台湾の国民食魯肉飯が気軽にお安く食べられるお店。こげる寸前まで煮込まれたお肉は溶けるように柔らかく、他のおかずもしっかりと味付けられていて白いご飯にとても合います。台湾に来られたら一度はルーローファンを食べてみてくださいね。
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評価
- 味 6点
- 予算 90台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 現役世代
- 化学調味料 10%
どんなレストラン?
以前はルーローファンのツケダレを専門に製造していたお店。
レストランとしての歴史は長くはないですが、長年裏方につとめさまざまなお店にルーローファンのタレを販売してきました。
今でもパウチに入ったツケダレを買うことができますので、もしルーローファンの味がお好みならお土産として何個か購入してみてもいいかもしれませんね。
レストランを開業して間もないですから外観は真新しい感じです。
メニュー
お持ち帰り、店内利用、どちらもまずレジにて注文する必要があります。
一応書き込み式のメニューはありますが、そこまで込んでいないのでレジ横のメニュー表を指差し注文していただければ問題ないと思います。
店内で食べるようのお皿は、簡易式のものでおかずとご飯の仕切りが浅く、おかずから出る水分がご飯につく場合があります。
ですので注文時はお持ち帰りを選択していただいて、お弁当の容器をそのまま店内に持ち込んで食べることをおすすめします。
おかわり自由のスープです。
飲んでいないので味はまったくわかりません。。
お持ち帰りのときも別の容器にいれてもって帰ることができます。
お水、お箸、はセルフサービスになっています。
場所はお店の中に入ってすぐのところにあります。
改装をしているので汚くはないですが、つぎはぎをしただけなので元の古い建物が所々見えていて清潔ではありません。
ですが大衆レストランとしては平均的といえますので、日本のかたでもそこまで気にならないのではないかと思います。
座席は20人ぐらいしか座れませんが、超人気店でもないですから問題なく座れると思います。
お弁当
さつま揚げのような揚げた蝦のすり身がメインのお料理を注文しました。
おかずのお汁でご飯がべとべとになるのはいやなので、お持ち帰りで注文して店内で食べました。
台湾鉄道のお弁当でもそうですが、台湾のお弁当の最大の特徴はご飯の上に油物がどんとのっていることです。
個人的にこれは嫌いです。。
油がご飯につくのがいやなのもそうですが、なにより味がごちゃ混ぜになるのがいやです。
以前も台湾あるあるでご紹介したことがあると思いますが、台湾人は外食、家庭でのお食事に関わらず大皿料理を自分のご飯が入った茶碗にのせます。
チンジャオロースオンザライス、麻婆豆腐オンザライス、ホイコーローオンザライスといった具合で次から次へとのせていきます。
もちろんおかずを白いご飯の上にのせたらそれを食べ終わった後に次のおかずをのせるのですが、最終的にその人の茶碗は油でぎどぎどになっていて、いろんな色が混ざったまるで油絵のパレットのような感じになっています。
麺についてもそうですが、どうも台湾のかたにとってお料理の味が混じるもしくは混ざることは肯定的に捉えられているようです。
こういった文化の相違点もおもしろいところではありますが、実際生活してみればやはり外国なんだなと思わされます。
ただ唯一メリットがあるとするならば、お皿洗いの数が減るので家事が楽になるということですね。。
蝦のすり身揚げの下に隠れていたルーローファン。
単品でたのんでいないので量は少ないですが、味は十分にわかります。
まずこちらのルーローファンの味は、醤油をしっかりと煮詰めたうまみと砂糖の甘みのバランスがきっちりと取れたレベルの高い味付けです。
少し脂身が多いような気がしますが、そのぶん口に入れるととろけるような食感でのど越しがいいです。
またソースの煮詰めが焦げるぎりぎりをせめていて、その分調味料の味がお肉にしっかりと吸収されています。
2019年のミシュランビブグルマンを獲得した小王清湯瓜仔肉の味にやや似ているような気がしました。
こちらのルーローファンにはいわゆる中華調味料は入っていません。。
おかわり台湾飯。まるで黒い宝石ビブグルマンを獲得したルーローファンの大衆レストラン。
いわゆる蝦のすり身をつかったさつま揚げ。
魚のすり身に蝦の風味がはいった少し甘いあの味です。
ただ厳しいようですが、大衆料理店や夜市の油はよくないものが多いのが現状で、こちらのお店の油も酸化した味がしました。
付け合せの野菜炒めと豆干。
最初は美味しく感じましたが、途中から科学調味料の味が強くでてきました。
お安い大衆店だからある程度は仕方がないですが、このお店ではルーローファン単品ともう一品おかずを注文するのが正解のような気がします。
まとめ
これまでたくさんのルーローファンのお店をご紹介してきましたが一つとして同じ味はないといいきれる簡素ながら奥深い世界のルーローファン。
今回のお店も他のお店に負けず劣らず独特の世界観をもった味付けになっています。
今回のお店は、ルーローファンを食べたことがない人にはまったくおすすめできませんが、食べなれた人にとってこのようなお店もあるのだという新たな挑戦のような気持ちで食べてもらいたいルーローファンです。
野菜がつくお料理がお弁当形式だけなのが気がかりですが、個人的にはルーローファン単品プラスおかず一つの形式が一番いいような気がします。
ごちそうさまでした。
黑滷魯肉飯お店情報
営業時間 10:30-14:00/16:30-20:00 定休日 土曜日 最寄のMRT駅 台電大樓 G08 台北地下鉄路線図 アクセス MRT台電大樓駅4番出口から徒歩5分 住所 台北市中正區汀州路二段238號