女娘的店

古民家風のレストランでいただく台湾料理。

台北郊外の外国人住宅地、天母の中にある台湾料理の老舗。古民家風のレストランでいただく料理はただそれだけで格別なものがあります。天母にいらっしゃった際は是非寄ってみてください。


評価

  • 味 7点
  • 予算 600台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代

どんなレストラン?



提灯で飾り付けられた門をくぐるとかわいい小物で飾り付けられた台湾の古民家に到着します。

調度品一つ一つが丁寧に飾り付けられその当時の様子を偲びながらお食事ができます。


お料理


 サツマイモの葉炒め

サツマイモの葉を炒めてニンニク、甘辛いソースでいただく料理。サツマイモの葉は火をとおすと粘り気が出るためおもしろい食感になり食べやすくなるのが特徴です。

ただ今回いただいた料理はニンニクとともに甘辛いソースの味が強すぎてサツマイモの葉そのものの味を感じることができず、食べた後もすこし胸焼けする感じでした。

好みは人それぞれですが個人的に葉野菜の炒めものは塩コショウになにかプラスアルファするだけでよく、しっかりした味付けは必要ないと思っています。



菜脯蛋

台湾家庭料理の代表格切り干し大根入り卵焼き。中の大根の味付け、量、大きさがこの料理の評価を決めるといっても過言ではありません。

こちらの卵焼きの切り干し大根は角切りに近い形をしているため噛むとしゃりしゃりとしっかりした大根の歯ごたえを残しつつ、小さいためそこまで咀嚼に力を必要とせずちょうどいい大きさだと感じました。

以前ご紹介したMy灶 の菜脯蛋も素晴らしい味付けでしたが、こちらの切り干し大根は大根から出る甘さだけで味付けしているため、くどくなくすっきりとした味わいの卵焼きに仕上がっていてこちらのほうが私むきだと思いました。

今回の料理の中で一番好きなメニューになりました。



イカのにんにく醤油蒸し

新鮮なイカを出汁と醤油で味付けしたシンプルな料理。

甘みと醤油の塩味のバランスがよく油っぽさをあまり感じませんでしたが、焦がしニンニクの量が多すぎでサツマイモの葉炒めと同じで素材の味が隠れてしまっていました。



宮保鶏丁

なぜか日本の中華料理屋さんであまり見かけることのない料理。

唐辛子の辛さにあまり耐性のない日本人には合わないのかもしれませんが、最近の状況を見ると辛いのが好きな人が増えているように見受けられます。

もしかしたらこの有名な四川料理も日本で麻婆豆腐と同じように定番メニューとして登場する日も近いかもしれません。

さてこのレストランの 宮保鶏丁は辛さが抑え気味なので食べやすく、花山椒の量も少なく台湾人向けにアレンジされていることがわかります。

ただ全体の味付けとしては特筆することがなくこちらのレストランでわざわざ注文する必要性を感じませんでした。


まとめ

古民家の中で食事を楽しめるまさに体験型レストラン。調度品も素晴らしく、オーナーのこだわりをいたるところで感じることができます。

ただ厳しいようですが、お料理の味付けが今回頼んだメニューでは卵焼き以外に特別なものを感じることができず、皆様がビブグルマンのお店だと思って行かれるとすこし拍子抜けするかもしれません。

こちらのレストランの最大の特徴はその建物にあるといっていいとおもいます。台湾の家庭料理を台湾の古民家で食べられる幸せをこちらで体験してみてください。

ただこちらのお店も最寄の駅からはすこし離れています。もし行かれるのであれば、タクシーで行かれるかピンピントラベルにご相談ください。


さて今回も食事中に台湾人の面白エピソードを目の当たりにしました。

今回私がレストランに訪れた日2019年ビブグルマンに選ばれたからか偶然にも雑誌の取材班がこのレストランを訪れていました。

カメラマンが一通り写真をとりおわりこれで終わりかなと思ってみていたら一人の記者が三人組のご年配の男性のグループに声をかけていました。

記者「すいません。あなた方はこちらのレストランの常連ですか。もしそうならこのレストランについてのインタビューをおねがいしたいのですが。」

男性「はい昔から来ています。インタビューいいですよ。」と三人組グループの一人のおじさんが他の二人の意見も聞かず答えていました。

台湾あるある(その1)

グループであれなんであれ自分が優先。

しかし一応仲間にも確認します、事後報告ですが。

もうこれだけでも台湾あるある完成なのですが、このおじさんがつわもので、インタビューの最初は質問に答えていたのですが、いくつかの応答を終えると、もう自らが率先してレストランのメニュー説明をしていました。

記者はあからさまにもういいですよの雰囲気を出しているのですがおじさんは気にせずしゃべり続けています。挙句の果てに頼んでもいないのに是非君に紹介したいメニューがあると追加で何かを注文していました。

結果このインタビューにかかった時間は30分ぐらいだと思います。記者は10分ぐらいのインタビューだと考えていたのか残り20分間はもう開放してくれオーラを全開にしていました。もうそれはそのオーラが目に見えるぐらいに。

台湾あるある(その2)

この店はわしが育てた

レストランのお客さんがその店のことをしゃべるときにだしているオーラ、テレビでもよく見る光景です。

女娘的店お店情報

営業時間
平日  17:00-23:00
休祝日 11:30-14:00/17:00-23:00 

定休日
なし

最寄のMRT駅
芝山 R17
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT芝山駅1番出口から徒歩35分(タクシーをご利用ください)

住所
台北市士林區天母東路97號