感触が楽しめます。
台湾ではあまり見かけない蒸餃子屋さんですが、こちらのものは間違いなくトップレベルのグループに属するものだと思います。
おかわり台湾飯。台北で蒸餃子のお店といえばこちらも外せません。亓家蒸餃。
びっくりするぐらいおいしいお料理第二弾。
山東菜を代表する料理の一つご存じ酸っぱい鍋です。
書いて字のごとく酸っぱい白菜をこれでもかと鍋に入れ、さまざまな海鮮とともに煮込んで出汁をとり、その海鮮やあとで出てくる豚肉をしゃぶしゃぶして食べる鍋料理です。
私も台湾に来たあと初めて食べたお料理でそんなに数は多くないためか、今までこのお料理を手放しでおいしいと思ったことはないのですが、こちらのお店のお鍋は本当においしかったです。
まず特筆すべきは、鍋の出汁をとるように使われている海鮮(カニ、エビ、カキ、ハマグリ)の量とその大きさです。
酸菜の酸味も酸っぱすぎずまた苦みもほとんどないため、そのまま食べてもおいしくこちらも私の口には合いました。
そのうまみがたっぷりでた鍋のスープに合わせるのは、豆腐乳をメインにしたお店オリジナルのソースでこれがまたおいしく鍋にマッチしています。
(写真右上の赤い蓋のソース入れに入ったオレンジ色のものがそれです。)
出汁は蒸発して量が減れば追加でくわえてくれますのでおいしく食べるためにもすぐに店員さんをよんで出汁を追加で入れてもらってくださいね。
お肉は酸菜白肉鍋では定番のばらをつかっていて脂身がおおいですが、酸味がきいた出汁とともに食べると、脂っぽさをほとんど感じることなく食べることができます。
お肉自体も新鮮でたべやすく、量が少ないと感じる方もいらっしゃると思いますが、鍋にはつみれや豆腐などの副菜もたっぷり入っていますので、その点も全く問題ないと思います。
デザートにたのんだ中華パンです。
写真の右の練乳につけていただきます。
パンは揚げられていてさくさくの食感が楽しめ、なかはしっとりしています。
練乳につけるとあまくなりますが、パンの香りの部分がきえてしまいそのままで食べるほうがおいしく感じました。
まとめ
今回は新店区のかたにとっては宝物のような存在である人気の山東料理のレストランをご紹介しました。
かなりおいしく満足したお時間が過ごせること間違いなしですが、場所が少し遠いのと予約が必要なことがネックになります。
もしそれらが理由でどうしてもいけないとお考えの方は、お店の三代目が台北市内にお店を開業しましたのでそちらをご利用ください。
結論から言えば、わずかではありますが本店のほうがおいしく感じましたので本店のほうをおススメしたいのですが、私の勘違いということもありますから是非そちらにもお越しくださいね。
お店の名前は、「泰和樓」です。
ちなみにこちらのお店もレポート済みですから、近いうちに記事をアップするつもりです。
ごちそうさまでした。
山東小館お店情報
営業時間 11:00-14:00/17:00-20:30 定休日 毎月第一水曜日 最寄りのMRT駅 小碧潭 G03a 台北地下鉄路線図 アクセス MRT小碧潭駅出口から徒歩3分 住所 新北市新店區中央路133巷19號