濟南鮮湯包 總店

日本のかたに特に人気の小籠包のレストラン。創業10年あまりとまだ若いお店ですが、レストランの随所に若いオーナーさんのセンスが光るお店の備品がそろえられていて、楽しいお食事に華を添えてくれます。

お客さんの半分が日本人でもしかしたら台湾にきた感じがしないかもしれませんが、反面日本のかたに対するサービスはいいといえます。メニューから接客まで日本のレストランでお食事をする感覚でいただけますので、コミュニケーションに不安がある方にはオススメのレストランです。小籠包も他の名店に勝るとも劣らない素晴らしいできなので、台湾旅行初心者の方は是非こちらでお食事をしてみてください。


評価

  • 味 7点
  • 予算 300台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 ご家族

どんなレストラン?


お店の外観

地下鉄忠孝新生駅から徒歩圏内にあるこちらのレストラン。

支店が中山と忠孝復興のあたりに2店舗ありましたがどちらも今は営業していません。

ですので濟南鮮湯包を食べるなら今は本店のここでしか食べることができません。(2019年8月現在)

このお店から徒歩1分のところに以前ご紹介した小籠包やたくさんの種類の中華料理が食べられるレストランがありますので、どちらかが混んでいた場合は残りの一つも見に行ってみてください。


おかわり台湾飯。たくさんの種類の中華料理が食べられるレストラン。



店内の様子

清潔感あふれる店内でお食事スペースとしては文句のつけようがありません。

奥にはいっていって左側には半個室タイプのお部屋もありますので大人数でももんだいありません。



お店入り口向かって右側には、餃子や小籠包などの点心用の厨房があり小さな小窓から覗き込むと何人かの料理人が忙しそうに働いている姿が見られます。

奥には高火力が必要な中華料理専用の厨房があります。



台湾の有名人来店時の記念写真

小さくて見にくいですが、皆さんどれぐらい台湾の有名人を知っていますか?

このお写真はクリックしたら拡大するように設定しましたので気になる方は大きくして見てください。



テーブル周り

お洒落なデザインの水差しが少し気になりました。

調味料の入れ物も他のお店とは違ってお洒落なデザインだと思います。



メニュー

日本語のメニューです。

料理名とお値段が書かれていてその横の空白欄に食べる量をご自身で書くシステムです。

こちらもクリックすると大きくなります。

今後台湾飯として中級レストラン以下(そのレストランのホームページにメニュー表がないようなお店)のメニュー表のお写真をブログにてなるべく掲載することにします。



生の生姜の千切りがはいった容器に、テーブルに備え付けられているお酢と醤油をお好みで混ぜて小籠包のタレをつくってお料理が来るのをしばし待ちましょう。


お料理


魩仔魚炒飯(200元)

日本語に直すとシラスのチャーハン。

シラスは油で揚げられているためまたシラス自体が日本のものと比べて少し小さめなため、食べるとカリカリというよりシャリシャリとした食感になっています。

チャーハンはお醤油で味つけしているためしっかりとした味になっていますが、決して濃くはありません。

シラスの塩味を計算して味つけしているからかこの二つを同時に食べてやっと日本で食べるチャーハンの塩味と同じぐらいになるといったところです。



牛肉捲餅(160元)

薄切りされた牛肉を小麦粉で作った皮で巻き、テンメンジャンでいただく中国東北の代表的お料理。

こちらのお店の牛肉捲餅は皮が厚めで食べ応えはありますが、その分皮が調理時に余分な油を吸っているためパリパリ感が少し損なわれています。

中のテンメンジャンは皆さんご存知の北京ダックでつける甘みが強くまたごま油の香りがするものではなく、完全に濃厚な少し甘いお味噌の味がします。

もしかしたら本場のテンメンジャンはこのような味つけなのかもしれませんが、個人的に少し気になりました。


小籠包

濟南鮮小籠包(190元)

こちらの小籠包の特徴はまずなんと言ってもその皮の薄さです。

私もいろんな小籠包を食べてきましたが今までで一番薄いです。

そんな薄い皮ですがしっかりとモチモチ感を残していてまた弾力性もあるためかおはしで持ち上げても皮が破けないことには驚きました。

ただこちらの小籠包の皮は個人的に少し薄すぎます。

わずかではありますがもうすこし厚めのほうが好みです。



そして中の餡についてですが、まずお汁の量はすごく多いです。

また味つけも薄味ではありますが、お肉の脂をしっかりと忍ばせているため食べるとしっかりと味わいになり食べ応えはあります。

ただ小籠包の餡としてのうまみはあまり感じず、本来の薄味とあいまって、あまりタレをつけない私も二つ目を食べる時はしっかりとタレをつけて食べたほどです。


まとめ

小籠包のレポを書くときにどうしても比較対象に上がってしまうのは名店中の名店鼎泰豊なのですが、それだけ鼎泰豊の味は完成に近づいているといえるのでしょう。

今回皆さんにご紹介したお店は、結果からいうと鼎泰豊にはあと一歩届かずといったところですがそれでも皮の薄さ等特筆に価する要素はたくさんあると感じました。

シラスチャーハンもそうですが、独創性にあふれたこのまだ若いレストランは、拡大路線に一度失敗していますがそれでも今後も我々消費者にすばらしい味を届けてくれるであろうと確信しています。

不慣れな外国で日本のかたがお食事するには、こちらのレストランはかなり条件がいいのは間違いありません。



ごちそうさまでした。


濟南鮮湯包 總店お店情報

営業時間
11:00-14:30/17:00-21:00

定休日
無休

最寄のMRT駅
忠孝新生 BL14 O07
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT忠孝新生駅6番出口から徒歩3分

住所
台北市大安區濟南路三段20號