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台北で麻油雞を探すとまず最初に名前が挙がる老舗のレストラン。老若男女問わず誰からも愛されるその味はもはや台湾の顔といっても言いすぎではありません。
日本の方にはまだ聞きなれない食べ物、麻油雞。台湾では家庭料理として定番化しています。それぞれのご家庭にお袋の味というものがあるみたいで、個人個人がそれらの味を大切にしているみたいです。今回の台湾飯はその麻油雞を徹底解説するとともに、老舗レストランの味も詳しくレポートします。
評価
- 味 7点
- 予算 150台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 全世代
どんなレストラン?
台北に支店が4店舗あり、今回ご紹介するお店はその本店です。
もともとは屋台から始めたこちらのお店は、創業から約40年の年月をかけ支店を含めると全部で5店舗を持つまでになりました。
建物は正直汚くて老朽化していますが、一応座席数はそれなりにあります。
ただ、もし二階でお食事をされる場合は、こちらの階段はとても急ですのでご年配のかたをお連れの方は特に注意してあげてくださいね。
注文の仕方は、レジにある注文表をとってまず注文したいものを選びます。
食べるものが決まったら店員にそれを渡してお会計すれば、席に案内されるシステムになっています。
麻油雞とは?
台湾飯では以前一店舗だけご紹介した麻油雞のレストラン。
そのときはこの食べ物についてのくわしい説明をしませんでしたので今回あらためて麻油雞とは何かのご説明をします。
麻油雞の起源
まずは麻油雞の起源についてです。
これは意外にも中国が起源みたいです。
中国の唐の時代に書かれた書物「食療本草」のなかに麻油雞についてのいことが記載されています。
現在では大陸の中で麻油雞といえば四川麻油雞が有名ですが、唐辛子やニンニク、砂糖をいれるため台湾のものとはだいぶ違った料理になっています。
台湾の麻油雞について、大陸のメディアの中でも麻油雞を台湾料理として紹介しているところもありますし、名前は四川のものと同じですが完全に違う料理として独立していますから、麻油雞は台湾料理でいいと思います。
これを例えるなら、大阪のお好み焼きと広島のお好み焼きよりもっと離れた料理を区分するとき、どっちも別の料理として理解するということと同じです。
麻油雞の作り方と効能
用意する材料
- 骨付きの鶏肉(部位はどこでも可)
- しょうが
- ごま油
- 米酒
しょうがをゴマ油でいため、香りが出たら鶏肉をいれ焼色をつけたら、米酒と水を入れて煮込みます。
お好みで調味料を足してもいいです。
作ったことがないのであれなんですが、お醤油をいれたら味がしまって和風っぽくなり美味しいと思うのですがどうでしょうか。。
麻油雞は台湾ではお産後の食事として食べられることが多いです。
これはこの料理が弱りきった女性の体を回復させるのにちょうどいい成分が全て入っているためで、実際お医者さんもすすめています。
また良質なたんぱく質もバランスよくとれるため、男性のかたでも少し疲れたなと感じたときは積極的に食べていただきたいお食事です。
ただ漢方の考え方では、風邪の時や高血圧の方等食べたらいけない時食べたらいけない人とかの注意事項がありますので台湾人もそこらへんには注意してお食事を楽しんでいるみたいです。
でも個人の意見になりますが、最近の台湾人はそこまで漢方についてこだわりがないように思います。
食べたいときに食べるのが一番の健康といわんばかりに、自由を謳歌しているようにみうけられますがどうでしょうか。
(あくまでもこれは台湾での民間療法的なものなので、実際出産予定の読者様はかかりつけのお医者さんとしっかり相談の上ご自身のお食事を決めてくださいね。)
これで麻油雞の解説は終わります。
次からは実際こちらのお店でいただいた麻油雞の食レポを開始しますね。
麻油雞
麻油雞に麺線(台湾式素麺)をいれたものを注文しました。
スープのしたに茹でた麺線が入っています。
スープは茶色がかった濃厚な色をしていて鳥から出た油やごま油が浮いているのがわかります。
またテーブルに運ばれてきた瞬間からお酒とごま油の香りがプーンと強く漂いました。
スープを一口飲むと口の中は濃厚なお酒のにおいが充満します。
そのあとごま油の香りがしますが、以前の私ならおそらくここでギブアップだったでしょう。
ですが、今は台湾のお食事に耐性がついたこともあって、ここで我慢したらそのあとに鶏肉のうまみが感じられあっ食べられると思いました。
そして食べ進めて行くうちに最初はお酒の味しかしないと思われたスープにも鳥から出たうまみも感じ、薄味の味つけとあいまって結局スープもほとんど飲み干しました。
もちろんお酒のアルコールは100%飛んでいますので、酔うことはありませんが、食べた後、いや食べている最中から体の中がぽかぽかしてくるのを感じます。
麺線は普通の麺線でしたので感想は省略します。
まとめ
確実にはっきりと好き嫌いがでるであろう今回の麻油雞という料理。
私がこれをおいしく感じられるようになったのも最近の話です。
もちろんいやなら食べなければいい話ですが、個人的には麻油雞のおいしさを知ったため皆様にもその美味しさを感じてほしいと願っています。
今回ご紹介したレストランは、老舗で地元の台湾人から絶大なる支持を得ていますが、あくまで現地人好みの味であって、読者の皆様には正直すこしハードルが高いと思うのも事実です。
もしそれでも、麻油雞に興味がおありでしたら、南機場夜市の阿男麻油雞で初めてをチャレンジしてみてください。
立地が悪いのが難点ですが、こちらの麻油雞は個人的に台北で一番美味しいと思いますし、日本人受けもいいとおもいます。
おかわり台湾飯。異常においしい麻油雞の店。
ごちそうさまでした。
阿圖麻油雞お店情報
営業時間 11:00-23:00 定休日 日曜日 最寄のMRT駅 中山國小 O10 台北地下鉄路線図 アクセス MRT中山國小駅1番出口から徒歩3分 住所 台北市中山區林森北路552-2號