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朝ごはん天国台湾で、有名なお店の一つに数えられるレストラン、鼎元豆漿。もしかしたらここは台湾人より日本人のほうが多いかもしれません。
創業約60年の年月を誇る老舗中の老舗の朝ごはんのお店。この場所に移転する前とくらべて味が落ちたというかたもいらっしゃいますが、まだまだ人気のある朝ごはん屋さんです。台湾にこられたかたはホテルで食べるのではなく、一回は街の朝食屋さんで台湾式朝ごはんを食べてみてください。
評価
- 味 6点
- 予算 50台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 現役世代(日本人がかなり多いです)
- 科学調味料 10%
- 豆乳 焦げ風味なし
どんなレストラン?
平日の朝の9時ぐらいだと、写真のとおりがらがらです。
この時も、お客さんの半数が日本人でした。
食べている最中には30人ぐらいの団体の日本人のかたが来ました。
ここはもはや日本人専用のお店といってもいいかもしれませんね。
そのため日本語を話せる店員はいませんが、日本語のメニューが充実していますので、旅行者にとってはありがたいですよね。
上のメニューを見ながら、またガラスケースに入った商品をみながら注文をします。
注文をしたらお会計をします。
ドリンクや出来合いのものはそのままお盆に置いてもっていきますが、時間のかかる蒸し物は、番号札を渡されますのでそれを机にもっていってしばらく待てば、店員さんが机に運んでくれます。
台湾人の朝ごはんを見る
現代の台湾人は朝ごはんに何を食べているのでしょうか。
思いつく選択肢をざっとあげてみます。
- 自炊
- 豆乳と中華パン
- 西洋のパン
- 麺料理
- お粥
- おにぎり
自炊について
現代の台湾では世帯のほとんどが共働きです。
ですから、朝ごはんに限らずご家族のごはんは外食がメインとなっています。
田舎のほうではまだわりと専業主婦のかたも多いですが都会ではその数は劇的に減っています。
また、以前のようにおじいさんおばあさんと一緒に住むことも減少傾向が顕著ですから、やはり世帯の台所事情が外食に傾いているのは間違いありません。
豆乳と中華パンについて
今回ご紹介しているお店がここに含まれます。
中華パンや蒸しパンを豆乳と一緒にいただきます。
伝統的な朝食形態としてはまだその数は一番多いと思います。
西洋のパンについて
コーヒーを片手に、調理パン、サンドイッチ、ハンバーガーなどを食べます。
食の欧米化は台湾でも増えていて、今の朝ごはんの主流だといえます。
麺料理について
日本のかたには奇妙に感じるかもしれませんが、台湾では朝ごはんに麺を食べられるかたも少なくありません。
とくに土曜日曜日には朝から行列をつくっているお店が台北には多くあります。
お粥について
豆乳のお店と同じで伝統的な台湾の朝ごはん屋さん。
おかずにしっかりと揚げたお肉とかを食べるのが台湾流。
しかしながら最近はその数を減らしています。
台湾で朝からこのようながっつりとした朝ごはん屋さんがあるのは、高度経済成長期のとき基礎をつくった肉体労働者のエネルギーを満たすため、その当時は自然としっかりと食べるお店が多かったためです。
しかし今では台北はビジネスマンの町に変わり、労働者の主体もブルーカラーからホワイトカラーにかわり朝ごはん屋さんの形態も変わってきています。
おにぎりについて
そういえば台湾飯でまだご紹介したことがないジャンルですね。
台北ではおにぎりは朝ご飯屋さんの定番ですが、こちらも西洋のパンに押されて数を減らしています。
お料理
伝統的な台湾の朝ご飯屋さんには必ずあるといっていい豆乳。
熱いもの、温かいもの、冷たいもの、の三種類があり、甘いもの、塩味のもの、味がついていないものと味も三種類から選べます。
豆乳にあわせるものは中華パンや蒸しパン、タマゴ料理などです。
私は特に理由はありませんが豆乳はいつも味なしのものを選びます。
こちらの豆乳はさすが老舗のお店というだけあって、味や風味がとてもよく朝飲む豆乳としてはそうとうレベルの高いものだと思います。
台湾で豆乳を飲んだことがある人は、たまに焦げ臭い風味を感じることがあるかもしれませんが、あれは大豆そのもののにおいで、焦げてはいませんので安心してください。
個人的にあの焦げ風味が苦手なので、今回のようにまったく焦げ風味のない豆乳を評価してしまいますが、焦げた風味の豆乳のほうが実は豆をたくさん使っていて品質が高いといわれています。
まあいずれにせよ好き嫌いなので、個人個人で判断していただくしかありません。
豆乳の詳しい説明は以前ご紹介した豆乳屋さんで詳しく書きましたので、そちらをお読みください。
おかわり台湾飯。できたて焼餅が食べられる朝ごはん屋さん。
日本語に訳すと中華式クレープとでもいいましょうか。
うす焼きタマゴを小麦粉でつくった薄めの皮ではさんでやきあげた物です。
焼くときに油を使いますので、かなりこてっとしています。
作り手がよくないと、かなりべたついたものになりますので、あたりはずれが大きい食べ物だといえます。
こちらの蛋餅はあまり火が通ってないのか、皮のパリパリ感がまったくありませんでした。
日本語で言うところの目玉焼き。
もともと荷包蛋とは油の中にタマゴを割り入れて作る中国の料理でしたが、台湾では目玉焼きとして認知されています。
調べていても言葉の定義が、中が半熟とか裏表両方焼くとか、いろいろありましたが、ようするにフライパンに卵をおとして焼く料理です。
中華パンの一種である蟹殻黄と葱をタマゴに混ぜて焼いた料理。
葱入り卵焼きは薄くて食べ応えがまったくありませんでした。
またこの中華パンに関しては完全にさめててパリパリ感もなく美味しくありませんでした。
私が焼餅(中華式パン)が嫌いになった理由が、まさにこういう台湾の伝統朝ご飯屋さんで最初焼餅を食べたことが原因です。
本当の焼餅は非常にパリパリしていて美味しいですので、読者の皆様は是非焼餅専門店でお召し上がりになることを強くオススメします。
おかわり台湾飯。焼餅の美味しいお店。
まとめ
さすが老舗の豆乳だと感心させられた今回の台湾飯。
食べ物が私にはすこし合いませんでしたが、それでもわざわざ豆乳を食べに来る価値はあると思います。
個人的にはここから歩いていける距離にある以前ご紹介した、青島豆漿店の焼餅とここの豆乳をそれぞれお持ち帰りしていただいて、その二店の中間にある中正紀念堂のなかで食べていただくのが両者のいいとこどりになってオススメです。
時間のある方は是非試してみてください。
ごちそうさまでした。
鼎元豆漿お店情報
営業時間 04:00-11:30 定休日 無休 最寄のMRT駅 中正紀念堂 G10 R08 台北地下鉄路線図 アクセス 中正紀念堂駅3番出口から徒歩4分 住所 台北市中正區金華街30-1號