メニューにあるものは全部斤餅でまきまきしてテンメンジャンをつけて食べるすこし変わった山東料理のレストラン。職人さんが丹精こめて作る斤餅はしっとりもちもちでいくら食べても飽きることはありません。
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評価
- 味 7点
- 予算 300台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 現役世代
どんなレストラン?
オフィス街の中にあるレストラン。
そのためお昼時はとくに近くのサラリーマンの姿をよく見かけます。
お店の外からレストランのある意味メイン料理である斤餅を手作りしている様子が見えます。
まずは生地をのばします。
のばした生地を蛇がとぐろを巻くように巻いていきしばらくねかします。
しばらくねかした生地を麺棒で薄く延ばしていきます。
それを専用の釜で焼き上げたら完成です。
職人さんの技はずっと見ていられます。。
もちろん許可をもらって撮影していますが、この職人さんはとても愛想がよくニコニコしてくれました。
また食べるときも気にかけてくださいまして、実際斤餅でおかずを巻いてくださいました。
そしてブログを書くときにわかったのですがこの台湾における斤餅の歴史が個人的にドラマチックでとても面白いものでした。
完全に俺得の情報なので要らないかたは飛ばしてください。
台北に詳しい方は面白いと思うので是非ご一読くださいね。。
台北における斤餅の歴史(簡易バージョン)
戦後大陸からわたってきた斤餅の職人さんが台北で「中國牛肉館」というお店を開業します。
このお店が後にミシュランビブグルマンを獲得する 「清真中國牛肉館」になります。
そして清真中國牛肉館で職人として修行してきた二人が独立して228記念公園に今回ご紹介しているお店 「種福園」の本店を開業します。
また清真中國牛肉館は「穆記牛肉麺」に斤餅の技術を教え込みます。
歴史を簡単に書くとこうなりますが、清真中國牛肉館の創業者の功績はいくら称えても称え切れないほど大きなものだといえます。
清真中國牛肉館の美味しさを知っている私としてもここが全ての始まりであったことを知った今なにか感慨深いものがあります。
清真中國牛肉館についてはいずれ台湾飯でもご紹介しますが、かなり美味しいお店ですので読者の方はフライングで行っていただいてもいいですよ。。
建物設備ともに新しくはありませんが、十分清潔感があります。
レストランというよりすこしこぎれいな大衆レストランといったほうが近いかもしれません。
職人さんが斤餅を作っている場所の後方においてある先付けコーナー。
いつもいっていますが冷蔵保存されていないやつは日本のかたは食べないでくださいね。
ビールあります。。
お父さん、それも生ビールですよ。。
メニュー
店員さんの聞き取りでの注文方式になります。
基本はメニュー左上の斤餅を人数分注文していただいて、メニュー右の炒菜類か一人一品選んでいただくのがいいと思います。
もし量が少ないと思ったのならそのあと追加注文するぐらいでちょうどいいと思います。
やはりこちらのお店の売りは斤餅なのでこれはマストだと思います。。
お茶を飲みながら料理が来るのを待ちましょう。
お料理
テンメンジャンに白葱が入った調味料。
斤餅を頼んだらまずこれがテーブルに運ばれてきます。
この白葱を使って斤餅にテンメンジャンを薄く塗っていきます。
斤餅を追加注文したときやタレが少なくなってきたときは店員さんが補充してくれます。
中国では煎餅という小麦粉で作ったお料理。
日本のかたにわかりやすくいえば北京ダックに使う皮の焼いたバージョンです。
北京ダックの皮と違って蒸していませんので少しぱりぱり感があるのが特徴です。
こちらのレストランではいろんなお料理をこの皮で包んでテンメンジャンをつけて食べます。
もちもちしている上に少し香ばしいにおいが食欲をそそります。
おいしいのもありますが、おかずを三品頼みましたので皮がなくなってしまいあとで追加で一人前注文しました。
職人さんが斤餅を直接持ってきてくれたときに妻のためにわざわざ一枚包んでくれました。
写真の職人さんの手をみてください。
ナウシカも働き者の綺麗な手とほめてくれるような素晴らしい手だと思いませんか?
このおじいちゃん職人さんは性格もかわいく、斤餅をまくとき「僕の手は綺麗だよ、本当だよ、見てみて、大丈夫でしょ」といいつつ遠慮しながら巻いていく姿にはおもわず笑みがこぼれました。
私がナウシカなら大丈夫、大丈夫といいながらテトにみせたようなやさしい微笑みを職人さんに振りまいたでしょう。
でもうちのナウシカ(愛する妻のこと)は潔癖症なので職人さんが巻いてくれた斤餅は食べられず、私がいただいたことは内緒です。。
まず斤餅に白葱を使ってテンメンジャンをぬって、その上におかずをのせます。
それをクレープの要領でくるくる巻いていけばオッケーです。
もやし、にら、きくらげ等を炒めたあと卵焼きを載せたお料理。
食べるときは卵焼きを崩しながら中のものと混ぜて、斤餅で巻いて食べます。
味は塩コショウのみというシンプルなものですので、テンメンジャンで個人個人調整してくださいね。
細切りした豚肉を醤油、味噌と砂糖で甘辛く味をつけたお料理。
付け合せの白髪葱と一緒に斤餅にくるんで食べます。
中は豚肉に変わりましたが味は北京ダックに似ていますので食べやすいです。
日本語でカイランという中国野菜と大き目の蝦を一緒に炒めたお料理。
卵の料理やお肉と違ってあっさりした味で食べることができます。
斤餅のテンメンジャンとの相性は個人的にはいいとは思いませんでしたが、あっさりしていますのでお口直しにはなったかなという印象です。
まとめ
日本人の中にこのお料理が嫌いなかたはいないのではないかとすら思う今回のまきまき料理。
小麦粉で作られた皮と薄味でつくられたおかずのコンビネーションは中華料理の奥深さをまた私におしえてくれました。
一人では少し量的に大変だとは思いますが、もしお連れ様がいらっしゃるのならこちらのレストランでまきまきを楽しんでみたはいかがですか。
ごちそうさまでした。
種福園お店情報
営業時間 11:30-14:00(土曜日曜 11:30-)/17:00-20:30(土曜日曜 17:00-21:00) 定休日 無休 最寄のMRT駅 松江南京 G15 O08 台北地下鉄路線図 アクセス MRT松江南京駅7番出口から徒歩3分 住所 台北市中山區松江路123巷12-1號