辛さ控えめな坦々麺が人気の大衆四川料理の老舗レストラン、老鄧Lao Deng1949。

四川料理の中でも世界的に有名な坦々麺が人気のレストラン。本場のものと違ってまろやかな風味にアレンジされていますがそれでも時折感じるピリ辛さは不思議なくらい癖になるうまみがあります。今回はそんな台湾風大衆四川料理がおいしいお店をご紹介します。


評価

  • 味 6点
  • 予算 100台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代
  • 化学調味料 10%

どんなレストラン?


お店の外観

店名にあるとおり1949年創業の老舗レストラン。

世代がかわりお店の外観も今風でとてもおしゃれな感じがします。

以前はここから程近い少し道幅の広いとおりに面している場所にありましたが、最近こちらに引越ししてきたみたいです。

その時にもこちらのお店に行ったことがあるますが、古民家を改装したような見た目で正直清潔さは今ほどありませんでしたが、その時のほうがお客さんの入りが多いような気がしました。



看板犬シロ

お店に入るとすぐにシロ(仮名)が出迎えてくれます。

おとなしいやつで手を差し出してもくんくんにおうだけで舐めてもきません。

体をさすってやると気持ちよさそうに目を細めうれしそうにしています。

人を噛むことはないようなので安心してさわさわしてあげてください。



店内の様子

木目調のデザインの壁が暖かく感じる古民家風な空間。

薄暗い照明が雰囲気をよりいっそうオシャレに感じさせます。

いすとテーブルは以前の店舗で使っていたやつ同じで、古民家の雰囲気を残しています。

また店内もオシャレなだけではなく清潔感もありますので安心してお食事ができると思います。

(看板犬のシロも頻繁にお風呂に入れているみたいで石鹸のいい香りがしました。)



お店で作っているオリジナルお土産もあるみたいで新オーナーの意気込みを感じます。

奥の黒い看板は引越し前のお店で使用していた看板でよく見ると年季が入っています。



先付け

こちらの先付けは冷蔵保存していませんので日本のかたは避けましょう。


メニュー


メニュー

ページ数が多いのでお店のホームページからメニューをご覧ください。

お写真付の日本語併記ですので見やすくてわかりやすいです。


老鄧Lao Deng1949のメニュー


注文のしかたは店員さんによる聞き取り注文ですので、メニューをみてゆっくりきめてくださいね。



机周りにはお箸とティッシュ以外何も置いていません。

さあ注文もすみましたからあとはお料理がくるのを待ちましょう。。


お料理


炸醬麺(60元)

ジャージャン麺を四川風にアレンジしている麺料理。

ジャージャー麺のおともキュウリがついていませんしタレの中には濃厚なゴマソースが入っています。

量はかなり少ないですが、60元で本格的な四川風ジャージャー麺が食べられるのはかなりお得感があります。



麺を混ぜると麺の下に隠れていたゴマソースの香りが鼻腔をくすぐりました。

一口食べてみても確かにピリッとした辛さを感じますがそれ以上に濃厚なゴマの香りが勝ります。

そして最後に来るのが粗引きにした花胡椒の独特の香りです。

これがあってこその四川料理だと思いますが、このお店でもしっかりとそれをきかした味付けにしています。


麺は台湾でよく見かけるタイプのこしのない白い細麺ですが、もちもちしていてこのソースには合っていると思います。

といいますか、日本のラーメンと違って汁がない麺料理が多い中華料理にはカンスイ入りの麺よりこちらのほうがあっていると思います。

日本のうどんにもかんすいは一切入っていませんがあれはあれで完成された美味しさがあるのと同じです。

日本のかたで台湾の麺料理についてもし日本のラーメンと同じ感覚で食べているのならそれはまったく別物だと断定しておきます。

同じ中華料理だからという先入観がなくなれば中華式麺も受け入れられるのではないでしょうか。。


おかわり台湾飯。かんすいなしのラーメンはラーメンとは呼べない?うそのような本当の話。



紫菜蛋花湯(40元)

海苔の風味がきいている卵が丸ごと一つ入ったスープ。

薄味は個人的には歓迎ですが味精(化学調味料)のえぐみがあと強くでてきました。

大衆料理のお店とこの味精の関係は切っても切り離せませんが個人的には大衆店でのスープにはほとんど味精がはいっているものとしてあきらめの境地で注文しています。

(原価を考えたらしょうがないですもんね。。)



招牌涼麵(100元)

おすすめされた台湾式冷麺。

味付けはあまずっぱい醤油ダレとゴマダレを混ぜる台湾スタイルですが、具の野菜が豊富なのとひき肉がのっているのが違うところです。

そしてホームページにも書いていますが、麺にそば粉を練りこんでいるみたいでこしのある歯ごたえになっているみたいです。

みたいというのは食べたときにそば粉の香りはまったくせず、台湾の一般的な冷麺より蒸発をふせぐためつける食用油のかおりがしないとおもったぐらいだからです。

歯ごたえもそこまで違いは感じられませんでしたので麺としては台湾の一般的な麺とそこまで大きな違いはありません。



味付けはしっかりと酸味がきいていて日本の冷麺にちかい味付けになっていますので美味しいのですが、中途半端な感じがして評価の難しい料理になっています。

ただ台湾式冷麺にはない新鮮な野菜がたくさん取れるのでこれはこれでありかもしれません。。


まとめ

坦々麺を推薦しといて今回の食レポにないことに今気づきました。

ですが引っ越し以前の店舗のとき食べたことがあるのでおすすめなのは変わりません。

それより台湾では超老舗の店といっていいお店が世代交代を経てオシャレなお店になるのは消費者からすればうれしいことですよね。

近くには台湾を代表するレストラン鼎泰豐がありますからなかなか皆さんの目に入らない今回のレストランですが、 もし機会があれば是非いってみてください。



ごちそうさまでした。


老鄧Lao Deng1949お店情報

営業時間
10:30-14:30/17:00-21:00

定休日


最寄のMRT駅
東門 R07 O06
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT東門駅7番出口から徒歩2分

住所
台北市中正區連雲街74巷3號