揚げた豚肉に合わせるのはあっさりスープの麺、昔から変わらず今も庶民的レストランとして絶大な人気を誇るお店、賣麺炎仔。

創業年数は驚きの80年という超老舗レストラン。2019年にはミシュランビブグルマンも獲得しています。一杯たった20元の麺料理を提供し続ける姿勢はもう驚きを通り越して感動すらしてしまいます。


評価

  • 味 7点
  • 予算 80台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代

どんなレストラン?


お店の外観

平日でもお昼の時間帯はこれぐらい並ぶのは普通です。

この日は昼前の11時半ぐらいに行きましたが結局30分ぐらい待ちました。

お店のつくりとしては店内と、左のドアから入って階段を上った二階にも食事スペースがありますので、座席数はけっこうあるのですが人気があって追いつかないみたいです。



店内の様子

人気店なので、どうしても人でごちゃごちゃしてしまいます。

これは仕方がないことですが、日本のかたには少しハードルが高いと感じるかもしれませんね。

ただ私が言えることは、台湾人は非常に優しいので(特に日本人には)注文時もたもたしても、またどうしたらいいか店内でわからずうろうろしていても温かく見守ってくれることが多いです。

台湾に慣れていない旅行者がこういう大衆店にこられたとしてもまた中国語がまったく話せなくてもなんとかなるのが台湾です。。

みなさん勇気をもってこういう大衆店にもチャレンジしてみてくださいね。



すこしグロいですがこういった調理済みの鶏肉や豚肉がお店のいたるところにおいてあります。

一応ガラスのショーケースもあるのですが注文が次々に入るのでなかなかそこに入れる時間がないみたいです。

こちらのお店では豚肉以外にも鶏肉やイカ、また鮫の燻製なども取り扱っていますので注文ごとに切り分ける必要があります。

ただ、揚げ物のお肉を切った包丁とまな板でそのままダイナミックにゆでイカなどを切っていくスタイルはあーここはやっぱり台湾なんだなと思わされます。。



これが問題の全調理用まな板と包丁です。

すばやい手さばきで次々と注文の商品を切っていく姿はまさに職人といった感じ。

ですがやはり商品がかわればまな板や包丁も変えてほしいとどうしても思ってしまう私はまだ日本人なんでしょうね。。


メニュー


メニュー

一応メニューはありますが、こちらは店員さんがメモとして使う用です。

注文の仕方は、口頭でのみとなっています。

値段もどこにも書いていませんから不安になるかもしれませんが、こちらのお店は本当にどれも安いですので安心してください。

台湾飯として一応わかる範囲でこちらにお値段を載せておきますが、このレストランは麺以外の料理は人数分で計算しますのでどうしてもだいたいの値段しかわからないということを先に申し上げておきます。(2019年8月現在)

また一応今回もメニューをクリックしたら拡大するようにしておきますのでもし必要ならご利用ください。

お会計は食後です。

  1. 麺 20元
  2. 米粉 20元
  3. 紅焼肉 約30元(一人前)
  4. 花枝 約30元(一人前)
  5. 豚心 約30元(一人前)
  6. 豚肝 約20元(一人前)


こちらのレストランはテーブルに調味料は置いていません。

さあずいぶん待ったのでお腹がペコペコです。

お料理の到着を待ちましょう。


お料理


紅焼肉二人前(55元)

豚肉に下味をつけ衣をつけて揚げたお料理。

台湾の紅焼肉には、豚肉に紅麹をつけて揚げるものと今回のように紅麹を使わずに揚げるものの二種類があります。

台湾ではどちらかというと紅麹をつけるものが多いイメージですが、上海で紅焼肉といえば日本の豚の角煮みたいな料理を指します。


おかわり台湾飯。紅焼肉といえばこちらも忘れてはいけない名店中の名店。


おかわり台湾飯。紅麹を使った紅焼肉が絶品のビブグルマンに選ばれた名店。



下味がきちんとついた豚肉で、からっと揚がっていてまたお肉自体の柔らかさがしっかりとのこっていておいしいお料理です。

お肉は脂身部分が少ないため揚げ物にしてはあっさりと食べることができ、千切りされたしょうがといっしょに甘辛いソースをつけて食べると文句なしのおいしさになります。

二人分でこの量ですので個人的にはちょうどいいと思いましたが、人によっては少なく感じるかもしれませんので、その場合は注文時、英語やジェスチャーで二人だけど四人前がほしいなどと店員さんにお伝えください。



麺乾(20元)

茹でた油麺(切仔麺) を甘辛いチリソースのようなタレに絡めて食べる麺料理。

よくかき混ぜて食べるのが台湾式なのですが、なによりこれが20元というのが一番の驚きですよね。



味に特別なものは感じませんでしたが、普通に美味しい麺料理です。

チリソースみたいなものは辛さはほとんどありませんので辛さが苦手な方も安心してください。



麺湯(20元)

今度は同じ麺をスープで食べるお料理です。

このスープはほんのりと甘みがあって食べやすく、油で揚げたお肉を食べる時にはこちらのスープを選んだほうが後味がすっきりしますのでオススメです。

油麺(切仔麺)はかんすい入りの麺ですので他の台湾の麺とくらべてこしはありますがやはり日本のラーメンと比べたら弱く感じるかもしれません。

私はもうなれましたが、こういったことを聞く機会が少なからずありますので念のため申し上げておきます。


まとめ

安い!早くはないが、うまい!

麺が一杯20元という脅威の安さでなおかつ味もおいしいという台北でも屈指の老舗レストラン。

お店は綺麗とはいえませんし、なにより言葉の問題でハードルが高いと感じるかもしれません。

ただお店にきてくだされば台湾人の親切さでなんとかなると思いますよ。

迪化街からも徒歩圏内ですので、もしお近くまでいらっしゃいましたら是非お越しくださいね。



ごちそうさまでした。


賣麺炎仔お店情報

営業時間
08:00-15:00

定休日
無休

最寄のMRT駅
大橋頭 O12
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT大橋頭駅1番出口から徒歩7分

住所
台北市大同區安西街106號