三種類のジューシーなお肉たちがおりなす贅沢な競演、広東正龍城烤鴨。

白いご飯の上に、煮込み鶏、鴨のロースト、豚肉のチャーシューがこれでもかと贅沢に盛り付けされた庶民派料理が看板メニューの新北市の名店。単純ながらその奥深い味わいは一度食べるともうやめられません。


評価

  • 味 9点
  • 予算 100台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代

どんなレストラン?

お店の外観

台北市の隣に位置する新北市にある今回のレストラン。

台北からは電車ですぐに最寄りの駅まで来られますが、そこから少し歩かないといけません。

ただこのレストランの最寄りの駅である永安市場は、個人的には台北市(地下鉄で台北から直接いける新北市を含む)でも屈指の隠れた美食スポットでかなりおすすめの場所です。

以前ご紹介したレストランのときもいいましたが、駅前には大きな公園があり、こちらでのんびりしながら近くのおいしいレストランのはしごをするのがここでのおすすめの楽しみ方なので、気になる方はぜひお試しください。


おかわり台湾飯。永安市場周辺のその他のおいしいお店。



店内の様子

お世辞にもきれいとは言いませんが、きっちりと掃除がいきとどいた空間でお食事を楽しむことができます。

中華料理のお店によくありがちな机や床が油でべとべとということもなく大衆レストランの中では奇麗なほうではないでしょうか。

建物は二階建てになっていて、混雑時には二階を開放しますので席数は十分に確保でき、大衆店ということでお客さんの回転もはやいため、お食事どきとはいえ長時間待つということはあまりないと思います。



お店に入るとすぐにもしくはお店の外まで行列ができていることがありますが、これはお持ち帰り用の列ですので間違わないよう注意してください。

中で食べる場合は列をよけて直接店員さんにその旨を伝えていただければすんなりと席に案内されます。

お持ち帰りを希望される方は、上の写真のなかにもありますが、カウンター向かって右がお弁当を買われる人用の列で左がお肉だけを買う人の列になっていますのでお間違えないようにお願いしますね。


メニュー

いわゆる大衆食堂メニュー以外にも一品料理が充実しています。

宴会メニューがありますし熱炒メニューも充実していますので、絶品のお肉やそれらをあてに一杯飲むのもいいかもしれません。

なおメニューはクリックをしていただきますと大きくなるようになっていますのでよく見たい方は画像をクリックしてくださいね。

注文方式は店員さんによる聞き取り方式です。

ほぼ中国語しか通じませんがメニューがありますので指差しで問題ないと思います。



ご注文がすむとまずはこちらで飲み物等のご準備をお願いします。

お茶碗の小さいほうが飲み物を入れるようで大きいのがスープを入れる用なのでお間違いなく。



ビールも充実しています。

私は夜にはこちらのお店にきたことはないので確かなことはいえませんがおそらく夜はお酒を飲まれる方がおおいのではないかと予想します。



どんなお料理でも一品注文していただければ無料でついてくるお店自家製のスープです。

こちらはお料理を注文した後ご自身で入れる必要があります。

一見すれば具が少ないスープかと思いますが混ぜると鍋底からごろごろとお肉がでてきますのでよく混ぜてからすくってくださいね。



そしてこれが無料のスープです。

味付け自体は薄味ですが骨付きの鴨肉や鶏肉がこれでもかと入っているのがわかると思います。

これが無料でいただけるとは驚いてしまいます。



お箸と小皿は各テーブルに備え付けられています。



注文がすみしばらくすると店員さんがこちらをテーブルまで持ってきてくれます。

お食事後にこちらをもってレジまでお越しください。


お料理


油鶏飯(90元)

白いご飯の上にスライスした油鶏、豆干、煮卵、炒められたキャベツをのせたメニュー。

こちらのお料理は平皿ではなくどんぶりに入っているためどちらかといえば日本のどんぶりものに近い感覚でいただけます。

お肉自体の量はやや少なめですが全体としては十分ボリューミーな素晴らしい一品だといえます。



鶏肉を一口いただくと、くさみはまったくなく丁寧に下処理されていることがわかります。

肉質もよく噛むたびに鶏の油が肉からあふれ出てくるようなみずみずしさを楽しめます。

味付け自体は塩をベースにしたあっさり系ですが、鶏の油が芳醇なため食べ応えは十分といった感じです。

キャベツは軟らかめに炒められていて少し甘めに味付けされています。

あっさり系の鶏肉とのバランスは少しくずれているように感じましたが後で出てくる三宝飯用につくられていると思うと仕方ないのかもしれません。

豆干、煮卵は普通で特筆すべきことはありません。



三宝飯(100元)

こちらがお店の看板メニューである三宝飯です。

油鶏(鶏肉)、烤鸭(鴨肉)、叉焼(豚肉)のお肉三種類が同時に楽しめます。

先ほどとは違って平皿にご飯をしきその上に材料をのせています。

ボリュームも十分で健啖家のかたでも満足できると思います。



油鶏


叉焼


烤鸭

まず最初にいえることはどのお肉も臭みはまったくないうえにみずみずしく、かなり高いレベルにまとまっています。

しかしその中でも個人的に驚いたのがチャーシューのおいしさです。

今までも台湾でチャーシューをたくさん食べてきましたがこちらのお店のものはそれらとはあきらかに一線を画しています。

その最たる原因はお肉のみずみずしさです。

お肉に味は十分しみていてまた焼きもしっかりとしているのにかむと驚くほどやわらかくまたじわっと肉汁がでてきてお肉の乾きをまったく感じることがありません。

味付け自体は日本のチャーシューとはちがって中華調味料の香りがしますがそれでもおいしく感じたのはやはりこのジューシーさがあるからだと思います。

たれの味はしょうゆをベースにした少し甘めのものですが鶏のうまみがしっかりとでていて白いご飯との相性がよくこちらもおいしくいただけます。

鴨肉にかんしては普通においしいといったところで、油鶏は先ほどと同じなのでこちらで言及しません。

極上のお肉を三種類も贅沢にたべられるこちらのお料理はまさにマストといえるメニューだと思います。


まとめ

今回ご紹介したお店は、今年の一月に私の操作ミスによる写真データ喪失により更新できなかったレストランの中でももっとも皆さんにお伝えしたかったところです。

味付けはもちろんのことお肉の味を存分にたのしめることができるすばらしいお店です。

場所が少し行きづらいのが難点ですがそれでもわざわざ食べに行く価値はあると断言できるすばらしいレストランですので、皆様も台湾旅行のついでに一度立ち寄ってみてください。

個人的には、こちらでお昼をしたあとMr.雪腐でスイカのかき氷を食べ、壹陸壹咖啡場所(カフェです、こちらはブログでいずれ紹介すると思います)や十杯極致手作茶飲で飲み物をテイクアウトして駅前の八二三 紀念公園で飲むというのがおススメの楽しみ方です。



ごちそうさまでした。


広東正龍城烤鴨お店情報

営業時間
11:00-14:00
16:50-20:30

定休日
無休

最寄りのMRT駅
永安市場 O03
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT永安市場駅から徒歩13分

住所
新北市永和區得和路101號