韓記老虎麺食館

台湾を代表する麺料理の牛肉麺。台北市内だけでも数え切れないほどたくさんのお店があります。その中にあって今回は、辛さを追求する牛肉麺のレストランをご紹介します。

日本にラーメンがあるように、台湾には牛肉麺があります。各お店がそれぞれ特徴ある味付けを行うため、それぞれ微妙に味が違い、食べ比べするのも台湾旅行の楽しみの一つといえるでしょう。さあ今日は辛い牛肉麺です。ガツンと来るその辛味が癖になる牛肉麺とはいったいどんなものなのでしょうか。


評価

  • 味 7点
  • 予算 220台湾ドル/人
  • サービス 悪い
  • 客層 現役世代

どんなレストラン?


お店の外観

日本人にもおなじみの永康街を抜けたらすぐの場所にある今回のレストラン。

見た目もきれいで、改装のあとそこまで年月がたっていないことがわかります。



特徴ある看板をとろうとしたら写りこんだ空の青さ。

この日は15時ぐらいからスコールに見舞われ、1時間ぐらいの土砂降りを経て、それまでの大雨がうそのようになくなり晴れ間が顔をだしました。

個人的な体感ですが9年前の台北はこの時期ここまで頻繁にスコールはなかった記憶があります。

台北の夏はいまや完全に亜熱帯気候から熱帯気候にかわったといえます。

もし台北でのご旅行を計画しているかたがいらっしゃれば、この時期は夕方前後にはかなり高い確率で土砂降りの雨、いわゆるスコールがありますので、雨具の用意を忘れずにしてくださいね。

ビジネスクラス以上のきちんとしたホテルでは、傘の無料貸し出しサービスもありますので、荷物がすくないほうがいいと思われるかたは、お泊り予定のホテルにご確認くださいね。



店内の様子

広くはないですが、十分な座席数があるためどの時間帯でも座席の案内待ちになることはないと思います。

日本人の感覚でも店内は十分清潔感にあふれていると感じると思います。

他の牛肉麺のお店と比べるとこのお店の清潔度は群を抜いているといってもいいです。


ただしお店のサービスはいいとはいえませんでした。

今回私がレストランを利用した時間は18時前だったと思いますが、席もだいぶ埋まっていましたがまだ余裕がある状態で、注文してからお料理がテーブルにくるまでの時間が30分ぐらいかかりました。

こちらのお店を利用するのは3回目ぐらいなのですが、暇なときにはそういうことがおきませんでしたので、今回はなにかのトラブルがあったのかもしれませんが、一応皆様にそういった事実があったことをお伝えします。



小菜

別料金のおかずです。

冷蔵庫に入っていないタイプのものなので、個人的にはみなさまにおすすめしません。

台湾旅行に慣れていないかたはこの手のタイプのお料理は避けたほうがいいと思います。



緑豆湯

緑豆を茹でて甘いお砂糖で味付けしたスープ。

レストランの無料の飲み物として緑豆スープがあるのは台北では珍しいです。



牛肉麺に入れる高菜とピリ辛の大根、餃子のタレを自作してお料理が来るのを待ちましょう。


お料理


豬肉青江菜水餃(80元)

チンゲンサイ入り豚肉の水餃子。

皮の厚みもちょうどよく中の餡のお肉と野菜のバランス、タレの味等全てがおいしいのですが、皮のつるつる感がほとんどありません。

私が水餃子に望むのは皮のつるつる感ですので、そういった意味ではこちらの水餃子はオススメではないのですが、そこを重視しないのであれば、相当レベルの高い水餃子だと思います。


おかわり台湾飯。台北の水餃子でやっぱりいまだに一位のお店はここですね。



清燉湯麺(130元)

具が何もはいっていないまるで素うどんのような牛肉麺。

辛いのが苦手な私にはぴったりの牛肉麺なのですが、牛肉をなしにしたのは、先ほどご紹介した水餃子を食べてみたかったからです。

味は、牛骨から取った出汁が十二分に濃厚で、塩をくわえることによって感じる甘みがとても心地のいいスープです。

塩加減もちょうどよく一気に食べてしまえるそんな味でした。

麺は中太の縮れ麺で、この後に出てくる辛い牛肉麺用に開発されているためか、薄味の私が注文したスープにはこの麺が勝ってしまい、あいませんでした。



老虎麻辣燙(220元)

注文表には、鴨の血ゼリー、もやし、ゆば、が入らない方は先に言ってくださいとかいてありますが、私は読者の皆様には全ありでご注文することをオススメします。

なにごとも経験ですよ。。

麺以外も選べますが、牛肉麺を食べにきたのでここはおとなしく麺にしておきましょう。

ちなみに他には、おこげと春雨と何もなしが選べます。

お肉も、牛肉、豚肉、羊肉を選べますがここは読者様のお好みで選んでいただけたらと思います。

そして肝心の辛さも4段階から選べます。

辛さの単位は翻訳すると小小、小、中、大といった感じで、我々は小を選びました。



見た目は真っ赤で辛そうなのですが、辛さを小にしたからか辛いのが苦手な私でも平気でした。

ただ、食べ進めて行くうちに汗が噴出してきました。

私にとって辛くても美味しいものは、辛い辛いといいつつもついつい食べてしまい結局は汗だらけになってしまうのですが、今回の牛肉麺もまさにそれに近いものがありました。

基本の出汁はおそらく先ほどご紹介した、清燉湯麺と同じものを使っていると思いますからうまみは十分で、そこに辛さの成分を加えたオリジナルのブレンドをしていますのでまずいわけがありません。

辛さのなかでもやはりひときわ目立つのが、花椒(花胡椒)のいい香りとその痺れ具合です。

この花椒が起点となって辛味が肉付けされていくのを食べながら感じつつ、四川料理の奥深さの一端を見たような気になりました。

麺は先ほどと同じく中太の縮れ麺で、今度は先ほどとは違ってスープとの相性は抜群で、ちょうどいい辛味を麺とともに味わえました。



鴨血

一応グロ注意です。

鴨血は豚血よりもすこし弾力があります。

血の臭みなどまったくありませんから、一度は口にしてみてくださいね。。


まとめ

牛肉麺といっても味の定義を一概には決めることができないとつくづく思わされた今回の台湾飯。

うまいだけではなく辛味をここまで昇華させた牛肉麺はなかなかお目にかかることはできません。

辛いのが苦手な私がしっかりと食べられたので間違いないとは思いますが、辛いのが大の苦手であればもちろん避けてくださいね。

それ以外のかたは、こちらのレストランでは辛さの調整ができますから、辛味で大を選んでみてくださいね。

台湾の辛さは日本の辛さよりも一段階上ですので、かなりの覚悟をもって、もちろん自己責任で挑戦してみてください。。



ごちそうさまでした。


韓記老虎麺食館お店情報

営業時間
11:30-21:00

定休日
無休

最寄のMRT駅
東門 R07 O06
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT東門駅5番出口から徒歩8分

住所
台北市大安區金華街203號

その他
支店あり