4年に一度フランスで開かれる マスター・ド・ラ・ブーランジュリー (ベーカリーワールドカップ)の2010年個人部門で優勝した呉寶春さんが開いたパン屋さん。今では台湾だけでなく、シンガポール、上海と支店を海外にまで展開しています。今回はそんな世界的なパンが食べられるお店をご紹介します。
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評価
- 味 7点
- 予算 200台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 ご家族
どんなお店?
台北地下鉄象山駅から歩いてすぐのところに位置する見た目もきれいなパン屋さん。
ここ信義区は台北の中では別世界といってもいいぐらい綺麗で、台湾のランドマーク台北101をはじめ高層ビルがにょきにょきたっています。
百貨店等も充実していますから、すこし贅沢な買い物をされるのなら信義区はマストですね。
入り口の自動ドアをぬけるとなぞの選択肢。。
パンを購入する人は左へ、カフェでゆっくりする人は右手にお進みください。
左に進むとやたらとでかいパンが袋入りでお出迎えしてくれます。
このでかいパンがパンの世界大会で入選したものです。
そしてこちらが世界大会で優勝したパンです。
かなりのサイズ感です。
以前はたしかなかったと思いますが、お客さんの要望が強かったからかいまでは、小サイズも買うことができます。
大きさは約半分ですがお値段も200元になっていてちょっとお試ししたい人向けになっています。
個人的にはもう半分の極小サイズを100元で売り出して欲しいです。。
さらに進むとパン好きにはたまらない光景が目に飛び込んできます。
そうです、これが台湾のパン屋さんです。
日本とそんなに変わらないって声が聞こえた気がしますが、実際そのとおりです。
2019年9月現在の人気ナンバーワンのパンです。
台湾のパン屋さんでも販促のためランキング形式で自社のパンを格付けしているところを最近よく見かけます。
消費者としてはやはりランキング上位のパンについつい手が伸びてしまいますもんね。
私も例外ではなく人気ナンバーワンのパンを購入しました。。
クロワッサン、フランスパン等、生地の歯ごたえがしっかりしたパンが並べられています。
一番右に見えるバケットが明太子フランスパンです。
(中国語では明太子法國麵包といいます。法國はフランスという意味で、麵包はパンという意味です。そのままですね。。 )
以前に台湾のパン屋さんをご紹介したときもいいましたが、台湾のパン屋さんは日本のパン屋さんの影響を色濃く受けています。
日本で塩パンブームが起きたときはしばらくして塩パンが台湾に上陸してきて人気を得ました。
それだけでもすごいことですが、日本のパンの素晴らしさはそのおいしさから流行が一過性で終わらずその国に定着することです。
実際塩パンはいまや台北の有名どころのパン屋ではどこでも見かける定番のパンになっています。
(台湾人が作った塩パン専門店もできています。大きな声では言えませんがあまり美味しくないです。。)
それだけ日本のパンのレベルが高いということなのですが、日本風のパンはもはや世界的といえるかもしれませんね。。
おかわり台湾飯。台湾の街のパン屋さんのなかではダントツにレベルが高いお店。
クリームパンも実は日本人が作ったパンなんですよ。。
その右手にあるのが香港のメロンパン、菠蘿麺包。
これも原型は日本のメロンパンにあるといわれています。。
そういえばこちらのお店ではアンパンはなかったように思います。
ちなみにアンパンは台湾では市民権を得ています。
このコーナーで初めて台湾オリジナルのパンが一つ。
葱パンです。
少し柔らかめの生地に葱をたくさん練りこんで焼き上げた塩とバター味のパンです。
場所によっては少しマヨネーズ風味にしていたりしてこれはこれで美味しいと思います。
日本と違って食パンの数が非常に少ない台湾。
これも外食文化台湾ならではなんでしょうね。。
お土産も販売しています。
世界一を獲得したパンも箱入りでお土産としてお持ち帰りできます。
ちょうど見切れていて値段がわからないですが、結構高かったように思います。
こちらを利用する場合は必ず一人一つ何かを注文する必要があります。
それさえ守ればお持ち帰りようのパンも食べることができます。
制限時間が90分なのでこちらもご注意ください。
メニュー
フードメニューの値段設定が少し高めだと感じました。
頼んでないのでなんともいえませんが。。
コーヒーに関しては、バリスタの世界大会で優勝したJamesさんが開いた、台北市内にある有名な人気のカフェ、FikaFikaCafe のものを使っているみたいです。
(こちらのFikaFikaCafeもいずれ台湾飯に登場すると思います。)
さあ購入したパンをかわいい紙袋に入れてもらったらお家に持って帰りましょう。
パン
世界一のパンを小サイズでしかもカットされていて袋入りしているものを選びました。
サイズは厚さ1.5センチで平均的にカットされています。
袋からパンを取り出そうとした瞬間から、ドライライチとバラの香りが鼻腔をくすぐります。
香りも人工的なものではなく自然由来の甘い透明感がある素晴らしいものです。
香りを堪能した後一口食べると、その芳醇な香りの中から一筋の小麦の香りが漂います。
そしてそれはかめばかむほど強くなり、まさにパンを食べている気分にしてくれます。
パン自体は柔らかいのですが、焼き目のついたそとの部分は特に小麦の香りが強く、また硬さも少し柔らかめのフランスパンといった感じで、個人的にはかなり好きな食感のパンです。
ドライフルーツを使っていますので甘さはありますが、一緒に練りこまれたクルミが食感にアクセントを与える役割と同時にその甘さを緩和する役目も担っており完璧に近い調和を演出しています。
さすがチャンピオンのパンといった感じで文句なしに美味しいです。
台湾の塩を生地に練りこんだブリオッシュ。
バターの風味はそこまで強くありませんでしたが、食べやすい食感と味付けです。
このパンが人気ナンバーワンなのですが個人的にはまあまあといったところです。
生地はさくさくで美味しいのですが、なかのりんごの味付けがかなり強めにつけられています。
シナモンたっぷり、お砂糖たっぷりなので食べ終わったときのどが渇きました。
まとめ
さすが世界チャンピオンのパン屋さんだと素直に感心させられたお店。
特にライチとバラのパンはわざわざ食べに来る価値があると思います。
ただ他のパンに関していうとやはり日本のパンの素晴らしさが目立ったというのが正直な感想です。
とはいえ、台湾式のパンも少ないながらもありますのでパンが好きだというかたにはおすすめできるお店です。
ごちそうさまでした。
吳寶春麥方店お店情報
営業時間 09:30-20:30 定休日 無休 最寄のMRT駅 象山 R02 台北地下鉄路線図 アクセス MRT象山駅2番出口から徒歩3分 住所 台北市信義區信義路五段124、126號1F