すべてのお料理が洗練されている、台湾二大小籠包レストランの一角、點水樓。

超有名店がゆえに今まで後回しにしてきましたが久しぶりにいってみてやはりお料理の一つ一つが洗練されているとあらためて感じました。いろんな方がご紹介している今回のレストランですが台湾飯目線であらためて評価してみようと思います。


評価

  • 味 7点
  • 予算 500台湾ドル/人
  • サービス 良い
  • 客層 全世代

どんなレストラン?


お店の外観

點水樓懷寧店という最寄の駅が台北駅の店舗 です。

點水樓は2019年現在台湾に8店舗展開していて、その人気振りがうかがえます。

日本の旅行会社様のツアーにも組み込まれていることが多く、鼎泰豊に次いで多く店舗を展開しているレストランです。

レストランのジャンルは 日本的なジャンル分けでは上海料理になりますが、中華八大菜系では、蘇菜、浙菜、になります。

中華八大菜系については以前詳しくせつめいしましたのでそちらをご覧ください。


おかわり台湾飯。中華八大菜系をわかりやすくまとめました。



レストランの外観のところのビルの入り口から入っていただいてすぐのところにあるレストランの入り口です。

右手には先付けの見本が置かれていて料理がどんなものなのかが見やすくおかれています。

またビルの入り口のところにはこちらのレストランのメニューが置いてありますので、メニューを見て来店されるかを決め手いただいても結構です。



店内の様子

店内はすこし薄暗いですが木のぬくもりを感じる伝統的な中華様式になっています。

天井から吊り下げられたランプがなんとも幻想的な雰囲気を作り出しています。

今回は一階を利用しましたがお二階もありますし団体用の個室などもあります。

お二階には階段を使う必要がありますがそこまで急ではありません。

ただ人気店になりますので団体でご利用の場合はやはり予約をしていただいたほうが確実だと思います。


メニュー


メニュー

メニューの種類が多いので今回もお店のホームページをこちらに貼り付けておきます。


點水樓メニュー


メニュー画面の中国語を補足します。

  1. 套餐とはセットメニューのことです。
  2. 桌菜とはお客さん10人を基準とした宴会料理です。
  3. 單點とは単品料理のことです。
  4. 下午茶とは飲茶や軽食のことですがメニューはないみたいです。

注文の仕方は店員さんによる聞き取り方式です。

お会計は最後になります。



さすが小龍包の名店という感じで我々が席に着くとすぐにお茶が運ばれてきました。

テーブル周りもしっかりと綺麗に掃除されていて必要最低限のものは全部そろっています。

醤油入れやお酢入れも毎日しっかりと手入れしているあとがみえ、こういう細かいところが大衆店とは違うところだと感じました。

いずれにせよ清潔感はしっかりとあるので日本のかたにも安心してお食事を楽しんでもらうことができると思います。

それではもうすぐお料理が運ばれてくるみたいですよ。

今回はどんなお料理が食べられるのでしょうか。。


お料理


サービスのメンマ

最初のお料理はお茶とともに持ってきていただいたサービスのメンマです。

お料理が来るまでの間これで口寂しさを紛らわしてほしいということらしいですが、それにしてはレベルが高いです。。

しっかりと醤油ベースのタレの味が筍にしみこみまた筍自体もすごく柔らかく煮込まれているため噛む力をそこまで必要としません。

こちらのメンマはお金をだしても食べたいと思うほどの出来でサービスにするのは正直もったいないとすら思いました。



翡翠雙蛋小(420元)

ゴーヤを普通の卵と塩漬け卵を使って炒めたお料理。

ゴーヤの苦味はあまりありませんが塩漬け卵は普通の卵と比べて少し癖があるので注意が必要です。

味付け自体はシンプルで塩漬け卵の塩味が強いので薄味とは言いませんが複雑さはありません。

これは純粋に卵とゴーヤの素材の味をそのまま楽しむお料理だと思います。



蝦仁炒飯(280元)

ぷりぷりのエビがたっぷり入ったエビチャーハン。

枝豆の剥き身が具で使われているのは珍しいですね。

ご飯のぱらぱら具合も塩味もかなり好みの味付けなのですが、残念なのが少しお醤油の味が強く出ていてエビチャーハンは塩味のみが好きな私の好みからは外れていました。

ただ油でギトギトのよくあるチャーハンと比べたらその完成度は高くそれこそ鼎泰豊のエビチャーハンと比べてそこの部分はこちらが勝っていると感じました。

(ただ鼎泰豊のエビチャーハンは塩味のみなんですよね。。やはり個人的にはエビチャーハンは鼎泰豊が一番好きですね。。 )



小籠包(220元)

姉さん事件です。5個入りの小籠包を頼んだはずですが10個入りがやってきました。

こんな場合でもあわてないでくださいね。

このお店ではそんな小さなミスでもしっかりと間違いを認めてくれて料金は5個入りの分で計算してくれました。

その対応もスムーズでわれわれが食事中伝票をもっていきすぐに5個入りの値段がかかれた伝票に差し替えてくれました。

結果的にわれわれには10個入りの小籠包をそのまま提供してくれてかつ支払いは五個入りの値段にしてくれました。

小さなことですが台湾ではここまでのサービスがいいレストランは高級店以外あまりみかけません。

(中級店でもあやしいです。。)



さて気をとりなおして今回の小籠包のレポートをします。

まずこちらの小籠包一口かじるとしっかりと中からスープがあふれ出しかつ温度もあつあつの状態ででてきました。

お肉は新鮮で味付けも醤油ベースであっさりしているのですが、すこし脂っぽいのとお酒の香りが少し残っているのが気になりました。

ただこちらの小籠包の皮、これはパーフェクトです。

もう私の好みのど真ん中といってもいいぐらいです。

皮は薄いですがもちもち感を残しており、また皮として中の汁をしっかりとガードする役目もこなしています。

ここまで皮の薄さともちもち感、また弾力性をバランスよく兼ね備えた小籠包は台北では私は知りません。



奶皇玉露包(90元)

蒸しパンの中にトロッとしたカスタードクリームがたっぷり入っている中華式デザート。

中のクリームは少し甘みが強いですが蒸しパンとのバランスはちょうどよくこちらのお店はデザートもおいしいことをしっかりと証明しています。



小籠包が10個入りになったためエビチャーハンを残してしまい、打包(残り物をもって帰ること)しました。

チャーハンはお持ち帰りようの容器に入れてくださり紙袋にそれを入れてくださりました。

サービスは間違いなくいいですね。


まとめ

今回は台北二大小籠包レストランの一つ點水樓を紹介しました。

さすが人気店とあって味、サービス、お店の雰囲気全てが高いレベルにあると思わされました。

なによりもここまでサービスがいいのならそれだけで日本のかたに紹介しやすいというのも大きなポイントではないでしょうか。

台湾にきたらまずはこちらのお店からというのも悪くない選択肢だと思います。



ごちそうさまでした。


點水樓お店情報

営業時間
11:00-14:30(Lo 14:00)
17:30-22:00(Lo 21:00)

定休日
無休

最寄のMRT駅
台北 BL12 R10
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT台北駅台北地下街Z6出口から徒歩7分 

住所
台北市中正區懷寧街64號